災害に強い防災瓦の特徴や重さについてご紹介いたします
更新日 : 2024年04月30日
更新日 : 2024年04月30日
互屋根と言うと、瓦自体の重量が重く地震に弱い、耐震性が引くというイメージがあるのではないでしょうか?実際、大震災後瓦が落下し倒壊した家屋の映像などを見かけることがあります。そのため瓦屋根は地震に弱く耐震性が低いといったイメージを持ちやすいです。
しかし、現在ではそれを克服した瓦、防災瓦があります。
この記事では防災瓦の特徴や瓦の重さなどをご紹介したいと思います。
※この記事はおおよそ5分で読むことが出来ます。
防災瓦について
互屋根は何枚もの瓦が並べられて屋根を構成しています。これらの瓦は棟などの特定の部位以外、瓦桟という木に引っ掛けているだけの為、瓦が屋根に固定されているわけではありません。棟以外は綺麗に並べて乗っけているだけということです。
それに対して防災瓦は瓦同士が噛み合うようになっており、ロック構造になっているのです。

そのためずれたり外れたりしにくくなっています。また、瓦1枚1枚を釘やビスで固定するため瓦の飛散や落下も起こりにくいのです。

防災瓦とは?
防災瓦は、日本の伝統的な屋根材である粘土瓦の改良版であり、特に地震や台風などの自然災害に強いことを目的として開発された屋根材です。この瓦は、従来の瓦よりも軽量でありながら、耐久性や耐震性を高めるために設計されています。防災瓦は、その構造と材質によって建物を災害から守るための重要な役割を担っています。

防災瓦は、その名の通り、災害に強いことが最大の特徴です。従来の粘土瓦と比較して、防災瓦は耐震性が高く、重量が軽いため建物全体の安全性を向上させます。また、防災瓦は耐風性にも優れており、強風時に瓦が飛ばされにくい構造になっています。これにより、地震や台風などの自然災害時に屋根が損傷するリスクを大幅に減少させることができます。
防災瓦の製造には、粘土に加えて様々な合成材料が使われることもあり、これにより水の浸透を防ぎ、防水性能も高められています。さらに、瓦自体の密度を高めることで、遮音性や断熱性の向上にも寄与しており、快適な室内環境を保つ助けとなっています。
防災瓦の歴史と開発背景
防災瓦の開発は、過去の大きな災害を経験した結果として生まれました。特に1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災など、日本で発生した大規模な地震が、建築材料の耐震性に対する認識を一新する契機となりました。これらの災害で多くの伝統的な瓦屋根が損傷を受け、それによる二次災害が発生したことから、より安全で信頼性の高い屋根材の必要性が高まりました。

その結果、瓦製造業者や研究機関は、従来の瓦の弱点を克服しつつ、その美観や伝統を保持することができる新しいタイプの瓦の開発に乗り出しました。防災瓦は、これらの要求を満たすために設計され、従来の瓦よりも軽量でありながら、耐震性や耐風性が大幅に向上しています。
このようにして開発された防災瓦は、災害に強いだけでなく、環境に配慮した素材を使用することでサステナビリティの向上にも貢献しています。現在では、多くの新築住宅やリフォームで採用され、その価値が広く認識されています!
防災瓦の特徴
風速46mに耐えられるほどの耐風性能
日本は海に囲まれているためほとんどの地域で季節風の影響を受けます。各地で基準風速が決まっており、その地域の屋根はこの基準風速に耐えることが求められております。そのためそれを実現するために様々な施工方法が存在します。
また、上記でもご紹介したように、防災瓦は従来のものとは異なり瓦1枚1枚を釘やビスで留め瓦同士で噛み合わせてロックしているので非常に強固に固定されています。
防災瓦は基準風速に耐えるだけでなく最大瞬間風速であればその1.5~1.8倍程度まで耐えることができると言われています。

