スレートの欠け・割れの補修の必要性|劣化症状・補修方法をレベル別にご紹介!
更新日 : 2024年08月20日
更新日 : 2024年08月20日
ご自宅のスレート屋根にひび割れ・欠けを確認した場合、「雨漏り被害に繋がるのでは…」とご不安になってしまいますよね。
また、補修の方法やそれにかかる費用も気になるポイントではないでしょうか。
スレート屋根のひび割れ・欠けが生じている場合、その劣化症状に応じて補修方法も変わってきます。
その為、工事費用を無駄にしない為にも症状に併せてベストな施工方法を選定する事が重要です!
この記事では、スレート屋根の補修をご検討されている方に向け、レベル別の補修方法・事例や火災保険の活用方法、補修・塗装が出来ないスレート屋根材の種類など詳しい情報をご紹介致します!
「自宅のスレート屋根に欠け・割れが発生しているのを見つけた!」
街の屋根やさんではこうしたお問い合わせを頂くケースも多く、特に雨漏り被害をご心配されてご相談を頂く事が多いです。
また、屋根補修・修繕方法も様々です。
「部分補修で費用が抑えられるか?」「費用は掛かるけれど葺き替え・カバー工法で新しい屋根にしてしまった方が良いのか?」など、悩みの種になってしまいますよね。
上記の様なスレート屋根の割れ・欠け・剥がれが確認された場合、その症状に併せて最適な補修工事を選定する事が大切です!
まずは、スレート屋根材のよくある劣化症状と併せてレベル別の補修方法を詳しく解説いたします!
部分的な補修・・・数万円~
まず、スレートは元々劣化の進行によってひび割れや小さな欠けを生じさせやすい特性を持っています。
太陽から降り注ぐ降り注ぐ「紫外線」を浴び続ける事でスレートに施された塗膜は徐々に劣化が進行していき、それに伴って塗膜の防水性能も低下してしまいます。
雨の日の吸水、晴れの日の乾燥はスレート屋根材の収縮・膨張を招き、その負荷を繰り返し受ける事で屋根材自体の変形やひび割れもどんどん悪化してしまいます。
上記の様な劣化症状の拡大を防ぐ為にも、ひび割れがまだ軽微なうちにコーキング材・補修材による補修対応をしておくことがおすすめです!
小さなひび割れであれば、当面の間は補修によってリスクを抑える事が出来ます。
ただし、「補修作業であれば…」とご自身で屋根の上のひび割れ補修を行う事はおすすめ出来ません。
補修作業も専門的な技術・知識が必要不可欠ですし、2F以上の建物の屋根の上は想像以上に高く滑落の危険もあります!
お住まいの保守作業はプロにお任せください!
ひび割れの補修方法としては、コーキング・補修材を充填していく方法が一般的です!
この時、屋根材とフラットになる様に平らに伸ばしていくことがポイントとなります。
ひび割れの数や大きさにもよりますが、費用相場は数万円~から可能です。
また、前述の通りスレート屋根材のひび割れは塗膜の劣化が大きな要因と言えます。
その為、軽度なひび割れだから…と放置せず、補修と併せて塗装メンテナンスを行う事がおすすめです。
街の屋根やさんでは、現地調査でひび割れの程度をしっかりと調査させて頂きます!
補修や部分的な張替えなど、最適な施工方法をご提案いたしますのでご安心ください。
軽微なひび割れ・欠けの施工例
軽微なひび割れを補修して劣化進行を抑制
画像の様に、スレート屋根に軽微なひび割れが確認出来ます。
ひび割れを補修していきます。
小さなひび割れであっても放置することはおすすめ出来ません。
大きな問題に発展する前に補修などの対応をしておくことが大切です!
板金のジョイント部分・棟板金のビスにも異常が見られたため、併せて対応させて頂きました。
シーリング材による欠けたスレートの応急処置
スレートの一部が欠けてしまい、雨樋に引っかかってしまっている状態です。
密着度を向上させる為に、まずは欠けた部分の清掃を行います!
