防水性の低くなった屋根は危険!屋根塗装で防水性を回復
前述の通り、屋根塗装・外壁塗装の主な目的は「お住まいの耐久性を保持する」ことです。近年ではそれに「快適な室温にする」、「汚れがつきづらくする」といった機能を追加できるようになりました。
断熱塗料・遮熱塗料 夏の暑さと冬の寒さを軽減してくれる断熱塗料は夏の冷房と冬の暖房、二つの季節の光熱費を削減してくれます。一方、遮熱塗料は夏のエアコンの使用を控えることができます。電気の多くは化石燃料を燃やして作られているので、節電できればそれだけ二酸化炭素の削減にも繋がります。また、地球温暖化の一因とされているヒートアイランド現象も抑えることもできるので、ダブルで地球環境にも優しいと言えるでしょう。
東日本大震災以来、夏場の電力不足が懸念されています。節電を心掛けるのは社会貢献にもなるわけです。家計も助かる、地球も助かる、社会も助かる、まさに一石三鳥、トリプルのオトクです。
低汚染(耐汚染・防汚染)塗料 汚れと水捌けの関係は前述の通りで、どちらも劣化の原因であり、スパイラル効果でそのスピードを加速させます。低汚染塗料は汚れを寄せ付けにくく、汚れても雨水で洗い流されるので、長く美観を保つことができる上、塗装面も劣化しにくいのです。使われている素材にもよっても異なりますが、塗り替えまでの期間を長くすることができます。塗り替えまでの期間を長くすることが出来るということは、これまた地球環境にも良いことです。塗料の原料も石油であり、作られる時には少なからず電力を必要とします。塗り替えまでの期間を長くし、回数を減らせれば、それだけ資源の節約に繋がるということなのです。
似ているようで違うのが「遮熱」と「断熱」です。 まず遮熱からご説明します。太陽光の中でも目に見えない赤外線が最も熱に変換されやすいのです。赤外線は物体に当たって吸収されると分子振動が起こり、熱に変換されます。この赤外線を吸収しなければ熱は発生しないので、効率よく反射するのが「遮熱塗料」になります。 一方、断熱とは熱を伝わりにくくすることを指します。熱は高いところから低いところへ伝わります。この熱量の移動を最小限するのが「断熱塗料」です。保温機能のあるポットや水筒(魔法瓶)は周りに熱を伝えない、周りの熱が内部に伝わらない構造をしています(お湯の場合は熱を周りに伝えない、冷水の場合は周りの熱が伝わらないようにしている)。寒い冬に重ね着をして保温し、体温を逃がさないようにするのも断熱です。
昼間、日光に照らされたアスファルトやコンクリートは熱を蓄積し、夜になると放出します(前述の通り、熱は高い所から低いところへ伝わります)。そのため、アスファルトやコンクリートの多い都心では夜中になっても気温があまり下がりません。これがヒートアイランド現象です。地球温暖化や熱帯夜の原因とされています。 遮熱塗料は効率良く日光を反射するため、蓄熱を最小限に抑えられます。そのため、夜の熱の放出がほとんどなく、都心部ではヒートアイランド現象への対策の一つとして遮熱塗料が注目されています。
塗り替え前に、塗り替え後のイメージが分かります!
塗り替え前に、塗り替え後のイメージが分かります!
「イメージチェンジしてみたいけど、失敗したらどうしよう…」、屋根や外壁の色をこれまでのものと変える場合、期待と不安が入り混じります。そこで活躍するのがカラーシミュレーションです。色の組み合わせは自由自在。どんな色でも、どんなパターンでもシミュレーション可能です。ツートンにしてみる、1階と2階を塗り分けてみる、部分的に違う色にしてみるなど、納得のいく組み合わせを探すことができます。
カラーシミュレーション
オリジナル
濃青系
グリーン系
イエロー&ブラウン系
カラーシミュレーション
オリジナル
濃青系
カラーシミュレーションをお試しいただいたお客様の声
実際にカラーシミュレーションをお試しいただいたお客様の声
初めての屋根・外壁塗装で、これまでの色で塗り直すかイメージチェンジするかかなり迷っておられました。 「寒色系から暖色系へ変えて、暖かみのあるお住まいのシミュレーションも試してみたい」とのご希望から、パターンCをご提案しました。塗装工事中は大変不安なようでしたが、完成後は大変満足されたようです。お客様のご希望で、屋根は遮熱塗料、外壁は耐汚染塗料で塗っております。
カラーシミュレーション
オリジナル
クリーム系
ベランダツートン
イエロー・グリーン系
ピンク系
1高圧洗浄
塗装の前に高圧洗浄を行います。
150kgの高圧水流でお住まいを丸洗いします。高圧洗浄を行わずに塗装をすると、汚れの上に塗料が乗るので剥がれやひび割れを起こしてしまいます。そうならないように、しっかりと汚れや古くなって浮いた塗膜を洗い流す必要があります。
2縁切りと棟板金のケレン
タスペーサーを使った縁切りと、棟板金のケレンを行います。
左写真が縁切りの様子です。ご覧のように屋根材の重なった部分にタスペーサーを挿入し、塗料で塞がないように適度な隙間を作っています。隙間がなくなると屋根材の下の通気が悪くなり、湿気を逃がせなくなります。また、毛細管現象によって水分を内部に引き込んでしまい、雨漏りの原因にもなります。右写真は棟板金のケレン(塗装をするために錆や汚れを取り除き下地を整えること)の様子です。
3下塗り
プライマーで下塗りを行います。
左写真は棟板金に錆止めを塗布している様子です。右写真はプライマーを使ってスレートに下塗りを行っています。今回は遮熱塗料のアレスクールを使用しますので、下塗りにも専用のプライマーを使います。このプライマーにも遮熱効果があり、一緒に使うことでより高い効果を得ることが出来ます。
4中塗りと上塗り
塗りを重ねて厚い塗膜を作ります。
中塗りと上塗りにはアレスクールを使用します。左写真が中塗りで、右写真が上塗りの様子です。中塗りだけでも問題なさそうに思えますが、塗料の性能を十分に引き出すには上塗りまで行う必要があります。
5屋根塗装完了
上塗りが終われば屋根塗装は完了です。
アレスクールは赤外線を反射し屋根の温度を下げてくれます。屋根の温度が下がると、室内の温度上昇も抑えることができるので、結果エアコンの使用頻度も少なくなります。ここ数年でかなり遮熱塗料が普及していますので、その効果を体感している方も多いはずです。屋根塗装によってエコな生活を始めてみてはいかがでしょうか?
