防災瓦で屋根の葺き替え、台風や地震の自然災害に負けない安心なお住まいへ
更新日 : 2021年06月24日
更新日 : 2021年06月24日
防災瓦とは
防災瓦とは、地震や台風などの自然災害に強い瓦を言います。
ここ数年で自然災害について考えさせられることが多くなっており、最近では2019年の台風15号(令和元年房総半島台風)、台風19号(令和元年東日本台風)、2018年では西日本を中心に記録的な大雨をもたらした台風7号、大阪を中心に記録的な暴風で大きな被害を与えた台風21号が記憶残るところでしょう。さらに少しさかのぼって東日本大震災、阪神大震災などを経験している方にとって自然災害はとても脅威に感じています。2018年の北海道胆振東部地震、2016年の熊本大地震は日本は北から南まで大きな地震が来ないところないんじゃないかと恐怖を感じた方も多いでしょう。
お住まいをこれから建てる方も、今のお住まいをリフォームする方にとっても台風や地震に強い建材を使いたいというニーズは多く、メーカーからもそれにこたえる建材が作っています。その中でも屋根材は台風では強烈な風でも吹き飛ばないこと、地震では揺れで崩れないこと・落下しないことが重要で、この条件を満たしたものが防災瓦と呼ばれるものです。
防災瓦が自然災害に強い理由
台風や地震に強いと一言でいっても、実際にどうして自然災害に強いのか疑問に感じるでしょう。
1、瓦同士が組み合わさっている
瓦の施工方法は数種類ありますが、古くは土葺きといって土の上に瓦を乗せて固定する工法がありました。この工法では強風で瓦がずれやすいことと、地震においては土と屋根材の重みから揺れが大きくなり瓦がずれたり棟が崩れたりといった問題が発生しやすいです。
防災瓦は屋根材同士が噛み合わせで組み合わさっているので、強風や地震の揺れでずれたり崩れるといったことがありません。
2、桟木に釘で固定している
瓦はスレートなどと違い釘で固定されていることがほとんどないため、地震や風でずれやすいのですが、防災瓦は瓦同士の組み合わせに加え、さらに釘によって固定することで固定がしっかりされます。
3、瓦といっても軽量なものもある
屋根材の重さはデメリットのほうが多いです。特に地震による揺れは重ければ重いほどダメージは大きくなりますので、地震に耐性を持たせる上で屋根を軽くすることが重要になります。特に瓦は重いイメージがありますが、防災軽量瓦は通常の瓦の14%~25%ほど軽量です。
防災瓦と一般的な瓦の固定方法の違い
日本瓦や粘土瓦と呼ばれる一般的な瓦は、屋根に瓦桟(桟木とも呼ばれます)という角材を何本を設置し、そこへ瓦を引っ掛けてて瓦屋根を作っています。瓦自体の耐久性はとても高いのですが、瓦桟に引っ掛けているだけですので地震や台風などで落下してしまったりずれてしまうということが多いのが欠点でもあります。ちなみに瓦桟が一般的になる前は、土を屋根へ乗せてその上へ瓦を乗せていました。瓦自体も重量がありますが、さらに土が乗ることで屋根への負担が大きくなってしまうため、現在では瓦桟を使用する方法が一般的となりました。
防災瓦は、瓦同士が噛み合うような形をしており、瓦と瓦がしっかりと固定され、台風や地震で落下、ずれるということを防ぎます。さらに瓦を一枚一枚下地へ釘で固定するため被害を防ぐのが特徴です。
防災瓦の防水性・遮音性・断熱性
先ほどもお話した通り、防災瓦は地震や強風に強いことが魅力です。日本には各地域に、それぞれの地域で観測された台風の最大風速をもとに基準風速というものがあります。防災瓦はその基準風速の1.5~1.8倍の風にも耐えるほどの強さを持っています。実は、地震や強風だけでなく他にも魅力がたくさんあります。まずは防止性です。耐風性に加えて防水性の高い防災瓦も増えてきています。防水性の高い防災瓦は雨水が下へ流れ落ちやすいように作られています。防災瓦そのものが野地板との間に隙間を作るため、湿気を逃しやすく、結露しにくいので、屋根やお住まいの劣化も防ぐことができます。湿気や結露に強いことから、海の近くのお住まいにもおすすめです。また、遮音性にも優れているため、雨音の軽減にも役立ちます。耐風性、防水性、遮音性に優れている防災瓦は台風の多い日本では、まさに最強の瓦と言えるのではないでしょうか。さらには断熱性の高さも魅力です。野地板や軒先の熱が伝わりにくく、お住まいや屋根近くのお部屋の温度を快適にします。
