屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ!?
更新日 : 2025年01月24日
更新日 : 2025年01月24日
建物にとっての大敵、苔や藻、カビ
使われている建材によっても違ってきますが、建物が古くなってくると発生しやすくなるのが苔や藻、カビです。特にスレート屋根などはその傾向が顕著で、苔が大量に発生している屋根も珍しいものではありません。日当たりが悪い部分の外壁にも生えてきますし、環境によっては何度も繰り返されるので「苔や藻、カビが生えるのはしょうがないもの」と諦めてしまっている方も多いと思います。
苔・藻・カビの生える場所と生えやすい建材
苔・藻・カビ、これらは共通して日当たりの悪い場所に生えると言われています。しかし、全ての面に生えている屋根も存在します。 実は苔や藻は太陽光が嫌いでない種類のものもたくさんあり、それらが日当たりの良い屋根の上や外壁の所で繁殖してしまうのです。日当たりが悪い場所で育つものとは種類が違うことを覚えておいてください。 苔・藻・カビを厳密に見分けるのは難しいので、「苔だと思ったら、藻だった」、「藻だと思ったら、カビだった」ということもあります。苔の生える場所
スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根、水切れが悪くなったセメント瓦やコンクリート瓦(モニエル瓦)の屋根など。粘土瓦の屋根でも日当りが悪い場所に土などが堆積しするとそこに繁殖することがある。乾きが悪いベランダやバルコニーの床や排水路にも発生する。特徴
日光を好むものから好まないまで多数の種類があり、日の当たり方によって繁殖する苔も違う。日本では縁起がいい植物であり、お部屋や敷地で育ててる人もいるが屋根や外壁に勝手に繁殖されるのは迷惑そのものでしかない。藻の生える場所
スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根、水切れが悪くなったセメント瓦やコンクリート瓦(モニエル瓦)の屋根など。窯業系サイディングやモルタル外壁、コンクリートの部分など。雨樋の裏側の緑になっている部分も藻であることが多い。特徴
最初は薄っすらと生えており、藻が透けていて外壁がよく見える。ある程度、生育してくると藻の密度も高くなってきて、緑色が濃くなってくる。ガードレールで生育しているものもあるので屋根や外壁材が金属でも発生する可能性が高い。カビの生える場所
水分が染み込み、長く滞留する部分、木材や軒天の部分。外壁や屋根の上の枯れた苔や藻に繁殖することもある。雨漏りしている屋根の小屋裏で見られるのはほぼカビ。特徴
日光を必要としないが明るいところでも繁殖する。枯れた苔や藻を栄養源として繁殖することもある。藻や苔に較べると水分が必要で、色もさまざまだが、屋根や外壁に生えるものは黒っぽい。苔・藻・カビは何故生える?
苔・藻・カビの共通しているところは胞子によって増えるところです。この胞子、とても軽いものであり、カビの胞子は何千メートルも舞い上がると言われています。 また、1立方メートルの空気中に少なくとも数個から数百個、多ければ数千個の胞子が漂っていると言われています。これらの胞子がたまたま着地した場所の環境が繁殖に適していれば、生えてそのまま増殖していくのです。
苔・藻・カビが生えた場合の対処法
基本的には中性洗剤を薄めて、スポンジやブラシで優しく擦ることによって落とします。ネットや口コミで「漂白剤が効く」、「市販されている○○が効果的」と言われることもありますが、鵜呑みにするのは危険です。 基本的には中性洗剤を薄めて、スポンジやブラシで優しく擦ることによって落とします。ネットや口コミで「漂白剤が効く」、「市販されている○○が効果的」と言われることもありますが、鵜呑みにするのは危険です。 中性洗剤を薄めて、柔らかいスポンジやブラシで優しく擦る程度にしてください。
屋根に生えた場合 1階の屋根でも自分で除去するのは厳禁、プロに頼みましょう
