カラーベストとは?カラーベストの特徴とメンテナンスについてご紹介
更新日 : 2024年04月23日
更新日 : 2024年04月23日
こちらの記事ではカラーベストについてご紹介しております。
おおよそ8分で読むことができます。
屋根工事、屋根リフォームの記事を読んでいると偶に「カラーベスト」という単語を目にすることはないでしょうか。
カラーベストとは何か?と疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。そこで本日はカラーベストの特徴やメリット、デメリットについてご紹介をしていきたいと思います。
カラーベストとは
カラーベストとは、スレート屋根のことを指します。カラーベストは屋根材メーカーであるケイミュー株式会社が販売している平型化粧スレートの製品名でセメント、ケイ石を原料としており、繊維質で補強ののち成型される屋根材になります。カラーベストのほかにも、コロニアルと呼ばれていることもあります。
カラーベストとコロニアルの違い
前述の通りカラーベストはスレート屋根材であり、コロニアルと呼ばれることがあります。
その為、カラーベストとコロニアルの違いが分からず、混乱してしまう方も多い印象です。
しかし、「カラーベスト」も「コロニアル」も同じスレート屋根材を指す言葉ですのでご安心ください!
具体的にご説明いたしますと「カラーベスト」はケイミュー株式会社のブランド名であり、「コロニアル」はその中に含まれる商品名の一つです。
現行の商品ラインナップには、「コロニアルクァッド」と「コロニアルグラッサ」といった商品がありますが、これらはカラーベストの商品ラインナップとされています!
また、ケイミュー株式会社が発売する「コロニアル」「カラーベスト」は、現在販売されている「スレート屋根材」の中で非常に高いシェアを誇ります。
その為、逆に「コロニアル」「カラーベスト」が「スレート屋根材」を表す言葉として使用される事もあります!
カラーベストのメリット、デメリット
カラーベストのメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。
まずはカラーベストのメリットについてです。
カラーベストのメリット
→デザインや色が豊富
波型デザインや石材調、レンガ調などのデザインや色が豊富です。その為、洋風や和風など様々なお住いに合わせやすいです。
ちなみに、2色から3色の違う色のカラーベストを混ざ合わせることもできる種類があり、個性的なデザインにすることも可能です。
→価格が安い
カラーベスト以外の屋根材として、瓦屋根やガルバリウム鋼板というような金属屋根などがありますが、その中でも特に価格が安い屋根材になります。そのため工事費用を抑えたい方にはおすすめです。
→耐震性が高い
日本瓦に比べて屋根材の重さは軽く、お住いにかかる負担を減らすことができます。
また、屋根の軽量化は耐震性の向上にも繋がります。
カラーベストのデメリット
→定期的なメンテナンスが必要
カラーベストの主な主成分であるセメントは防水性が低いため、塗装によるメンテナンスは必須です。塗装が劣化してしまったまま放置しておくと防水機能が低下している状態のままのため、雨漏り発生の原因になったり、屋根の寿命が短くなってしまうのです。
→凍害に弱い
気温差によって屋根材にひびや割れが生じてしまう現象のことを凍害と呼びます。
カラーベストの主成分となるセメントは水分を吸収しやすく、この吸収してしまった水分が寒さで凍ったり溶けたりしてしまい膨張することでスレートの割れやヒビが入ってしまうことがあるのです。
カラーベストのサイズ・費用目安
カラーベストのサイズや価格は、製品によって変動します。
例えば、「コロニアルクァッド」の場合、1枚当たりのサイズは働き寸法910×182mmで、厚さ5.2mmです。
また、1枚当たりの重量は約3.4kgです。
金属屋根材には劣りますが、薄く軽量な屋根材であることが分かります。
また、カラーベストの費用目安は、1㎡あたり約5,000~7,000円と言われています。
他の屋根材と比較して安価と言えますので、やはり屋根材の価格はカラーベストの大きな魅力です!
カラーベストの種類
◆プレミアムグラッサ
カラーベストの中で最高級のグレードのプレミアムグラッサは、グラッサコートと呼ばれる屋根材表面のコーティングにより、紫外線による色あせを防ぐのが特徴です。本物の自然石のような質感で重厚感があります。
◆グランデグラッサ
木目調が特徴で、様々な色の石を使って焼き物のようなグラデーションを作っておりオシャレな印象を与えます。耐候性・色持ちにも優れています。
◆遮熱グラッサ
名前の通り、遮熱性があるのが特徴です。暑さの原因である赤外線を反射する顔料が含まれているため、屋根で日光を反射し夏場の室温上昇を抑えます。この効果は、遮熱グラッサの遮熱効果は、環境省の環境技術実証事業でも実証されています。
◆コロニアルクァッド
「費用を抑えたい!」という方におすすめのカラーベストです。カラーは12色と豊富で、デザインもシンプルなので和風・洋風どんなお住まいにもマッチします。
◆シャッフルカラー
コロニアルグラッサ(16色)とグラッサ(6色)の中から、好きな色を自由に組み合わせて作ります。シンプルなデザインであるため個性を出しにくいといったカラーベストのデメリットをカバーし、他のお住まいとは違った屋根ににすることができます。
ノンアスベストの屋根「コロニアルNEO」にご注意!
