防水層を保護する「トップコート」|塗り替え工事の重要性や時期・費用の目安まで詳しく解説!
更新日 : 2024年08月23日
更新日 : 2024年08月23日
「ベランダ・バルコニーの床にひび割れが目立ってきた…」「屋上の床が色褪せてきた…」こうした症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ですが、「そろそろ防水のメンテナンスが必要かな?」と分かっていても、「費用」や「手間」がかかることから防水工事はどうしても後も回しにしがちです。
上記の様な症状を劣化を放置してしまうと、やがて雨漏りが発生して結果的に補修費用が高額になる可能性があります。
そこで、まずは防水層を保護する「トップコート」の塗り替えを検討してみてはいかがでしょうか?
トップコートのみのメンテナンスであればメンテナンスも比較的手軽に行う事が可能で、ウレタン・アクリル・シート防水などの耐久性を向上させ寿命を延ばす事が出来ます!
この記事では、トップコートの役割・特徴と併せて、塗り替えのタイミングやそのポイントまで詳しく解説いたします!
ぜひ参考にしてみて下さい。
トップコートとは「トップ(top:上面)」「コート(coat:覆う)」という言葉通り、防水層の上に塗布される「保護層」を指します!
ウレタン防水やFRP防水、シート防水などの工法で防水層を形成後、それらを長持ちさせるための仕上げとして使用される保護材であり、上塗りすることで防水層を効果的に保護します。
防水層を保護するトップコート!
屋外にあるバルコニーや屋上の床は日常的に雨風や紫外線にさらされているため、劣化が進行しやすい場所です。
この損傷を軽減する役割を担うのが、「トップコート」です!
防水機能を持たないトップコートですが、防水層を保護する大切な役割を担っています。
車で例えると、塗装を色褪せや劣化から守るためにワックスをかけるのと同じです。
ワックスは長期間その効果を保つものではありませんが、定期的に塗らなければ車の塗装は早く劣化し、色褪せも進んでしまいます。
同様にベランダやバルコニー、屋上の床はトップコートで防水層を保護することでその耐久性を長く保つことができます。
定期的なワックスがけが車の外装を守るように、ベランダ・バルコニーなどの床にも定期的なコーティングが必要です!
防水工事の種類は様々ですが、特にウレタン防水やFRP防水の場合、トップコートは欠かせない存在です。
ウレタン防水の特徴
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を複数回にわたって床面に塗り重ねることで防水層を形成する工法です!
塗料自体が柔軟であるため床面に多少の凹凸があっても綺麗に仕上がりやすく、また継ぎ目ができない点からも多くの場所で採用されています。
さらに、工事費用が比較的安価で済むことも、この防水工事の利点の一つです。
ただし、紫外線に弱い特性があるため、耐久性を保つためにはトップコートを施して保護することが重要です。
FRP防水の特徴
FRP防水は、ガラス繊維で作られたシートと特殊なポリエステル樹脂を組み合わせて防水層を形成する方法です。
この工法の特徴はプラスチックのように硬い防水層が作られる点で、主にベランダやバルコニーなどでよく使われます。
しかし、FRP防水層はほとんど透明であるため、顔料を含んだトップコートが表面に塗布されることが一般的です。
トップコートが防水層の保護と同時に、美観を整える役割も担います!
トップコートの塗り替えのみで問題ない?
屋上・ベランダ・バルコニーの床の変色・ひび割れが生じている場合、「雨漏りが起きてしまうのでは….」とご不安になってしまいますよね。
⇒よくある劣化症状
ですが、そうした症状は表面に現れるダメージである場合も多く、トップコートの塗り替えのみで対応できるケースも少なくありません。
劣化の放置が原因で防水層にまで劣化が進んでしまっている場合は防水工事が必要になりますが、そうでなければ全体的な防水工事をやり直す必要はありません。
定期的な点検・トップコートの塗り替えを行う事が、防水層の寿命を延ばし施工費用を抑える事にも繋がります!
「街の屋根やさん」では、コストを抑えつつ長期間効果的に維持できるメンテナンス方法をご提案させて頂いておりますので、状況に応じてご提案内容や工事内容も異なります。
ベランダやバルコニー、屋上の床の劣化が気になり始めたら、お早めにご相談ください。
日常的に目にしているベランダなどは変化に気づきにくいかもしれませんが、防水層の劣化を防ぐためには早期の点検が欠かせません。
それでは、トップコートのメンテナンスはどのくらいの頻度で必要となるのでしょうか?
