その台風による屋根への被災、予防できたかもしれません
更新日 : 2025年01月16日
更新日 : 2025年01月16日
「先日の台風で家の屋根が損傷してしまった」
季節を問わず、街の屋根やさんでは台風によるご相談が増えています。そして、被害を受けた屋根の多くが、シーズン前に点検や保守を実施していれば未然に防げた可能性が高いと考えられます。
『もっと早くメンテナンスすればよかった』と後悔しないよう、台風被害を防げたかもしれない屋根の劣化サインと修理方法について、費用と併せて詳細にご案内します。
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貴方のお家は大丈夫だったでしょうか、台風による屋根への被害
毎年のように最高気温が更新される猛暑、何日も続く豪雨や頻発し、大型化する台風にかなりの不安を抱えている方もいると思います。台風が上陸・接近すれば、建物へも大きな被害を与えるからです。
街の屋根やさんでは現在もさまざま台風や悪天候で屋根の被害を受けた方からご相談が続いています。それだけ台風などが獰猛になっているということです。
屋根の被害は軽微なものから大きなものまで多数あった
また、ベランダやバルコニーの屋根、カーポートの屋根が飛ばされたといったという被害も多くなります。通常の台風なら、被害はほぼ、ここまでです。
これだけでも凄い強風だったことが分かります。大きな被害では屋根が全面的に剥がされてしまったもの、ほとんど屋根材が飛散し、落下してしまったケースもありました。
台風被害のうち、約半数は事前に点検していれば、予防できたものであることが衝撃的でした。台風が来る前から不具合を起こしていたと思われるもので、そのほとんどは簡易的な点検、目視などで異常を確認できたと思われます。
さまざまな台風から学んだ貴重な教訓
「この被災は台風が来る前に無料点検を受けていれば防げていたのではないか」、「これは無料点検を受けていても、被害は防げなかっただろう…」、予防できたであろう被害と予防できなかったであろう被害に分けられることに気付いたのです。これはかなり衝撃でした。私達も改めて点検の大切さを再確認したのです。
屋根の点検を何年もやっていないという方は次回、大風が吹く季節の前には本当に無料点検を受けてください。暖かくなる前には必ず春一番が吹きます。台風ほどではありませんが、春一番でも毎回、屋根の被害のご相談を受けています。
例えば、被災してしまうであろう棟板金は誰が見ても分かります。固定の要となる釘が緩んでいることがほとんどで、棟板金と屋根の間に手が入るほどの隙間があることもあります。こういった不具合が出ていた場合は台風が来る前に交換などの対策をしておけば、100%と言わないまでもかなりの確率で被災を裂けられたのです。
棟板金の剥がれ、落下、飛散
瓦屋根の棟の倒壊とそれに伴う二次被害
2.棟瓦周辺の
漆喰にひびが入ったり、欠けたりしているもの
3.棟が真っ直ぐではなく、歪んでいたり、蛇行しているもの
4.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
瓦屋根の瓦の落下とそれに伴う二次被害
2.瓦の一部に欠けており、がたつきが見られるもの
3.瓦が割れているもの
4.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
ベランダやカーポートの屋根の飛散
1.ベランダやカーポートの屋根がしっかりと固定されておらず、緩んでいるもの
2.しっかりと固定されていないので風が吹くとバタバタと音を立てるもの
3.固定している
フックなどが飛散したり、なくっなっているもの
4.古くなって
変色し、硬化しているもの
5.硬化が進行し、
ひびや傷が見られるもの
6.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
瓦棒葺きや立平葺きの金属屋根の剥がれ
1.固定している心木やハゼの部分の金属の錆が進行しているもの
2.屋根の平面が下地から浮いているらしく、凹んだり、変形しているもの
3.固定している心木に被せられた金属やハゼが変形しているもの
4.屋根材が極端に錆びており、強度が落ちているもの
5.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
波板トタン(ガルバリウム)の屋根や壁の剥がれ
1.固定している釘が錆びて固定力が落ちているもの
2.固定している釘の周辺の波板部分が錆びており、固定力が落ちているもの
3.屋根材が極端に錆びており、強度が落ちているもの
4.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能盛大
雨樋の外れや破損、落下など
1.一度も塗装していない樹脂製のもので硬化が進行し、表面に褪色が見られるもの
2.固定している金具などが緩んでいるもの
3.変形や排水不良を起こしているもの
4.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
折板屋根の剥がれ
1.固定しているボルトとナットが外れているもの
2.固定しているボルトとナットが極端に錆びて強度が落ちているもの
3.屋根材が極端に錆びており、強度が落ちているもの
4.屋根の横の台形部分を塞ぐ面戸がはずれかかっていたり、なくなってしまい、
風が吹き込みやすくなっているもの
5.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
波板スレートの屋根や壁の剥がれ
1.固定しているボルトとナットが外れているもの