屋根だけでなく、それなり高さのある場所の苔・藻・カビを自分で落とそうとするのは絶対にやめてください。苔・藻・カビだけでも滑りやすい上、さらに水、そして洗剤が加わります。自殺行為でしかないということをご理解ください。屋根や高い場所の苔・藻・カビでお困りの方は街の屋根やさんにご相談ください。外壁に生えた場合 手の届く範囲でしたら、自分で清掃してみましょう
無理をしないで作業できる範囲でしたら、自分で作業してみるのもありでしょう。ただし、その場合は絶対に中性洗剤を薄めたものを使うこと、柔らかいスポンジやブラシで優しく擦る程度にすることを厳守してください。 また、高い所をモップなどで擦る場合、中性洗剤が垂れたり、飛び散ったりするので、保護眼鏡やゴーグルを必ず着用してください。手荒れなどの心配もあるので、ゴム手袋なども必ず装着しましょう。できるだけ、風通しがよくなるような工夫をしてみましょう
外壁などに苔・藻・カビが生えた場合、周囲の環境をよく観察してみましょう。生えてない場所と較べて風通しが悪く、乾燥しにくい場所になっていませんか。 植木鉢の植木、植栽など風通しを悪くしているものがあるならば、それらを移動したり、剪定してみましょう。大幅に改善できることもあります。
水溜りができやすくなっているのなら、できないようにしてあげましょう
屋根だけでなく、それなり高さのある場所の苔・藻・カビを自分で落とそうとするのは絶対にやめてください。苔・藻・カビだけでも滑りやすい上、さらに水、そして洗剤が加わります。自殺行為でしかないということをご理解ください。屋根や高い場所の苔・藻・カビでお困りの方は街の屋根やさんにご相談ください。その周辺の地面が湿っていたり、水溜りがある場合は砂や土を入れて水分が溜まらないようにしてあげましょう。砂や土を入れれば水溜りが出来にくくなりますし、水分の時間当たりの蒸発量もゆっくりになりますので、苔・藻・カビも生えにくくなります。
その周辺の地面が湿っていたり、水溜りがある場合は砂や土を入れて水分が溜まらないようにしてあげましょう。砂や土を入れれば水溜りが出来にくくなりますし、水分の時間当たりの蒸発量もゆっくりになりますので、苔・藻・カビも生えにくくなります。家庭用の高圧洗浄機はあまりお薦めではありません スチームクリーナーの使用は避けるべきです
家庭用の高圧洗浄機やスチームクリーナー、こういった機械に頼りたくなる気持ちは分かりますが、あまりお薦めとは言えません。まず家庭用の高圧洗浄機ですが、確かにその除去力は目を見張るものがあり、綺麗に落とせます。高いところの洗浄も可能でしょう。
家庭用の高圧洗浄機であっても、使い方にはコツがあり、洗浄中に実は屋根や外壁を傷めていたということも珍しくないのです。敷地が広く、近隣との建物の間がよほど空いていない場合、苔・藻・カビを含んだ汚水を近所に飛散させてしまう可能性もあります。スチームクリーナーは高温の蒸気がでますから、苔・藻・カビなどを死滅させることも可能でしょうが、その温度で塗膜やシーリングを傷めてしまう可能性があります。
また、水蒸気の粒子は水の粒子よりも小さいので透湿性のある塗膜の場合は下地に水分である湿気を与えていることにもなりかねません。屋根塗装や外壁塗装によるメンテナンス
バイオ洗浄とは
殺菌・抗菌作用がある植物由来の原料からから作られた洗浄液で、苔・藻・カビを分解する成分を備えています。一度、軽く高圧洗浄してからバイオ洗浄液を噴霧し、一定の時間をおいてから再度、高圧洗浄で洗い流すというものです。何回も高圧洗浄をするよりも、屋根や外壁へのダメージが少ないのが特徴です。 苔・藻・カビの生命力は強く、除去できなかった部分があると、そこからまた繁殖していきます。
苔・藻・カビを防ぐお勧め塗料
現在、ほとんどの塗料のカタログには「優れた防苔・防藻・防カビ効果がある」と記載されています。JIS規格でもカビ抵抗性試験方法が定められており、それに合格した塗料がほとんどです。その中から何を選べばいいかというと、迷ってしまいますよね。 現在、ほとんどの塗料のカタログには「優れた防苔・防藻・防カビ効果がある」と記載されています。JIS規格でもカビ抵抗性試験方法が定められており、それに合格した塗料がほとんどです。その中から何を選べばいいかというと、迷ってしまいますよね。屋根塗装のお勧め塗料 フッ素や無機系などの遮熱塗料