上記の様に、一口に「コロニアル」と言っても様々な種類が存在します。
ですが、そうした中で注意が必要なのが「コロニアルNEO」などのノンアスベスト屋根材です。
2000年代前半に製造されたカラーベストの中には、アスベストを含有しない屋根材の先駆けである「ノンアスベストの屋根材」が販売されていました。
しかし、ノンアスベスト屋根材の製造技術が確立されていなかったことで、ノンアスベスト屋根材は問題・欠陥を抱えた製品として知られています。
「コロニアルNEO」はそうした製品の一つであり、新築から10年~20年程度で屋根材に著しい割れ・欠けの症状が発生してしまう欠陥を抱えています。
その為、他のノンアスベスト屋根材と同様にコロニアルNEOの塗装メンテナンスは意味をなさず、無駄になってしまうと言われています。
コロニアルNEOをご使用されている場合、屋根のメンテナンス方法はカバー工法や葺き替え工事が選択肢となりますので注意しましょう!
また、ノンアスベスト屋根材には他にもニチハ「パミール」、クボタ「アーバニー」などの種類もありますので、特に1990~2000年前代前半にスレート屋根の設置を行われた方がおられましたら、一度確認しておきましょう。
カラーベストの劣化症状
・色あせ
カラーベストは防水機能を持っていないため、塗料を塗ることで雨からお住まいを守っています。しかし毎日当たり続ける紫外線によって塗料が劣化し、色あせが発生します。塗料の劣化はさまざまな不具合を引き起こす原因となりますので、「屋根が色あせてきた」と感じたら塗り替えを検討しましょう。
・苔や藻、カビ
カラーベストが黄色く変色しまっているのを見たことある方は多いのではないでしょうか?変色の原因は苔や藻、カビが発生してしまっているからです。塗料が劣化すると、カラーベストが雨を吸収してしまい、そこへ苔などが発生します。特に日光の当たりにくい北側に発生しやすいです。
・ひび割れ、欠け
カラーベストのひび割れや欠けもよく起こる劣化症状の一つです。カラーベストが雨を吸収すると膨張します。そこへ日光があたり、乾燥するとカラーベストは収縮するのですが、膨張と収縮を何度も繰り返すと、ひび割れや欠けが発生します。ひび割れたり欠けた場所には隙間が開くので、雨の侵入口となってしまうのでコーキング材で隙間を防ぐ補修が必要です。
このように、カラーベストの劣化症状のほとんどは、塗料の劣化が原因で起こります。定期的に点検や塗装によるメンテナンスを行い、長持ちさせましょう。
メンテナンスの種類
カラーベストを使用した屋根のメンテナンスには、主に屋根塗装工事、葺き替え工事、重ね葺き工事の3つがあります。
屋根の劣化状態によってどのメンテナンスを行うか決めることがお勧めです。
それぞれのメンテナンスについてご紹介していきたいと思います。
◆屋根塗装工事
屋根塗装を行うことで屋根の防水機能を持続させています。
屋根塗装によるメンテナンスは約10年に1度の間隔で行うことが大切です。上記でもご説明したように、定期的に塗装を行わずに放置しておくと雨漏りが発生する可能性が高くなりますので気を付けなくてはいけません。
◆屋根葺き替え工事
葺き替え工事は、既存の屋根を撤去し新しい屋根材に葺き替える工事になります。
屋根葺き替え工事は既存の屋根を撤去するため、屋根材に敷かれている防水シートや下地の状態も一緒に確認することができるため、必要であれば下地や防水シートのメンテナンスも一緒に行うことができます。
塗装に比べると撤去費用なども発生し費用は高くなりますが、お住いを長持ちさせることができます。
◆屋根カバー工法
重ね葺きとも呼ばれている屋根カバー工法は、屋根葺き替え工事とは異なり、既存の屋根を撤去せずそのままにし、上から新しい軽量の屋根材を被せる工事になります。
屋根材が二重になることになりますので、重量のある瓦屋根は屋根カバー工法は行えません。
また、二重にすることでお住いに掛かる負担が大きくなりますが、工事期間や費用は安くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日はカラーベストについてご紹介をいたしました。
お住いの屋根を普段から気にされている方は少ないのではないでしょうか。しかし、屋根は一年を通して紫外線や雨、風の影響を受けており、お住いの中でも特に劣化のしやすい箇所です。
そのため必ず定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
街の屋根やさん千葉では、屋根の点検やお見積もり、工事のご提案、屋根に関するご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください。
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今回はスレート屋根材であるコロニアルと併せて、「コロニアルNEO」の抱えている欠陥や塗装メンテナンスが出来ない理由についてご紹介させていただきました!
1990~2000年代前半にスレート屋根材を使用した葺き替え・新設されたと言う方がおられましたら、一度専門業者に点検をされることがおすすめです。
私達、街の屋根やさんはコロニアルNEOなど、ノンアスベスト屋根材が使用された屋根リフォーム工事も豊富な実績がございます。
特に、ノンアスベスト屋根の屋根リフォーム方法は、葺き替え工事・カバー工法の二択が選択肢となりますので迷われる方も多い印象です。
お住まいを拝見させて頂いた上で最適な施工方法をご提案させて頂きますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
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