谷板金の劣化を放置すると雨漏りに?原因とメンテナンス方法を解説
更新日 : 2025年06月06日
更新日 : 2025年06月06日
屋根の雨仕舞いに欠かせない部材のひとつが「谷板金(たにばんきん)」です。
瓦屋根やスレート屋根の接合部に設けられ、雨水を集めて排水する重要な役割を担っています。
この谷板金が劣化すると雨漏りの原因となるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
この記事では、谷板金の劣化症状や原因、適切なメンテナンス方法について詳しく解説します。
谷板金とは?役割と設置場所
谷板金とは、屋根面と屋根面が交差してV字型にくぼんだ「谷部」に設置される金属板のことです。
雨水が集中する箇所にあるため、屋根材だけでは対応しきれない排水をスムーズに流すために使用されます。
主な設置箇所
・切妻屋根や寄棟屋根の谷部分
・屋根と下屋(差し掛け屋根)の接合部
・増築した際にできる谷部
多くの場合、ガルバリウム鋼板や銅板などが使用されており、耐久性は高いものの、時間の経過とともに劣化が進行します。
谷板金の劣化原因と症状
谷板金が劣化すると、屋根からの雨漏りに直結するため注意が必要です。
以下に主な劣化原因と症状を紹介します。
経年劣化
金属素材は年数が経つとともに酸化し、サビが発生します。
特に昔ながらのトタン製の谷板金は10~15年ほどで錆びやすく、穴があいてしまうこともあります。
落ち葉やゴミの堆積
谷部分は雨水と一緒に落ち葉や砂が流れ込む場所でもあります。
これが溜まると水の流れが悪くなり、腐食の原因になります。
コーキングの劣化
板金のつなぎ目や周囲に打たれたシーリング材(コーキング)が劣化すると、そこから水が浸入する恐れがあります。
施工不良
谷板金の幅が狭かったり、勾配が取れていなかったりすると、雨水がオーバーフローして屋根下地に浸入してしまうケースもあります。
主な劣化症状
・谷板金のサビ、穴あき
・雨天時のポタポタ音(屋根裏での雨漏り)
・屋内の天井や壁のシミ
・瓦のズレや浮き
谷板金のメンテナンス方法
谷板金は、定期的な点検と早期の補修によって長く使用できます。
以下に主なメンテナンス方法を紹介します。
定期点検(5年に1回が目安)
屋根の上は自分で確認するのが難しいため、プロの業者による点検がおすすめです。
特に築10年以上の住宅や、過去に増改築したことがある住宅は、谷部が多くなっている可能性が高いため注意しましょう。
コーキングの補修
軽微なひび割れや隙間であれば、コーキングを打ち直すことで雨水の侵入を防げます。
ただし、あくまで応急処置であり、劣化が進んでいる場合は交換が必要です。
谷板金の交換工事
谷板金にサビや穴あきがある場合は、部分的または全体の交換が必要です。
特にトタン製の古い谷板金は、ガルバリウム鋼板などの耐久性の高い素材に交換することで、今後のメンテナンスコストも抑えられます。
雨漏りする前に!早めの対策が肝心
谷板金は見えにくい箇所にありながら、雨漏りリスクが高い部位です。
「屋根の一部にサビがある」「天井にシミが出てきた」など、少しでも異変を感じたら早めに専門業者に相談することが重要です。
また、台風や大雨の後は一時的に谷部にゴミが溜まりやすいため、定期的な清掃も効果的です。
まとめ
谷板金は屋根の排水を担う重要なパーツであり、その劣化を放置すると雨漏りや住宅の腐食に直結します。
築年数が経過している住宅では、点検やメンテナンスの必要性が高まりますので、信頼できる専門業者に依頼して、定期的なチェックと補修を行うことをおすすめします。
早めの対応が、長く快適な住まいを維持するカギとなります。

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