今回は、補修跡が目立たない様に屋根材と同色のシーリングで補修させて頂きました。
応急処置的な対応でしたが、ご依頼頂いたアパートのオーナー様には大変お喜び頂けました。
ひび割れが散見されるスレート屋根材の補修・塗装工事
経年劣化の進行によるひび割れが散見されるスレート屋根です。
ひび割れの補修、及び塗装工事をご依頼頂きました。
まずは高圧洗浄を行っていきますが、スレートの強度も低下している為慎重に作業を進めていきます。
シーリングによる補修を行った後、塗装を施していきます。
今回は、塗料にファインパーフェクトベストを使用させていただきました。
塗装を施したことで補修跡も目立たなくなり、美観も大きく回復しました!
スレート屋根のひび割れによる雨漏りの心配はある?
結論から申し上げますと、スレートのひび割れ・割れが直ちに雨漏りに直結する事はありません!
屋根材内部に浸水した雨水は、屋根下地材である防水紙によって防がれます。
その為、軽微なひび割れ・欠け程度では雨漏りに繋がるリスクは非常に少ないと言えます。
ただし、ひび割れ・欠けを放置する事は、下地の劣化進行に繋がります。
症状を悪化させない為にもお早めに補修されることをおすすめいたします!
部分的な張替え・・・数万円~数十万円+足場
前述の通り、軽微なひび割れ・欠け程度であれば、コーキング補修や塗装メンテナンスが適していると言えます。
しかし、「台風などで生じた強風による飛来物」や「経年劣化によって生じた浮きへの強風の吹込み」によって大きな割れや欠損・剥がれが生じている場合、補修や塗装工事だけでは屋根の復旧は困難です!
スレートは軒先から順に釘で固定される為、部分的な交換を行う事が困難です。
損傷個所を補修する場合、該当のスレートと干渉する部分を全て撤去・交換する必要があります。
もちろん、部分補修であれば費用を抑えて工事を行う事が可能ですが、屋根全体の劣化が進行している場合には近い将来別の箇所にトラブルが発生するリスクが高いです。
損傷状態や場所によっては撤去が必要な範囲が大きくなるため、長期的に見れば部分交換よりも葺き替え・カバー工法の方がコストパフォーマンス高いとも考えられます。
将来的なメンテナンスや工事費用をご相談させて頂き、部分的な張替え・葺き替え工事・屋根カバー工法などから最適な施工方法を選定しましょうね!
割れ・剥がれの施工例
スレート2枚・棟板金一部交換による補修工事
スレートの割れを発見し、ご心配になられたことで修理のご依頼を頂きました。
割れが生じているスレート2枚とその箇所に被る棟板金の撤去・交換を行います!
スレート屋根材は、規格がほとんど変わらない事が特徴です。
その為、同じ種類のものが容易出来ないケースでも、類似品やリニューアル品で対応する事が出来ます!
棟板金の釘が浮いてしまう原因として挙げられるのが、土台である「貫板」の劣化や寒暖差による膨張・収縮による影響です。
今回は、錆に強く抜けにくい「ステンレス製のビス」を使用させて頂きました!
下屋の張替えによる割れたスレート屋根の補修
エアコンのドレンホースの影響により、スレート屋根に割れが生じてしまった様です。
過去に補修が行われたようですが、ひび割れの症状は悪化しています。
スレート屋根を剥がしてな下地材を確認させて頂きますと、防水紙などの下地材にはそれほど傷みが見られませんでした。
その為、ひび割れが生じている1面のみ新しい屋根材に交換させて頂き、原因であるドレンホースも干渉しない様に固定いたしました!
屋根カバー工法・・・80万円~130万円+足場
屋根葺き替え・・・100万円~200万円+足場
※上記は、一般的な30坪の戸建て住宅の場合の費用相場です。
状態や使用する材料によって変わります。
スレートが広範囲で割れていたり、剥がれが目立つ場合には屋根の葺き替えやカバー工法によるリフォームをおすすめいたします。
特に、台風や強風の影響でスレートが大きく剥がれてしまったり、小さな割れが複数箇所に見られる場合はスレート自体が経年劣化で著しく脆くなっている可能性があります
そのような状態は、屋根のリフォームを行う適切な時期と言えます!
屋根は日々「直射日光」や「風雨」にさらされ、お住まいの中で最も過酷な環境下でお住まいを守っています。
そのため、どうしても劣化が進みやすい場所です!
