ご自分でできる悪天候後・地震後の屋根点検
更新日 : 2024年04月24日
更新日 : 2024年04月24日
「自宅の屋根が悪天候の影響を受けている可能性がある」
「地震で家の瓦屋根が移動していないか心配」
こうした悩みを抱える方々へ、自身で行える屋根点検方法をご紹介します。
各屋根材に適した点検ポイントや自己点検時の留意点について詳しく解説しておりますので、何か問題がある場合はぜひご相談ください。
屋根点検の重要性
屋根は住宅の防護盾として機能し、雨、風、紫外線、温度変化などの外部環境から私たちと私たちの住まいを守っています。屋根が損傷すると、家全体の安全性や快適性に直接影響を及ぼすため、屋根の状態を適切に維持することが不可欠です!
そのため、屋根点検は、潜在的な問題を早期に特定し、修理コストを抑えるための重要な手段となるのですが…実は日頃からの点検というのは、多くの方々にとって見落とされがちです。
屋根点検が必要な理由
屋根点検の最大の理由は、住宅の損傷を未然に防ぐことです。屋根が破損または劣化している場合、雨漏りが発生する可能性があり、これがさらに内部の構造へと損害を及ぼすことがあります。水漏れは、壁、天井、床など内部の建材を損なうだけでなく、カビや腐食の原因ともなり、最終的には家全体の構造的な安全性を脅かすことになります。
また、屋根の損傷は断熱性を低下させ、冷暖房効率を損なうことから、エネルギーコストの増加につながることもあります。

屋根の点検は、小さな問題が大きな損傷に発展する前にこれを特定し、適切な修理を行うことで、より高額な修理や交換の必要性を回避するために重要です。定期的な点検とメンテナンスは、屋根材の寿命を延ばすことにもつながります。
まず、屋根点検を行う際にご注意いただきたいのは、100%安全だと言い切れるような、点検をするということです。私たち専門家でも屋根の上は細心の注意を払って上らなければ危険な場所です。 万が一「滑って落下した」といった事故が起これば、怪我だけでは済まない可能性がありますから、まずは100%の安全を確保した上で行うことが大前提となります。
上階からご自宅の屋根を確認する
屋根の形状にもよりますが、屋根に上らなくても屋根の状態を間近に確認できる方法があります。それが上階の窓から、ご自宅の屋根を確認するという方法です。 例えば下屋がついているお住まいなどは、外壁から差し出た形で屋根が取り付けられています。こうした屋根や三階や二階の窓から下を眺めることで屋根の状態が確認できます。 くれぐれも窓から身を乗り出すようなことは危険ですのでお控えください。ご自宅より高い位置からご自宅を眺めてみる
窓からではご自宅の屋根が全て確認できるわけではありませんよね。 もし全体の確認をしたい場合で、例えばご自宅より高い位置に道路や橋がある、公園があるような場合はそうした場所から遠目にはなりますが確認してみましょう。 このような場合双眼鏡などを使用することで状態をよりわかりやすく確認できますが、周りから見ると他人の家を覗いていると勘違いされてしまう事もありますので周囲に気を配ることが大切ですね。押し入れ、小屋裏など室内の状態を確認する
特に雨漏りなどは、お住まいの外側である屋根に何かしらの不具合が発生し、そこから時間をかけて室内へ浸入してきます。 湿気や雨染みなど雨漏りの被害が出やすい場所としては小屋裏や、小屋裏に繋がる二階の押し入れなどです。普段はなかなかまじまじと見ることのない押し入れの天井、そしてそこから繋がる小屋裏などであれば危険のない範囲で状態を確認することができますね。外壁など外周を確認
悪天候後、自然災害後に被害を受けるのは屋根だけではありません。例えば軒天や雨樋、また外壁自体が被害を受けてしまう事もあります。 軒天の剥がれや雨染み、雨樋の外れや歪み、またそこから雨水がこぼれ落ちることによってできた外壁の汚れや、それ以外の不具合などお住まいの外周を点検するだけでも異常に気付くことができる不具合も多々あります。注意を向けるのは屋根だけに限らず、外壁も点検してみましょう。当然私たち専門業者であっても屋根の上が危険で あることは変わりないため安全のための靴やヘル メット、また安全帯の装着など細心の注意を払って 行うのが屋根点検や屋根工事です。 また安易に屋根に上ってしまったせいで、逆に屋 根を傷めてしまう事にもなりかねません。お客様自 身で不具合を増やしてしまっては補修にかかる費用 などを考えると決して喜ばしいことではありません し、危険が伴うだけですのでお控えいただきたいと思います。
セメントのような塊が落ちてませんか?
針金のようなものが落ちていませんか?
瓦の剥がれやズレ、落下など
釘が落ちていませんか?
強風後、お庭に釘が落ちていませんか? 4cm 前後の釘が落ちてる場合、棟板金を固定している釘の可能性があります。 耳を澄まして音を聞いてみてください。バタバタと音がする場合、棟板金の釘が浮き、暴れているかもしれませんし風で飛んでしまう可能性もあります。 心配なことがあるときはちょっと遠くで屋根の傾斜が見える位置まで動いてみてください。 遠目から見て色が違って見える場合、その部分が浮 いていたり、めくれていたりする可能性があります。
板金が落ちてきていませんか?
屋根材の割れや欠け、落下など
●スレート屋根の色褪せや苔にも要注意
悪天候後の点検とは少し違いますが、スレート屋根が見せる異常・不具合は板金や屋根材の飛散や落下などだけではありません。特に経年劣化によって、塗膜で守られている防水性が失われてしまうと苔や藻が繁殖して屋根材自体が水分を含んでしまい、素材を弱くしてしまうばかりか最悪のケースとして雨漏りへと発展してしまいます。 お住まいの屋根をご覧いただいたときに屋根の色が剥げてきている、苔や藻の繁殖で屋根が広い範囲で緑色になってしまっている際は塗装が必要なタイミングになっていると考えましょう。
板金が落ちてきていませんか?
屋根材の凹み
●金属屋根の大敵「錆」には要注意
スレート屋根に色褪せや苔といった経年劣化によっ て見られる症状があるように金属屋根にもメンテナンスの必要性を告げてくれる劣化症状があります。 それが錆です。錆は金属を脆くし、最悪貫通し、穴を空けてしまいます。 こうした錆の広がりを防いでくれているのが塗装でもあるため屋根を眺めた際に塗装が剥げてきている、錆が見られるといった場合は、こちらも塗装が必要なタイミングと考えましょう。
屋根と雨樋の隙間から水が垂れていたり、軒天にシミはありませんか?
床に何か落ちていませんか?
雹被害でベランダ屋根の波板交換工事を行った施工事例
市川市にお住いのⅠ様