防災瓦のメリットとデメリット
・メリット
強風や地震によるずれや飛散が少なくなる
瓦の固定に土などを使わないので比較的軽量、また軽量な防災瓦もあります
通常の瓦と同じく長持ちで錆びや色落ち、さらにはメンテナンスフリーです
・デメリット
通常の瓦よりも割高
軽量を謳っている瓦よりもやや重い
メンテナンスが一般の瓦と違う
統括すると、地震や台風への備えとしては大きなメリットがあるが、その分費用は高くなります。また、瓦が組み合わさっているので、一部が割れたりした場合の交換も容易ではありません。しかし一般的な瓦よりもずれたりするようなことはないので、メンテナンス性による差はないでしょう。
以前は防災瓦はそこまで認知がされていないこともあり、デザインの選択肢が少なかったのですが、最近では多く防災瓦が各メーカーから出ておりますので意匠性にこだわる方にもお勧めです。
通常の瓦の割れは差し替えが容易ですが、防災瓦は瓦同士がロックされているので、部分的に交換するのはひと手間かかります。まず周辺の瓦のロックを外して瓦自体も割らないように慎重に外してからの設置となります。(右写真はuu40です。Hyper-Z(ハイパーゼット)という機能で同士をロックし強風や揺れでずれないようになっています)
軽量で災害にも強いハイブリッド瓦、ルーガ(ROOGA)
強風や揺れに強い防災瓦。その理由は瓦同士が組み合わさっていることや、釘で桟木に固定していること。さらにはルーガは軽量であることが大きな特徴です。
一見すると普通の陶器瓦のようですが、その実素材の中には気泡が多く含まれており、それにより軽さを実現しています。気泡から雨水が染みたりしないの?と疑問に感じるかもしれませんが、気泡は樹脂膜で覆われているので気泡内への浸水はありません。
また、台風の被害で多いのは強風によるずれや飛散だけではありません。飛来物によって瓦が割れてしまうケースも多いのですが、ルーガは陶器瓦と違い繊維素材を使用しているため衝撃にも強く割れにくい瓦です。
ルーガにはラインナップが複数あり、一つがROOG雅、もう一つがROOGA鉄平です。
瓦は地震に弱い?実は誤解も含まれています
阪神大震災や東日本大震災で多くの家が倒壊しました。その中でも瓦屋根の住宅が目立っており、瓦屋根は重いから倒壊しやすい。「重い屋根=地震に弱い」というイメージをもってしまったのでしょう。
実は倒壊しやすい理由の一つに屋根の重さはありますが、一番の原因は建物の構造だったのです。阪神大震災以前の建物の建築基準は強度が低く、その基準で建てられた建物と瓦屋根の重さから倒壊などに繋がったといえます。一般的には1981年(昭和56年)に新耐震基準施行令改正以降に建てられた家は地震に強く、それよりも前に建てられた家は弱いと言われています。ただ、地震に対する建物の強さは単純に建物の構造だけでは決まらず、お家が建っている地盤の強さも大きく影響すると言われています。また、暮らし方に大きく左右される部分もあり、「歳を取って2階に上がるのが辛くなってきたので、ほぼ1階で暮らしいる。2階は倉庫代わり」といったようなライフスタイルになると危険度が増します。屋根の重い家が地震に弱いことと同様に、高い位置に重量物があるとより揺れやすくなり、建物もダメージを受けやすくなるのです。
ですので、これから家を建てたい、屋根のリフォームをしたいとお考えの方は瓦は地震に弱いから...と悲観することはありません。また、前項でお話ししたハイブリット瓦のROOGAや防災瓦を使うことで自然災害にも負けない、さらには軽量な屋根になります。
私達、街の屋根やさんではお住まいの状態だけでなく、お施主様のご要望、さらには自然災害なども考慮したご提案をいたします。防災瓦と一言で言って も、何を選んだらいいの?費用はどれくらい?今後のメンテナンスはどうしたらいいの?など多くの疑問がでてくるでしょう。そんな時はお気軽に街の屋根やさんの無料相談をご利用ください。また、現地調査や工事のお見積りも無料です。
※お問い合わせ、無料点検から工事までの流れはこちらのページをご覧ください。

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