「部分補修で安価に済ませます」と提案する業者もいますが、費用だけで業者を選ぶのはリスクがあります。
これからも長く安心して暮らし続けたいとお考えであれば、適切な時期に必要なメンテナンスを行う事で「数十年先までお住まいを守れる最適な対策」を施しておくことが大切です。
私たち街の屋根やさんはこれまでに培った豊富な施工経験のもと、お客様やお住まいににとって最も最適なな補修方法を見極め、ご提案をさせていただきます。
広範囲に及ぶ割れ・剥がれの施工例
「台風被害により剥離したスレート屋根」のカバー工事
台風によって大きく破損し、スレート屋根の多くが飛ばされてしまった状態でした。
防水紙のグリーン部分が、大きく露出してしまっています。
一時的な対策としてしばらくの間はブルーシートをかけて応急処置をしていましたが、最終的には屋根カバー工法を用いて全面的な補修を行うことになりました。
新規屋根材として使用するのは、軽量性・耐久性に優れる金属屋根材「スーパーガルテクト」です。
約45坪で135万円程度の工事となりました。
前述のような被害を1年近く放置されていたとの事でしたので、美観・機能性が回復してお客さまにも大変お喜び頂けました!
築20年のスレート屋根を「ROOGA」を使用して葺き替え
数年前に実施したクラック補修の跡が黒ずんで目立つようになっていました。
さらに、スレートの劣化も気になり始めたため、築20年ということもあり屋根の葺き替えや外壁塗装などを施工させていただきました。
新規屋根材には、耐候性に優れたケイミュー「ROOGA」を使用させて頂きました!
工事には既存の太陽光パネルの取り外し・再設置や外壁塗装も含まれ、総額は約300万円程となりました。
長年、補修を重ねてきた屋根が新しくなり、お客様にも大変ご安心いただけました。
「強風を伴う台風でスレートが飛ばされてしまい、修理が必要になった…」そうした場合、火災保険が適用できる可能性があります!
火災保険は火災だけでなく、ほとんどの場合「風災」による被害も補償してくれます。
ただし、実際に保険金が支払われるかどうかや、その金額については申請後に保険会社が判断することになります。
街の屋根やさんでは、申請に必要な写真の撮影や書類作成をお手伝いいたしますので、保険の利用を検討されている場合はその旨をお伝えいただき、ぜひご相談ください!
スレートの寿命・耐用年数はどれくらい?
種類によっても変動しますが、スレート屋根の寿命は約20~30年とされています。
葺き替えやカバー工法など、規模が大きい屋根リフォームを検討する必要が出てくるのもその時期です。
また、スレートは主に「セメント」を原料とした屋根材であり、約10年ごとに塗装によるメンテナンスが必要です。
塗装を行うことで屋根材表面の防水性・撥水性が回復し、スレートの寿命を延ばすことができます。
さらに、塗装工事と併せて小さなひび割れなどの補修も行う事が可能です。
塗膜の劣化や大きなひび割れの放置は屋根材・屋根下地材が劣化する大きな原因となります。
最後に、スレート屋根は屋根の下地材として防水紙(ルーフィング)が敷設されていますが、こちらの耐用年数もスレート屋根材同様に20~30年程度と言われています。
その為、スレート屋根の耐用年数を過ぎた場合は防水紙の劣化も進行している可能性が高い為、やはり全面的なリフォームをご検討される事をおすすめいたします!
スレートの耐用年数は、家の立地や環境によって大きく変わります。
たとえば、紫外線が強い地域や台風が頻繁に発生する場所、雨や強風にさらされる機会が多い地域、あるいは日陰になりやすい場所など、さまざまな要因が影響を与えます。
街の屋根やさんでは無料点検にてお住まいの状態を詳しく確認させて頂いた上、お住まいに最適な補修・リフォームの方法をご提案いたします!
スレート屋根の種類は様々ですが、注意が必要な屋根材も存在します!
それが、パミール・コロニアルNEOといった、ノンアスベストスレート屋根です。
これらの屋根材は補修・塗装がほとんど意味をなさず、そうしたメンテナンスが「無駄」になってしまう屋根材と言われています。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、アスベストの危険性が広く認識されるようになり、それに伴って「ノンアスベスト屋根材」が普及し始めました。
しかし、この時期に登場したノンアスベスト製の屋根材には、経年劣化によって深刻な割れや剥離、欠損が生じてしまう問題が確認されています。
このようなスレートは、補修や塗装によるメンテナンスが出来ません。
材料が非常に脆いことから補修や塗装を施しても、すぐに破損・割れてしてしまう可能性が高い為です。
代表的なノンアスベストスレート屋根材
上記のようなノンアスベストスレート屋根材は、「葺き替え工事」もしくは「カバー工法」が屋根補修工事の選択肢となります。
また、アスベストの健康被害が確認される前の時代では、スレート屋根を強化するためにアスベストが多用されていました。
ですが、もしご自宅のスレート屋根にアスベストが含まれていることが分かったとしても、直ちに撤去する必要はありません。
というのも、解体しない限りはアスベストが飛散して周囲に影響を与えることはないからです!