防水工事の種類別「トップコートのメンテナンス頻度」
上記の表から分かる通り、「トップコートのメンテナンスサイクルはおよそ5年程度」です。
5年を目安にメンテナンストップコートを塗り替える事で、防水機能を果たしている防水層をしっかりと維持する事が可能です!
特にウレタン塗装については紫外線に弱いという特性があるため、3〜5年という短期間での塗り替えが推奨されています。
また、防水層そのものの耐用年数については、定期的にトップコートのメンテナンスを実施している場合の目安です。
このことからも、トップコートの塗装メンテナンスがいかに重要か理解する事が出来ますね。
トップコートの塗り替え工事の費用目安
ベランダなどのトップコートの塗り替え費用は下地の調整や補修を含めた場合、一般的な住宅で数万円~10万円前後が目安となります。
ただし、お住まいのベランダの状態や使用する塗料の種類によって費用は異なりますので、詳細についてはお気軽にお問い合わせください!
トップコートの色は変更できる?
街中で見かけるベランダや屋上では、グレーやグリーンの色合いの建物が多いですよね。
「トップコートは好きな色に変更できるのか?」というご質問をいただくことがありますが、実際にはメーカーが提供しているカラーの選択肢はそれほど多くありません。
主にグレー系、グリーン系、ブラウン系の色からお選びいただけますので、ご相談いただければと思います!
トップコートの塗り替え時期はおおよそ5年程度が目安となりますが、実際には立地・周囲の環境によっても異なる場合があります。
では、どのような状態になったときにメンテナンスが必要なのか、ご自宅の状況と照らし合わせて確認してみましょう!
劣化が進んでしまうとトップコートの塗り替えだけでは対応できなくなることもありますので、早めの点検を行うことが非常に重要です。
色褪せ
外壁や屋根など外部に露出している部分は常に雨風や紫外線にさらされており、その影響で色褪せが進みます。
床の色褪せは目立ちにくいかもしれませんが、それでも放置してはいけません!
色褪せはトップコートの劣化が始まっていることを示す、視覚的に確認しやすいサインです。
表面が白っぽく見え始めたら、緊急ではないものの劣化の兆しと考えましょう。
また、手で触れてみて白い粉が付着する場合、「チョーキング現象」と呼ばれる症状がでています。
トップコートの顔料が劣化している証拠ですので、注意しましょう!
細かいひび割れ
夏の強い紫外線や雨風は塗膜にダメージを与え、劣化の進行は塗膜に細かなひび割れを生じさせます。
ひび割れは細く目立ちにくいため近くでよく観察しないと見落としがちですが、この段階でトップコートの再塗装をご検討することは非常に重要です!
表面のトップコートにのみひび割れが生じている場合も多く、その状態であればトップコートを塗り替えるだけで、防水層自体へのダメージを防ぐことができます。
ひび割れを確認された場合も早めの点検と対応をおすすめします!
苔の繁殖・汚れ
外壁や屋根と同じく、汚れや苔が発生することはトップコートの劣化が進行しているサインです。
また、劣化を促進させてしまう恐れもありますので、それらを放置をしてしまうこともオススメ出来ません!
汚れや苔が見られた場合はトップコートの塗り替え時期と考え、早めに対策を講じましょう。
摩耗
ベランダやバルコニーは、人が頻繁に歩くことによって床が摩耗しやすい場所です。
このような摩耗は、トップコートの劣化を加速させる原因となります!
変色や黒ずみが見られたり、FRP防水の場合はガラス繊維質が浮き出てくることもあります。
防水層が損傷する前に、トップコートの再塗装を行うことが大切です!
トップコートの剥がれ
トップコートの劣化が進行すると、剥がれが発生することがあります。
これは特にFRP防水においてよく見られる現象です。
防水層が露出する前にトップコートの塗り替えで対応できるかどうか、専門家に点検を依頼することが重要です!
剥がれた部分を削り落とし、周囲と均一に補修することで防水機能を維持できる可能性があります。
施工後5年経過したFRP防水のトップコート塗り替え
築20年で、5年経過したベランダのFRP防水です。
現在、特に大きな問題はありませんが、「防水層を出来るだけ長期間保つ為に」とトップコートのメンテナンスをご依頼頂きました。
比較的綺麗にご使用いただいておりましたが、やはり頻繁に出入りされる事で表面に擦れの症状がでていました。
まず、はじめに高圧洗浄を行います!