震度7クラスの地震でも破損・脱落しない耐震性能
地震の際の縦揺れを再現する三次元振動台にて耐震性能試験を実施した結果、震度7クラスの地震でも瓦の脱落や破損等は見られませんでした。

軽さにも拘っているものも多い防災瓦
防災瓦はさまざまな瓦メーカーから発売されており、軽さに拘っている製品も数多く存在します。建物の造りが同じならやはり屋根は軽い方が地震時に揺れにくいからです。

一般的な瓦の重さは瓦のみで1㎡あたり約43kgですがそれに対して防災瓦は1割程度軽く約39㎏程度になります。瓦1枚で考えるとそこまで軽い印象は持ちにくいかと思われますが、全体の総重量で考えるとかなり重さが異なってきます。
防災瓦と一般的な瓦の価格差
防災瓦と一般的な瓦どの程度の価格差があるのでしょうか。
実際には瓦単体の材料費で見るとほとんど差がありません。基本的に原料は同じで製造工程が大きく変わることもないためほぼ同じ価格になるのです。

実際の工事では一般的な瓦の場合、釘やビスによる固定は必要ありませんが、防災瓦ではそれが必要となります。それだけ手間が増えるのですが釘やビスによる固定はスレートや金属と言った他の屋根材でもおこなわれているためそこまで特殊な工法でもありません。しかしそういった手間が発生する分施工費用は少し高くなります。
メンテナンスについて
一般的な瓦の場合、飛来物などで割れたり欠けたりしても固定されていないのですぐに交換することが出来ますし、その下の防水紙なども瓦を外すことで簡単に点検が行えました。
しかし、防災瓦の場合は釘やビスで固定されている他噛み合わせていることでロックされています。一般的な瓦のように交換するといったことはできません。しかし一般的な瓦のようにズレることがほぼないため、そのことを含めるとメンテナンス性に差がないとも言えるかもしれません。
ずれたり落下したり脱落したりすることのない防災瓦はメンテナンスの手間が極めて少ない屋根材とされるのです。
ハイブリッド瓦の『ROOGA』
防災瓦と同じく屋根の軽量化として注目されている瓦が、ハイブリット瓦のROOGA(ルーガ)となります。ルーガは一般的な陶器瓦の約半分という重さで、耐震性の向上に大きく貢献することができます。また、ルーガの施工法には「乾式工法」が用いられるため、厚型の屋根材に使用されることが多い「湿式工法」よりも軽量化が実現可能です。

もちろん軽いだけではなく、防災瓦と同様に固定力も確保されています。専用の釘でしっかりと固定をする独自の工法が存在し、地震の揺れや台風からズレを防ぎます。
また、棟部分の形成にもROOGA専用の部材が存在します。それが「乾式自在面戸W」です。

通常、瓦屋根の棟には漆喰が使用されますが、乾式自在面戸Wを使用することでより軽量化を図ることができるのです。このように、屋根材だけではなく部材や施工方法にも軽量さを追求したハイブリット瓦も、屋根リフォームの際にご検討してみてはいかがでしょうか。
災害対策には葺き替え工事もおススメです
瓦屋根から金属屋根材へ屋根葺き替え工事を行った、千葉市中央区のK様

K様、この度は工事のご依頼を頂き、誠にありがとうございました!
工事前の様子
K様より、「今の屋根の状態では地震や台風に不安がある…」とご相談いただいたのが工事のきっかけでした。スーパーガルテクトを使用した屋根葺き替え工事を行わせていただきましたので、その際の様子をご紹介いたします!

施工中の様子

屋根葺き替え工事にあたり、既存の瓦や防水紙などはすべて撤去してしまいます!

撤去が終わりましたら、野地板の増し張りを行って屋根下地の強度を上げます。

野地板の上から防水紙を敷設し、下地作りを行います。

防水紙を敷設し終えたら、新規の屋根材を設置して屋根葺き替え工事が完工です!
屋根葺き替え工事が完工!

