各種屋根材の耐久性ランキング
高いから強風の影響を受けやすく、寒暖・雨・直射日光といった天候の影響をダイレクトに受ける、本当にとんでもないところです。
寒い地方になれば、降雪や降雹はもちろんのこと、軒に氷柱ができます。積雪の重みにも耐えなければなりません。美観やデザインのことを別にすれば、やはり耐久性があり、耐用年数も長い屋根材を選びたいですよね。
表面に釉薬を施し、焼成した瓦。表面がガラス質に覆われてツルツルしている。陶器と同じ仕上げなので陶器瓦とも呼ばれる。
粘土を整形し、そのまま焼成した屋根材。この後、燻す薫化工程を経たものが燻し瓦で、表面に炭素膜が形成され、ギングロと呼ばれる光沢を抑えた黒色となる。そのままのものは素焼き瓦と呼ばれ、自然の風合いを生かした赤っぽい色となる
アルミ・亜鉛めっき鋼板を屋根材に加工したもの。トタンよりも長寿命。
アルミ・亜鉛めっきにマグネシウムを加えたものがSGL鋼板でガルバリウムの3倍の耐久性を実現。めっき成分はガルバリウムとほぼ変わらないものの、マグネシウムを2%含むものに変更された。
確かにその通りなのですが、そういったことを盛り込んでいくときりがないのです。特別な自然災害は発生せず、メーカーの保証規定に沿った土地で使用されることが大前提のランキングとなります。
色褪せは温度上昇による化学変化の促進によるものも大きいので、製造工程において1000℃以上で焼き上げられる釉薬瓦は屋根の上の温度変化くらいではびくともしないのです(経年によって色はやや薄くなります)。
ハイブリッド瓦の着色も無機を主成分としたものが使われており、釉薬にやや劣る程度だといわれています。
4位の素焼き瓦も高温で焼き上げられています。燻し瓦も高温で焼き上げられていますが、炭素を含むため有機になるため、5位としました。
経年によって黒からシルバーグレーに近付いてくるのを楽しむ傾向もあるので、色褪せというには語弊があるかもしれません。
ただ、耐用年数が長い屋根材には高耐候の塗料が使われなければ意味のないものになってしまうことを覚えておいてください。
8位のスレートにも製品によっては無機を主成分とした釉薬にやや劣る程度のものが使われているケースもあるので、それらは2位にランクインすることになります。
瓦の寿命は品質に左右されることが多く、燻し瓦でも表面にしか炭素膜がないもの(表面だけ黒い)と炭素膜が全体に浸透しているもの(割ると芯まで真っ黒)では後者が長寿命とされています。
この屋根材だけを対象にした耐久性も表面の化粧(塗膜)に左右される割合が大きく、高耐候のフッ素塗料などが使われている場合はそれだけ耐用年数も長くなります。
ただ、街の屋根やさんが過去に見てきた例でいいますと、メンテナンスしないで放置されていた場合は表面の彩色焼成砂がほぼ剥がれ落ち、繊維に染み込ませたアスファルトもなくなり、繊維だけになって剥がれかかっている・一部が剥がれ落ちている建物がありました。
日本の気候に不向きだという説もあります。現在のものは改良が重ねられているため、耐久性も大幅に上昇していると思われます。
なお、瓦のランキングはそれぞれの水の染み込みにくさを考慮したものになっています。
表面が陶器質の釉薬瓦は水が染み込みにくく、炭素膜に覆われている燻し瓦、次に素焼き瓦が続きます。
セメント瓦とコンクリート瓦は染み込みやすいのでランキングは低めです。
屋根の重さによってお住まいの構造も異なります。軽い鋼板よりも重い瓦はそれを支えるだけの耐力壁を設けることが義務付けられています。軽い・重いに関わらず、同じ耐震等級なら地震に対する強さは変わらないのです。
現在では地震の際にも瓦が落下しないようにビス止めで固定する、鉄筋を入れてそれに棟瓦を固定するといった工法もありますが、それが有効かというと甚だ疑問です。
その揺れと慣性の力に耐えられないとお住まい自体が崩壊しかねないからです。屋根材をお住まいに固定するのなら、軽い方が慣性の力を減らせますので鋼板の屋根材をお勧めいたします。
これから新築や中古物件をお買い求めになる方は参考にすべきです。
揺れやすいといった地域に住んでいる方はできるだけお住まいの負担を減らすようなリフォームを心がけましょう。
屋根を葺き替えるリフォームなら、現在のものよりも軽い屋根材を選択してください。
現代の技術が惜しみなく投入されているめっき鋼板の屋根材とハイブリッド瓦が上位に来ています。
なお、5位の素焼き瓦まで屋根材自体の耐久性にほとんど差がなく、耐震性によってランク付けが変化しています。
アスファルトシングルは歴史が浅く、比較が難しいため、対象外といたました
埼玉県北部で降雹
大正6年(1917年)6月29日、埼玉県北部で降った雹は世界的にも稀有な記録となった。長井村、大正寺の住職が測った雹は直径約29.5cmあったという。
同地域の中條村大字今井の荒物商「角屋」の主人の話では大きい物を拾って持ち帰り、重さを計ると、多少解けていたのにも関わらず3,400gもあったとされている。(※地名は当時のもので、単位は現在のものに置き換えている)
アメリカサウスダコタ州で雷雹
現在、世界最大として公式に記録されている雹は2010年7月23日にアメリカサウスダコタ州のビビアンで雷雨の最中に降ってきたもの。
地元住民が雷雨の後、被害状況を調べに外に出たところ、バレーボールほどの雹を発見。その中のいくつかを冷凍庫に入れて保存していた。
こんなものが降ってきたら、瓦だろうと、金属だろうと壊滅的な被害を受けることは間違いありません。
屋根リフォームによって屋根材が持つデメリットを解消することができるのもリフォームの面白さの一つです。
「新築時に耐用年数のことを考えず、屋根を決めてしまった。メンテナンス時期になって耐用年数が長くないものということが分かった。これから先、どうしよう…」とお悩みの方もまずはご相談ください。そのお悩み、必ず解決できます。
屋根材に関連するブログ一覧
屋根材に関連する施工事例一覧
屋根材に関連するお客様の声一覧
大網白里市季美の森南のS様邸のスレート屋根の調査に伺いました
【施工内容】
屋根補修工事
【一言メッセージ】
良好
南房総市にて瓦屋根の調査を実施、A様のアンケート
【施工内容】
屋根補修工事
【一言メッセージ】
ほっとしている
八千代市|屋根葺き替え工事、横暖ルーフ|須永眞行様
【施工内容】
屋根葺き替え
【一言メッセージ】
職人さんの仕事ぶりが非常に早くてよかったです
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。