6カラーシミュレーション
カラーシミュレーションを使って色選びを行いました。
現在のお住まいの写真を加工し、様々な色の外壁をシミュレートします。シミュレーションであれば、選びにくい大胆な配色も試すことができます。数パターン作成し、その中から塗装する色をお選びいただけます。左写真は薄いピンクを基調にし、帯部分をブラウンにしたパターンです。右写真は帯部分のみをグレーにしたパターンです。
左写真はクリームイエローの外壁に、帯部分をブランにしたパターンです。右写真は帯部分のみを深いグリーンにしたパターンです。今回はこちらのパターンでの外壁塗装をご依頼いただきました。
7下塗り
フィラーを使って下塗りを行います。
高圧洗浄を行った後、外壁の下塗りを行います。ナノコンポジットWという耐汚染性塗料を中塗りから使用しますので、下塗りにはナノコンポジットW専用のフィラーを使います。この工程では白い塗料を使っていますが、この後にご依頼いただいた色の塗料と使いますので問題ありません。
8中塗り
ナノコンポジットWで中塗り行います。
下塗り後、時間を置いてしっかりと乾かしてから中塗りを行います。時間はかかりますが、強く美しい塗膜を作るには手間をかけて仕上げることが大事です。白い塗料で下塗りを行った上から、ご依頼いただいたクリームイエローの塗料を塗り重ねます。
9上塗り
中塗り後、上塗りを行います。
最後に上塗りを行って仕上げます。もちろん中塗りの塗料を十分乾かしてから、上塗りを行います。街の屋根やさんでは、この様に下塗り、中塗り、上塗りの計3回の重ね塗りによって、強い塗膜を作り上げます。
10外壁塗装完了
上塗りが終われば屋根塗装・外壁塗装は完了です。
カラーシミュレーション通りの仕上がりにお施主様もご満悦です! 今回は耐汚染性塗料のナノコンポジットWを使用しましたので、この美しさを長期に渡って保持することができます。お住まいのイメージも変り、これからは新しい気持ちでお過ごしいただけるのではないでしょうか。
屋根や外壁の耐久性と防水性を保つために行わなくてはならないのが塗装です。屋根と外壁は建築されたその時から日光や風雨、寒暑に晒され続けています。風で飛んでくる砂や埃に叩かれ続けています。屋根と外壁の経年による風化と劣化はどうしても避けられないものなのです。 風化と劣化によるダメージを回復し、耐久性と防水性を保持するためには塗装が必要になります。屋根や外壁を傷んだままにしておきますと雨水が浸透してしまうので、大変な被害を及ぼすことになりかねません。塗り替えはお住まいのお手入れであり、定期的なメンテナンスなのです。
もちろん、塗り替えにはお住まいの美観の保持という目的もあります。実は美観と防水性には密接な関係があり、お住まいが「何となくくすんで見える」・「薄汚れて見える」と感じた場合はほぼ間違いなく塗り替え時期です。防水性が落ちると、水捌けが悪くなるのでどうしても汚れが付着しやすくなるのです。汚れが付着した部分はさらに水捌けが悪化するので、汚れ付着スパイラルが発生します。水分は劣化のスピードを早めます。こうして、全体的に傷みが広がっていきます。
また、塗り替えはお住まいをイメージチェンジできるチャンスでもあります。屋根と外壁の色が変われば、お住まいのイメージも違ったものになります。「明るめからシックな感じに」、「落ち着いた雰囲気から明るく清潔感のある感じへ」などいろいろなプランがあるでしょう。弊社では塗り替え前にどんな仕上がりになるかを確認できるカラーシミュレーションも行っています。様々な配色や塗り替えパターンを試せますので、ぜひご利用下さい。
カラーシミュレーション
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