お住まいの屋根などがメンテナンスの時期にさしかかりますと、さまざまなサインを出して私たちに教えてくれます。しかし、このサイン、軽微なものだとついつい見逃してしまいがちですし、初期症状では判断できないことも多かったり、ましてや屋根の上だと気付かないことすらあるのではないでしょうか?
初期症状を放置してしまうと雨漏りに繋がり、大事になることもあります。定期的にチェックすることよって、異変に気付いてあげていただきたいと思います。
【動画で確認「屋根補修の時期」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
↓ ↓ ↓
【動画で確認「屋根補修の時期」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
屋根材別 屋根の症状
瓦屋根編
お住まいの一番高い部分にあるので地震の影響を受けやすい場所です。真っ直ぐかどうかを確認してください。蛇行しているようなら棟取り直しなどの工事が必要になります。
非常に耐久性の高い瓦ですが、強風時の飛来物やアンテナの倒壊によって割れてしまうことがあります。割れてしまうと他の瓦も動きやすくなり、干渉しやすくなるので割れやすくなります。
強風や地震で瓦がずれてしまうことがあります。ずれたままだと、瓦が動きやすく他の瓦に干渉しやすいので割れやすくなります。正常な位置へ戻す必要があります。
瓦を固定し、支えているのが漆喰です。漆喰が劣化してきますと、ちょっとした風や地震でも瓦がずれたり、落下する危険が高まります。屋根だけでなくお庭やベランダにコンクリート片のようなものが落ちてないか確認してください。
瓦は漆喰だけでなく、銅線によっても固定されています。しっかりと緩みなく固定されているかを確認しましょう。
スレート屋根(コロニアル・カラーベスト編)
棟板金は釘によって固定されています。強風などによって釘が緩んでくると棟板金も持ち上げられ、浮き上がった状態になります。これが酷くなると強風で飛散したり、変形したりします。
棟板金は金属製で、表面は塗装されています。色褪せは塗装が劣化している状態です。そのまま放置すれば錆びてしまうでしょう。錆が流れ出し、屋根や外壁に付着しますと落とすことが難しく、美観を損ねます。
雹や飛来物、倒れてきたアンテナによってスレート材にヒビや割れ、欠けができてしまうことがあります。ちょっとした欠けなら問題ないことしもありますが、その判断はご自分でなさらない方が懸命でしょう。
スレートは表面が塗装されています。その色褪せは塗膜が傷んできた証拠です。今すぐにとはいいませんが、屋根塗装の時期が近づいてきています。
色褪せよりも深刻な状態と言えるでしょう。表面の水捌けが悪くなってしまうと苔やカビ、藻が生えてきます。苔やカビ、藻が繁殖してしまうと雨水の流れを妨げるので、雨漏りの原因にもなります。
金属屋根編
瓦棒屋根では端と端の重なった部分を共に折り曲げて固定する(ハゼ)方法が取られています。ここが経年により緩んでくると浮いてきたり、剥がれてくることがあります。強風に煽られると大きく捲れ上がってしまうこともあります。
金属屋根も表面は塗装されています。色褪せてきたら、そろそろ塗膜が限界に近づいてきたサインですから屋根塗装を検討する時期に来ています。
強風時の飛来物などで表面が傷ついてしまうことがあるのは金属屋根も一緒です。傷によって金属が剥き出しになってしまうと、そこから錆が発生します。トタンやガルバリウムは亜鉛が溶け出すことによって錆の発生を遅らせますが、時間の問題です。また、溶け出した亜鉛は二度と戻らないので、どんどん錆やすくなっていきます。
雨樋編
お住まいの周りに緑が多い場所では特に気をつけたいポイントです。雨樋が詰ると想定してないところから雨水が溢れ出すので外壁を雨水が伝ったり、跳ねた泥水で外壁を汚すことにもなりかねません。
雪の重みで変形したり、強風で外れたりすることがあります。雨水がうまく排水できない場合、流れ出す先によってはお住まいへの浸水してしまう可能性もあります。
軒天編
変色はカビによる可能性があります。一部や全体が膨らんでいるのは水を吸った結果かもしれません。雨樋の異常などでこういった現象が起こっている場合は根本的な解決が必要です。
軒天に水が回った結果、病状が進行してしまった状態です。鳥などの小動物が侵入し、巣を作られてしまうこともあります。また、軒天の剥がれた部分から強風が吹き込むと、屋根に大ダメージを受ける可能性もあります。
陸屋根・バルコニー・ベランダ編
陸屋根は雨水を雨樋によってではなく、排水口とドレンによって排水しています。バルコニーやベランダも同様です。排水口の詰まりはすぐ雨漏りに繋がります。
表面のトップコートが傷んできた証拠です。このままですと、その下の防水層を傷めてしまう可能性があります。