I様より、ベランダの屋根が雹被害を受けてしまったとのお問合せを頂いたのが今回の工事のきっかけでした。I様、この度は工事のご依頼をいただき、誠にありがとうございました!
屋根の様子

点検に伺うと、ベランダの波板にいくつもの穴が空いてしまっている状態でした。I様によると、20年近くメンテナンスを行っていないとのことで、波板自体の劣化が進んでしまったことも穴が空いた原因のひとつと言えます。

火災保険に加入されていることでしたので、必要な手続きを行い、保険活用した波板交換工事を行わせていただくこととなりました!
施工中の様子

塩ビ製の既存波板を全て撤去します。
排水マスに苔や土などが堆積し、排水に問題がある状態でしたので、撤去の際に清掃いたしました!

フレームに合わせてポリカーボネートの波板を加工します。ポリカーボネートは割れにくく、10年程度の耐久年数がございますので安心してお使いいただけます!
ベランダ屋根の波板交換工事が完工!

ベランダ屋根の波板交換工事が完工いたしました!これでベランダ屋根からの雨漏りの不安などを解消することができました。
台風や地震、雹などの自然災害のあとは点検やメンテナンスが欠かせません。街の屋根やさんではお住いの点検を無料で行っておりますので、是非ご活用ください!
屋根点検業者の選び方
屋根点検業者を選ぶ際には、高品質なサービスを提供し、信頼できる業者を見分けることが重要です。良い業者を選ぶことで、屋根の健全性と住宅の安全を守りましょう!
良い屋根点検業者の特徴
長年にわたる経験と屋根に関する広範な知識を有する業者を選びましょう。これは、さまざまな種類の屋根材料と構造に対応できる能力があるのかどうかの判断材料になります。
地元での評判や口コミ、ポジティブなレビューは、業者が信頼できるかどうかを示す良い指標です。
業者が適切な資格を持ち、必要な認証を受けていることを確認しましょう。工事を依頼するのなら、規定の基準や法律を遵守している業者が良いですよね。
見積もり、料金、作業内容についてしっかりと明記されており、透明性がある業者を選びます。隠れた費用がなく、提案された作業内容が明確であるべきです。
業者を選ぶ時の注意点
極端に安い見積もりを提供する業者は避けるべきでしょう。低品質の材料を使用したり、必要な作業を省略されてしまうことが考えられるからです。
屋根点検や修理を申し出てくる訪問販売業者には注意が必要です。このような業者は、はしばしば高圧的な販売戦略を使って不必要なサービスを売りつけようとします。
契約を結ぶ前に、すべての契約条件を理解していることを確認し、曖昧な表現がないことをチェックします。必要なら、法的なアドバイスを求めるのも一つの方法です。
以上の点を踏まえて、屋根の点検業者は慎重に選ぶようにしましょう!
ご自分でできる悪天候後・地震後の屋根点検まとめ
●ご自分で屋根点検をする際は 100%の安全を確保した上で行いましょう。 ●ご自身で屋根に上ることはせず、「上階からご自宅の屋根を確認する」「ご自宅より高い位置からご自宅を眺めてみる」「押し入れ、小屋裏など室内の状態を確認する」「外壁など外周を確認」など安全にできる範囲内で実施しましょう。 ●瓦屋根の場合は漆喰の剥がれ、瓦のズレや剥がれ、落下などがないか確認しましょう。 ●スレート屋根の場合は釘や板金部材の剥がれ、落下、屋根材の割れや欠け、落下などを確認しましょう ●金属屋根の場合、スレート同様板金部材の不具合に加えて、降雹後は屋根材の凹みなども確認しましょう。 ●その他として雨樋からの水漏れや軒天のシミなど雨の日だからこそできる点検もあります。点検に関連するブログ一覧
点検に関連する施工事例一覧
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。
