災害に強い防災瓦の特徴や重さについてご紹介いたします
更新日 : 2021年11月22日
更新日 : 2021年11月22日
互屋根と言うと、瓦自体の重量が重く地震に弱い、耐震性が引くというイメージがあるのではないでしょうか?実際、大震災後瓦が落下し倒壊した家屋の映像などを見かけることがあります。そのため瓦屋根は地震に弱く耐震性が低いといったイメージを持ちやすいです。しかし、現在ではそれを克服した瓦、防災瓦があります。この記事では防災瓦の特徴や瓦の重さなどをご紹介したいと思います。
この記事はおおよそ5分で読むことが出来ます。
防災瓦について
互屋根は何枚もの瓦が並べられて屋根を構成しています。これらの瓦は棟などの特定の部位以外、瓦桟という木に引っ掛けているだけの為、瓦が屋根に固定されているわけではありません。棟以外は綺麗に並べて乗っけているだけということです。それに対して防災瓦は瓦同士が噛み合うようになっており、ロック構造になっているのです。そのためずれたり外れたりしにくくなっています。また、瓦1枚1枚を釘やビスで固定するため瓦の飛散や落下も起こりにくいのです。
防災瓦の特徴
風速46mに耐えられるほどの耐風性能
日本は海に囲まれているためほとんどの地域で季節風の影響を受けます。各地で基準風速が決まっており、その地域の屋根はこの基準風速に耐えることが求められております。そのためそれを実現するために様々な施工方法が存在します。また、上記でもご紹介したように、防災瓦は従来のものとは異なり瓦1枚1枚を釘やビスで留め瓦同士で噛み合わせてロックしているので非常に強固に固定されています。
防災瓦は基準風速に耐えるだけでなく最大瞬間風速であればその1.5~1.8倍程度まで耐えることができると言われています。
震度7クラスの地震でも破損・脱落しない耐震性能
地震の際の縦揺れを再現する三次元振動台にて耐震性能試験を実施した結果、震度7クラスの地震でも瓦の脱落や破損等は見られませんでした。
軽さにも拘っているものも多い防災瓦
防災瓦はさまざまな瓦メーカーから発売されており、軽さに拘っている製品も数多く存在します。建物の造りが同じならやはり屋根は軽い方が地震時に揺れにくいからです。一般的な瓦の重さは瓦のみで1㎡あたり約43kgですがそれに対して防災瓦は1割程度軽く約39㎏程度になります。瓦1枚で考えるとそこまで軽い印象は持ちにくいかと思われますが、全体の総重量で考えるとかなり重さが異なってきます。
防災瓦と一般的な瓦の価格差
防災瓦と一般的な瓦どの程度の価格差があるのでしょうか。実際には瓦単体の材料費で見るとほとんど差がありません。基本的に原料は同じで製造工程が大きく変わることもないためほぼ同じ価格になるのです。
実際の工事では一般的な瓦の場合、釘やビスによる固定は必要ありませんが、防災瓦ではそれが必要となります。それだけ手間が増えるのですが釘やビスによる固定はスレートや金属と言った他の屋根材でもおこなわれているためそこまで特殊な工法でもありません。しかしそういった手間が発生する分施工費用は少し高くなります。
メンテナンスについて
一般的な瓦の場合、飛来物などで割れたり欠けたりしても固定されていないのですぐに交換することが出来ますし、その下の防水紙なども瓦を外すことで簡単に点検が行えました。しかし、防災瓦の場合は釘やビスで固定されている他噛み合わせていることでロックされています。一般的な瓦のように交換するといったことはできません。しかし一般的な瓦のようにズレることがほぼないため、そのことを含めるとメンテナンス性に差がないとも言えるかもしれません。
ずれたり落下したり脱落したりすることのない防災瓦はメンテナンスの手間が極めて少ない屋根材とされるのです。
ハイブリッド瓦の『ROOGA』
防災瓦と同じく屋根の軽量化として注目されている瓦が、ハイブリット瓦のROOGA(ルーガ)となります。ルーガは一般的な陶器瓦の約半分という重さで、耐震性の向上に大きく貢献することができます。また、ルーガの施工法には「乾式工法」が用いられるため、厚型の屋根材に使用されることが多い「湿式工法」よりも軽量化が実現可能です。
もちろん軽いだけではなく、防災瓦と同様に固定力も確保されています。専用の釘でしっかりと固定をする独自の工法が存在し、地震の揺れや台風からズレを防ぎます。
また、棟部分の形成にもROOGA専用の部材が存在します。それが「乾式自在面戸W」です。
通常、瓦屋根の棟には漆喰が使用されますが、乾式自在面戸Wを使用することでより軽量化を図ることができるのです。このように、屋根材だけではなく部材や施工方法にも軽量さを追求したハイブリット瓦も、屋根リフォームの際にご検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は防災瓦についてご紹介致しました。防災瓦は通常に瓦と比べてしっかりと瓦1枚1枚を固定しており、地震や強風時に瓦が飛散したり脱落したりするといった不具合を防止してくれる効果があります。最近大きな地震が発生することも増えてきたこともあり、お住まいの屋根が瓦屋根の方は耐震性などで心配になっている方もおおいのではないでしょうか。耐震性などでお悩みの方はぜひ防災瓦への葺き替えも検討してみてください。上記でご紹介したように屋根材自体の価格は一般的な瓦とあまり変わらず、施工費用が少し高くなりますが、一般的な瓦屋根に比べて耐震性は高くなります。
街の屋根やさん千葉では、防災瓦についてのご相談や屋根の点検、お見積りを無料で行っております。現在瓦屋根で耐震性に不安をお持ちの方、屋根葺き替え工事を検討している方はぜひ一度ご相談ください。
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