一方で、もしアスベストを含むスレートを撤去する場合、その解体費用と処分費用はかなり高額になります。
アスベストの撤去作業は飛散を防ぐための厳格な取り扱い手順が存在し、作業は手作業で慎重に行われる必要があります。
手間が必要なことから人件費が高くなり、さらにアスベスト廃棄に伴う産業廃棄物処理費用も掛かります。
上記のことから、アスベスト含有のスレート屋根が劣化している場合には、その撤去を行わずに施工できる「屋根カバー工法」でのリフォームがおすすめです!
ただし、注意点として将来的には必ず屋根の撤去・解体は必要になる事が挙げられます。
見方によっては「アスベストの問題を先送りにしている」と考えられますので、工事費用を抑えられる事だけを理由にカバー工法を選択しない様にしましょう。
アスベスト含有スレートか否かのチェックポイント!
お住まいの屋根にアスベストを含むスレート屋根が使用されているか否かは、「建設された年代」を参考にすることが有効です!
アスベストが有害とされていたのは1970年代後半からで、多くの建材に使用されていました。
アスベストを含む建材の出荷が禁止されたのは2004年ですので、この時期を目安に一戸建て住宅の場合でも「スレート屋根材にアスベストが含まれているかどうか」を判断できます。
また、メーカーや商品名を調べることでアスベスト含有の有無を確認することも出来ます。
メーカー・国土交通省のサイトでは品番も検索できますので、分かる場合にはチェックしてみましょう。
ご自身で調べる事が難しければ、住宅を建てた会社に問い合わせることも方法の一つです!
街の屋根やさんでは、基準に則った正しい調査・報告を実施しております。
→詳しくはこちら
一口にスレート屋根の補修と言っても、屋根の損傷状態によってその方法や工事の規模は大きく変わってきます!
またメンテナンスが必要なのは、屋根材だけではありません。
屋根の頂上部に設置された「棟板金」なども、定期的なメンテナンスが必要な場所です!
お住まいの屋根に不具合や破損が見つかると、ご心配になるのは当然です。
「すぐに修理が必要かもしれないけれど、費用のことが心配…」とお困りの方も多くいらっしゃいます。
ですが、ご安心ください!
「街の屋根やさん」では、屋根の点検~お見積もりを無料で承っております。
まずは屋根の状態を詳細にチェックさせていただき、その上で必要な修理や工事の方法についてご相談、最適なご提案をさせていただきます。
「スレートが割れてしまったけど、どう対処すれば良い?」
「台風による被害の点検・修理をお願いしたい」
「スレート屋根のメンテナンスと併せて外壁の補修・塗装も行いたい」
といった場合も、ぜひ「街の屋根やさん」にお問い合わせください。
スレートの欠け・割れの補修の必要性まとめ
●スレート屋根にひび割れや小さな欠けが見つかった場合、シーリングや補修材を使用して対処することができます。●スレートの下には防水紙が敷設されているため、スレート自体が破損しても直ちに雨漏りの心配はありません。ただし、放置はしないようにしましょう。
●大きな割れや剥がれが発生した場合、部分的なスレートの差し替えが可能ですが、場合によっては修理範囲が広がることもあります。屋根の全面的な葺き替えや屋根カバー工法の方がメリットが大きい工事方法となる可能性もあります。
●台風などの強風により広範囲にわたってスレートが剥がれた場合は、全面的な屋根補修が必要です。この場合、屋根葺き替えや屋根カバー工法が選択肢となります。
●ノンアスベストのスレート屋根材は、補修や塗り替えが出来ない屋根材です。
●スレート屋根のメンテナンスは屋根材だけでなく、「棟板金」などもしっかりと行いましょう。気になる点があれば、お気軽にお問い合わせください。
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。