瓦屋根からより軽い金属屋根材へ葺き替えることで、屋根の重量を軽減させることが可能です。新しい屋根材になりますので、災害対策だけでなくお住いのイメージチェンジもできます!
街の屋根やさんでは、選択肢として金属屋根材への葺き替えもご提案することができます。瓦屋根のリフォームをご検討中の方は、是非ご相談ください!
→詳しい施工事例はこちらからご覧いただけます
→工事のご感想はこちらからご覧いただけます
防災瓦について、よくある質問とその答えやアドバイス
防災瓦についての理解を深めるために、お客様から寄せられるよくある質問に答えつつ、屋根の専門家のとしてのアドバイスもご紹介します。
防災瓦の選定やメンテナンスに関して具体的で実用的な情報をチェックしましょう!
防災瓦に関するQ&A
A1:防災瓦は、自然災害に強い耐性を持つために特別に設計された屋根用の瓦です。従来の瓦よりも軽量であり、耐震性、耐風性、防水性が向上しています。これにより、地震や台風の際にも屋根の損傷を最小限に抑えることができます。
A2:防災瓦は特定の設置技術を要求することがあります。瓦の固定には専用のフックやクリップ、ビスが使われることが多く、これにより瓦がしっかりと屋根に固定され、ズレや飛散を防ぎます。設置には専門的な知識と技術が必要なため、認定されたプロの施工業者に依頼することをお勧めします。
A3:防災瓦は従来の瓦と比べてメンテナンスが少ないですが、定期的な点検は必要です。特に台風や大雨の後は、瓦のズレや損傷がないかを確認し、必要な場合は修理や調整を行うことが大切です。また、瓦と瓦の間のシーリング剤の劣化もチェックし、適宜補修を行いましょう。
A4:防災瓦は非常に耐久性が高いため、正しく設置されメンテナンスされていれば、30年以上の長寿命を期待することができます。ただし、使用環境によっては耐用年数に影響が出ることもありますので、地域の気候条件や屋根の状態に合わせて専門家の意見を聞くことが望ましいです。
防災瓦の設置についてのアドバイス
街の屋根やさんでは、防災瓦を選ぶ際にはその品質だけでなく、供給業者のアフターサービスや保証内容も重要視することを推奨しています。また、地域によって異なる気候条件を考慮し、最適な種類の防災瓦を選ぶことが重要です。
正しい設置方法が防災瓦の性能を最大限に引き出します。街の屋根やさんでは、設置は認定された技術者に依頼することを強く勧めています。不適切な設置は、災害時の瓦の性能を低下させ、思わぬ損害を引き起こす可能性があります。
防災瓦のメンテナンスは比較的容易ですが、定期的な点検は非常に重要です。特に自然災害が多い地域では、年に少なくとも一度は専門業者による屋根の点検を受け、必要に応じてメンテナンスや修理を行うことをお勧めします。

防災瓦の利用を最大限に活かし、安全で快適な居住環境を維持しましょう!これらのQ&Aと街の屋根やさんからのアドバイスを是非参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は防災瓦についてご紹介致しました。防災瓦は通常に瓦と比べてしっかりと瓦1枚1枚を固定しており、地震や強風時に瓦が飛散したり脱落したりするといった不具合を防止してくれる効果があります。最近大きな地震が発生することも増えてきたこともあり、お住まいの屋根が瓦屋根の方は耐震性などで心配になっている方もおおいのではないでしょうか。耐震性などでお悩みの方はぜひ防災瓦への葺き替えも検討してみてください。
上記でご紹介したように屋根材自体の価格は一般的な瓦とあまり変わらず、施工費用が少し高くなりますが、一般的な瓦屋根に比べて耐震性は高くなります。
街の屋根やさん千葉では、防災瓦についてのご相談や屋根の点検、お見積りを無料で行っております。現在瓦屋根で耐震性に不安をお持ちの方、屋根葺き替え工事を検討している方はぜひ一度ご相談ください!
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