遮熱塗料は表面やその下の反射層で日光を効率よく反射するとこによって蓄熱を防ぐものです。日光を効率よく反射するためには常にその塗膜が綺麗でなくてはならず、汚れにくい工夫がされています。汚れにくいということは苔や藻がつきにくく、カビの栄養源となる土埃や砂埃が溜まりにくい塗膜ということです。防苔・防藻・防カビ効果も高いと言えます。外壁塗装のお勧め塗料 ナノコンポジットW防藻+
ほとんどの塗料のカタログに「優れた防苔・防藻・防カビ効果がある」と記載されているなかで、製品名にまで防藻をアピールしている『ナノコンポジットW防藻+』がお薦めです。屋根材や外壁材を変更するという方法もある
美観だけじゃない、実はダメージを加速させている苔・藻・カビ
苔・藻・カビが問題なのは美観だけじゃなく、それが屋根や外壁へのダメージを加速させてしまうことです。苔・藻・カビが増殖すれば、それだけ屋根や外壁の寿命も短くなります。発生させない・繁殖させないに越したことはありません。 発生して、それが拡がってくるようでしたら、メンテナンス時期と考えた方がよいでしょう。水分を滞留させる苔・藻・カビ
どんな屋根材でも、どんな外壁材でも水分は劣化を促進させる大敵です。苔・藻・カビがあるということはそこに水分があるということです。乾燥している状態よりも、水分がある状態の方が塗膜は劣化していきます。苔・藻には仮根という根がある
苔・藻には根があり、それが屋根や外壁に食い込むことによって隙間を拡げ、破壊していくという説があります。苔・藻に存在する根は仮根というものであり、一般の直物とは違い、吸水したり、栄養を吸い上げたりするものではなく、自分の体を支えるためだけのもののようです。冬になって枯れても春になれば復活する
さすがに苔・藻・カビも冬になれば活動を停止し、枯れてしまいます。しかし、この状態でも飛散しなかった胞子が苔・藻・カビに残されているので、暖かくなって雨が降れば復活します。枯れたから終わりというわけではないのです。理想は苔・藻・カビが生える前の屋根塗装や外壁塗装
本来であれば、苔・藻・カビが生える前に屋根塗装や外壁塗装をすることが理想です。ただし、藻の発生源である川や池、湖などの水場が近い、苔の宝庫である森や林、山が近いと経年に関係なく生えてくることもあります。建物を劣化させる苔・藻・カビのまとめ
●苔・藻・カビは建物を劣化させます
●苔・藻・カビの生える場所は建物のさまざまなところに生える可能性があります
●苔・藻・カビはその胞子が風で運ばれ、水分があると活動をしだします
●苔・藻・カビが生えた場合、薬品で落とすことは間違いが起こる可能性が高いので控えてください。中性洗剤を希釈して使用してください
●屋根は高所なので、苔が生えた場合の対処は専門業者に任せましょう
●外壁に生えた場合は自分の手が届く範囲で清掃しましょう
●風通しをよくすることも有効です
●水溜りができないようにしましょう
●家庭用の高圧洗浄機でも屋根や外壁を傷める可能性があります
●スチームクリーナーは温度で屋根や外壁などの塗膜を傷める可能性があり、水蒸気で屋根材や外壁材に水分を与えてしまうので使用は厳禁です
●お手入れしても苔・藻・カビがすぐに再発する場合はメンテナンスが必要です
●防水性を回復させるために屋根塗装や外壁塗装をご検討してください
●苔・藻・カビが生えにくい金属屋根材や金属系サイディングへのリフォームもありです
●苔・藻・カビは建物へのダメージを加速させます
●苔・藻・カビが滞留させる水分がダメージになります
●苔・藻には仮根という根がありますが、それがダメージを与えるかは微妙です
●冬になって枯れても春になれば復活することを忘れないでください
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