高圧洗浄によって除去できなかった汚れは器具を使用して削り落としました。
こうした下地処理が、仕上がりに大きく影響してきます。
清掃完了後、「プライマー」を塗布する事でトップコートと塗布面の密着度を向上させます!
トップコートは、2回に分けて均等に保護層を形成していきます。
鮮やかなグリーンの床に生まれ変わりました!
防水層の寿命を延ばすトップコート
冒頭でもお伝え致しましたが、自動車のワックス掛けを怠ると塗装が急速に劣化するのと同様、防水層を守るためにはコーティングが不可欠です。
せっかく高品質な防水工事を行っても、その上の保護コーティングが十分に機能ていなければ期待していた寿命を維持する事は出来ません。
防水層をできるだけ長持ちさせ、耐用年数を最大限に延ばすことが重要です。
トップコートは防水層に限らず、建物全体を守るための必要不可欠なメンテナンスと言えます。
防水層を紫外線・摩耗から保護する
お住まいの外にあるからこそ「紫外線」「雨風」の影響を強く受けてしまいますし、人の出入りは「摩耗」の大きな要因です。
トップコートは、それらの外的要因か防水層を保護しています!
特に、昨今の夏の厳しさはかつてないほどのものとなっています。
過度な気温の上昇に加え、紫外線も以前に比べて一層強く感じられるようになりました。
こうした過酷な環境からお住まいを守るためにも、防水部分には必ずトップコートを施すことが重要です。
さらに、人が歩くことによる摩耗や物理的な摩擦に対しても、トップコートは優れた効果を発揮します。
定期的な点検により早期発見・対応が可能!
お住まいのメンテナンスに高い意識をお持ちの方は、定期的な点検を欠かさず行っています。
トップコートの状態を定期的に確認することで、防水層自体の劣化も早期に発見し、対応することが可能です。
また、小さな傷や不具合を見逃さない事で早期に対応出来ますので、防水層の劣化を最小限に抑え、少ないコストで補修が出来る事もメリットといえます。
街の屋根やさんでは、点検・お見積り・ご相談まで無料にて承っておりますので、ぜひご活用ください!
工事に掛かるトータル費用を抑えられる
トップコートの定期的なメンテナンスは、長期的に見るとコスト削減につながります。
トップコートが剥がれると防水層の劣化が急速に進行し、その寿命が短くなってしまいます。
たとえ12年の耐用年数が見込まれていた場合でも、劣化の進行によって8年や10年で防水工事をやり直す必要がでてきてしまいます。
お住まいに住み続ける以上、メンテナンスは避けて通れません!
メンテナンスに掛かるトータルコスト・手間を削減する為にもトップコートのメンテナンスは重要です。
ここまで、トップコートに関する情報を詳しく解説させていただきました。
屋上・ベランダ・バルコニーの床に劣化症状が確認された場合でも、トップコートの塗り替え工事だけで補修出来たケースも少なくありません!
まずは、点検をご依頼頂き必要なメンテナンスを確認しましょう!
街の屋根やさんは点検~お見積りの作成まで無料にて実施させて頂いております。
現状をしっかりとご確認させていただき、最適な施工方法をご提案させて頂きますので是非お気軽にご相談下さい!
まとめ
●トップコートは防水層を保護するために使用される上塗り保護剤であり、ウレタン防水・FRP防水・シート防水など様々な防水層を保護しています●トップコートは防水層を紫外線や摩耗から守り、長持ちさせる役割を果たします
●トップコートは「保護層」であり、防水機能は備わっていません
●トップコートのメンテナンスサイクルは約5年とされています。
●防水面に色褪せ・ひび割れ・剥がれ・汚れや苔・摩耗などの兆候が見られたら、メンテナンスのサインです
●瓦屋根のメンテナンスには状態別によって「漆喰詰め直し」「棟取り直し」「瓦の一部交換」「屋根葺き直し工事」「屋根葺き替え工事」などを検討しましょう。
●劣化症状が確認された場合でもトップコートのみの補修で対応できることがあります。お早めの点検・メンテナンスをご検討されることがおすすめです!
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。