ジンカリウム鋼板とは?ジンカリウム鋼板屋根材のメリットとデメリットをお伝えします
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
一般的に建物に使われる金属屋根材と言えば、ガルバリウム鋼板やその進化系であるSGLを使用したものが多いのですが、ジンカリウム鋼板を使用したものも出回っています。ジンカリウム鋼板を素材としている屋根材は少ないのですが、それでも人を引き付けてやまないお洒落なものなのです。この記事はジンカリウム鋼板について紹介しています。おおよそ5分で読了が可能です。
お住いの屋根のリフォームを行う際の屋根材として、ガルバリウム鋼板があげられます。中でもあらかじめ加工された成型ガルバリウム鋼板の屋根材が人気で、かつてはアイジー工業のガルテクトやニチハの横暖ルーフが有名でした。現在はガルテクトはスーパーガルテクト、横暖ルーフは名前は変わらないものの、製品ラインナップが整理され、ガルバリウム鋼板を進化させたSGL鋼板が使用されるようになりました。実は金属屋根はガルバリウム鋼板やSGL鋼板だけでなく、ジンカリウム鋼板が加工された屋根材も販売されていることをご存知ですか。本日はジンカリウム鋼板についてご紹介したいと思います。
ジンカリウム鋼板とは?
金属屋根の中でも「ガルバリウム鋼板」という言葉は聞いたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、「ジンカリウム鋼板」という言葉はあまり聞きなれていないのではないでしょうか。
ジンカリウム鋼板とは、アルミ55.0%・亜鉛43.5%・シリコン1.5%でメッキされた鋼板のことをいいます。
これに対し、ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%でメッキされた鋼板です。亜鉛とシリコンの配合比がたった0.1%しか違わないのです。
同様の素材であっても名称が異なるのはなぜか。実は商標登録している会社によって異なるのです。また、基材となるガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板の表面に石粒をコーティングした屋根のことを「ストーンチップ鋼板」「石粒付き鋼板」「自然石粒付き鋼板」「自然石粒付き化粧鋼板」などと呼ばれているケースもあります。
ジンカリウム鋼板のメリット・デメリット
ジンカリウム(自然石粒付き)鋼板屋根のメリットについてご紹介していきたいと思います。
・耐用年数が30年以上
石粒でコーティングしたジンカリウム鋼板屋根は傷がつきにくく、紫外線や錆にも強いのが特徴で、平均的な耐用年数は30年~50年近く持つといわれています。ほかの屋根材に比べても圧倒的に耐用年数が長いことが特徴です。また、そのためメーカーが30年間保証を付けている製品もあります。
・塗装によるメンテナンス不要
コーティングされている石粒は高温で焼かれて、釉薬瓦と同じようにガラス質に変化した表面であるため、ほとんど色あせることはなく、塗装によるメンテナンスが不要となります。
・断熱効果が高い
金属屋根は熱を伝えやすいといったデメリットを持っていますが、自然石粒付き鋼板屋根材は石粒がコーティングされているため、熱が伝わりにくく、断熱性に優れています。
・耐震性に優れている
ジンカリウム鋼板は瓦屋根はもちろんですが、スレート屋根よりも軽量になっています。
ですので、建物にかかる負荷が少なく耐震性に優れています。
瓦屋根の葺き替えやスレート屋根の葺き替え、カバー工法におすすめです。
・防音性が高い
表面にコーティングされた石粒が雨粒を不特定方向に細かく拡散するので、音の原因である共鳴を減らします。ですので、一般的なガルバリウム鋼板のように雨音が室内に響くことはほとんどないのです。
・防火性が高い
金属や石などの不燃性の素材で製造されているジンカリウム鋼板は防火性も高く、万が一火災が起きても、炎の広がりを抑えることができます。
以上、上記がジンカリウム鋼板のメリットについてでした。
続いてジンカリウム鋼板のデメリットをご紹介いたします。
・表面の石粒がはがれてしまう
施工中は特にコーティングされた石粒が落ちてしまうことがあります。石粒が雨樋の中に溜まることもありますので注意しなくてはいけません。しかし、施工後は徐々に落ち着いてくる傾向にあります。これに対して販売しているメーカーでは剥がれ落ちてきた部分に再度、石粒を吹き付けるようなメンテナンスキットを業者用に用意していますので、致命的な弱点というわけではありません。
・断熱性が劣る
断熱材一体型のガルバリウムと比べると、断熱性が劣ってしまいます。
・値段が少し高い
国産の製品が少ないため、海外製を輸入する場合は価格が少し高くなってしまいます。
また施工できる業者が限られており、リフォーム費用が少しかさむ可能性もあります。
ジンカリウム鋼板の取り扱いメーカー
ジンカリウム鋼板の屋根材を取り扱っている代表的なメーカーは下のとおりです。
・ディートレーディング社 「ディーズルーフィング」
ディーズルーフィングはアメリカ・カリフォルニアで生まれ、ディートレーディング社が輸入や販売をしています。
耐震性が高く、海外でも暴風や火災などに対して耐久性が高い屋根材として知られています。
他にも、
▼ディプロマットスター
外壁としても使用できるシンプルなデザインが特徴
▼エコグラーニ
凹凸のあるデザインが特徴
▼ローマン
S字瓦風のデザインが特徴
▼クラシックタイル
洋風瓦のような形状が特徴
・伊藤忠建材 「スカイメタルルーフ」
伊藤忠建材が輸入、販売を行っているストーンチップ鋼板屋根材「スカイメタルルーフ」です。
イタリア北部の山から採取した玄武岩を使用した石粒は深みのある色合いや質感を表現しています。
天然スレートのような上品な風合いやナチュラルな木目調にデザインされたものなど特徴の異なるシリーズがあります。
こうやって見てみると、石粒をコーティングした屋根材はジンカリウム鋼板のものしかないように思えますが、実はガルバリウム鋼板に同じように自然石粒をコーティングした屋根材も存在します。「デクラ屋根システム」と呼ばれる屋根材で、株式会社ルーフタイルグループジャパンが輸入と販売を行っています。こちらも、30年の材料品質保証付きですから、天然石チップを付着させためっき鋼板の屋根材がとても寿命が長いものだと分かります。
まとめ
今回はジンカリウム鋼板のメリットと多くの魅力的である面をご紹介しました。また、見た目の良さや耐久性にも優れておりおすすめの屋根材の1つです。
もしもご自宅の屋根のリフォームを行いたいと思いましたらぜひ一度街の屋根やさん千葉にご相談下さい。
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