2.固定しているボルトとナットが極端に錆びて強度が落ちているもの
3.屋根材が極端に劣化しており、強度が落ちているもの
4.一部が割れて、穴が開いており、風が吹き込みやすくなっているもの
5.上記の異常が複合的に見られるものは被災する可能性大
化粧スレートの剥がれや落下
1.複数のスレートにひびや割れが入っているもの
瓦の落下
固定力が弱まっていた
スレート屋根材の剥がれと落下
屋根に異常なかったが、想定以上の風を受けたために瓦が浮き、落下してしまった
強風による飛来物
強風で飛んできた物が屋根や壁に当たり、破壊された
台風をはじめとした風災、降雪による雪害、落雷による被災、豪雨による水災、降雹による被災、これらのほとんどが火災保険で直せることをご存知でしょうか。
火災保険というと、その名称から火災にのみ適用されると思いがちですが、実はそれ以外の自然災害に対しても補償してくれるのです。保証してくれる自然災害は加入条件によって異なりますので、まずはそちらをご確認ください。
自然災害による被災を火災保険で直す場合、保険会社へ被害状況の報告、被災した箇所の写真、それを直すための金額(お見積もり)の申請が必要になります。街の屋根やさんではこういったことのお手伝いもしております。まずはご相談ください。
被害を受けた・受けたかもしれないことで発生した不安と災害便乗商法
屋根が被災してしまうと、ちょっとした雨であっても雨漏りしないか心配です。台風21号で被災した方は台風24号と台風25号を、台風24号で被災した方は台風25号をとても不安に思っていました。
「次の台風が来る前に点検だけでも」という方も多かったのですが、お力になれなかったケースもあり、大変悔やまれます。
今回の台風を経験した私達が言えることはただ一つです。今回のような台風では即時に対応できないことも出てきます。
そのようなことも想定して自然災害の訪れる季節の前に無料点検を受けてくださいということだけです。
いつも頼んでいる業者、信頼できそうな業者に電話しても通じない・通じても「いつお伺いできるか分からない」と言われる、しかも、来週はまた悪天候… こんな状態の中でお家に訪問してきて『お困りならばブルーシートや防水テープで応急処置だけでもしておきます』と言われたら、渡りに舟と感じてしまうでしょう。
多少、怪しいと思っても、現在の状況が少しでも改善するならと頼んでしまう方も多いと思います。
まず、相手にしないのが一番です。それにこういった業者はとにかく不安を煽りますので、瓦がずれていないのにずれていると言ってみたりいい加減なことしかいいません。
屋根に不具合が発生していても、その業者が騒いでいるほど、酷くはないのが常なのです。
本当に大きな災害では業者がどこも忙しくなり、養生するのさえ難しくなるケースもあります。常日頃からとは言わないまでもある程度の築年数が経過したら、定期的に点検することをお薦めします。
天候が極端となる夏と冬はそれなりの備えと点検を
降雪被害に遭わない、降雪被害を近隣に与えないためにも雪止めなどの備えは必要です。本格的な冬が来る前にご検討ください。
実際の台風被害復旧の施工事例
屋根の上と言えども設置した棟板金と屋根の色が違うと美観を損ないますよね。幸いにも、お客様が以前、ご依頼いただいた塗料で同じ色が余っていました。遮熱塗料のサーモアイで同色にして棟板金工事完了です。
瓦のずれを直しながらの部分的な漆喰の詰め直しと詰め増しを行いました。銅線の固定の見直しも行いました。定期点検に訪れた際、「あんたのところの工事は凄いね。この間の台風で近所の屋根は被害を受けていたけど、自分のところは何ともなかったわ」との声をいただきました。確かに弊社の工事品質は他社に劣ることはないと思っていますが、こちらは部分補修をしてから1年未満の台風でした。人類未体験の天候ならばともかく、通常の大型台風くらいは耐えないと補修した意味はありません。
その飛ばされた波板を見てみると、何とFRPの波板でした。塩ビ、ガラスネット入り塩ビ、ポリカ、トタン、ガルバリウム、スレートとさまざまな波板がありますが、FRPの波板はかなり珍しいのではないでしょうか。
工場や倉庫のスレートの屋根は防水紙や下地があるわけではなく、鉄骨に直に固定されています。ものが大きかったり、高所なので大変な作業なのですが、工事自体はシンプルです。
なお、こちらの大波スレートも年代的に間違いなく、アスベストが入っていますが、破砕したりしない限り、飛散することはありませんので、ご安心ください。
台風による屋根への被災、まとめ
●今回の台風21号と台風24号だけでなく、台風の被害はさまざま地域に及びます
●台風21号と台風24号は大事な教訓を残しました
●台風による屋根への被害には予防できたかもしれないものと予防できなかったであろうものがあります
●無料点検をうけておけば、予防できる屋根への被害もあります
●被災してしまうと毎日、お天気のことを心配しなくてはなりませんし、次の台風のことでとても不安になります
●冬の降雪に備え、落雪被害を防ぐため雪止めの設置は必須です
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台風に関連するお客様の声一覧
市原市市原のM様より2019年台風の影響で雨漏りが発生しているとお問い合わせいただきました
【施工内容】
その他の工事
【一言メッセージ】
良かったです
令和元年房総半島台風の影響で山武市木原にあるM様邸の屋根が破損してしまったとのお問い合わせ
【施工内容】
その他の工事
【一言メッセージ】
「対応が早い」「対応が丁寧」
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。