屋上防水工事の種類とそれぞれのメリットとは?
更新日 : 2024年04月25日
更新日 : 2024年04月25日
マンションやビル、陸屋根などの屋上は平らになっており、雨水がたまりやすく雨漏りが発生する原因にもなります。
その為、雨漏りの発生を防止するためにも必要なのが「屋上防水工事」です!
また、一口に屋上の防水工事と言ってもその種類は様々で、それぞれメリットや施工方法が変わります!
今回は、屋上防水の様々な種類やメリットについて、詳しくご紹介させていただきます!
屋上防水工事とは?
屋上防水工事は、建物の屋上に防水層を施して雨水の浸水を防止する工事です!
屋上と言えばビル・マンションのイメージが強いですが、最近では一般的な住宅でも屋根を屋上として活用できる「陸屋根」が採用されるケースも増えてきています。
陸屋根・屋上のメリットは日当たりのよい生活スペースを確保できることや、室外機などの生活に関わる設備を設置出来る事です!
一方、屋上は雨水の排水口は限られ、勾配もほとんどない事から雨水が滞留しやすいデメリットがあります。
そのため、建物へ雨水が浸水してしまう事を防ぐ為にも、屋上防水工事によって「防水層」を設けることが非常に重要です!
また、屋上防水の施工方法は使用される材料や技術によって種類が分かれ、主な方法としてはウレタン防水・シート防水・アスファルト防水などが挙げられます!
それぞれの方法にはメリット・デメリットがある上、施工箇所によって最適な防水工事の種類も変わります!
大きな被害を及ぼす屋上からの雨漏り
屋上からの雨漏りは様々悪影響がありますが、その影響は想像以上に大きく「建物の構造部」まで被害が及んでしまう可能性があります。
まず、雨漏りは天井・クロスなどに雨染みを生じさせます。
雨染みはカビの繁殖の原因にもなりますので、健康被害のリスクにもなります。
特に、マンションなどでは居住されている住民の方の生活にも関わりますので、非常に大きな問題です。
また、建物内を支える鉄筋に錆が生じてしまう事態も考えられます。
併せて、コンクリートの劣化・腐食を引き起こす事態になりますと、建物の寿命を大きく縮めてしまう可能性があります。
以上の様に、屋上からの雨漏りは生活面に大きな影響を及ぼす事はもちろん、建物の資産価値まで低下させてしまう事態に繋がります。
上記の様な被害を未然に防ぐ為にも、必ず定期的な防水工事を行っていきましょう!
屋上防水の種類とメリット
前述の通り防水工事には種類があり、それによって特徴も大きく変わってきます。
以下にそれぞれの防水工事の種類・特徴をご紹介致します!
ウレタン防水
ウレタン防水とはウレタン樹脂によって防水層を形成する防水工法になります。
塗料のような液体状のウレタン樹脂を流し込み施工するため、複雑な形状の屋上でも施工が可能です。
比較的安価で施工することができ、耐久性も高いことから最も主流となっている防水工事になります。
〇様々な防水工事の中でウレタン防水がなぜ選ばれるのか?
上記でもお話したように、ウレタン防水は比較的安価で耐久性が高いといわれています。
「耐久性が高いといっても10年持たないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実際ウレタン防水の耐用年数は約10年~14年とされています。
その為、耐久性と費用のバランスにおいて、コストパフォーマンスに優れた施工方法と評価する事が出来ます。
以下はウレタン防水のメリットになります。
▼ウレタン防水工事のメリット
・価格が安価
・液状のため、継ぎ目のない綺麗な防水層を形成できる
・複雑な形状の屋上にも対応可能
・弾性があり、表面が柔らかい
また、ウレタン防水工事以外にも同じく樹脂を流し込む法補としてFRP防水という種類が存在します。
しかし、FRP防水は強固な防水層を形成できる一方で、追従性に乏しい特徴を持っています。
その為、ひび割れしやすいデメリットを抱えているFRP防水は、屋上などの広範囲な箇所には適していません。
床面積が広い事の多い屋上には、柔軟性も備えたウレタン防水が適しています!
▼ウレタン防水工事の注意点
安価で耐久性が高いと優れた点を持っているウレタン防水ですが、以下の点には注意が必要です。
→職人の腕次第で仕上がりが決まる
見た目では分かりませんが、屋上にはスムーズに排水溝へ雨水に流す為にわずかな傾斜が造られています。
そのため、ウレタン防水を仕上げる際は均一に防水層を作り上げつつも適切な傾斜を造る職人の技術が必要となります!
→工期日数が長い
塗膜の硬化速度が非常に速いFRP防水を施工する場合、施工期間は1~2日程度です。
しかし、ウレタン防水の場合は樹脂塗料が硬化するまでに時間がかかり、施工日数が3~10日程度と工事期間が長くなりがちです。
シート防水
シート防水とは、ゴムや塩ビ(塩化ビニール)でできた防水シートを下地に敷くことで防水層を作る防水方法です。
塩ビシートは1.5㎜~2.54㎜程度の厚みがあり、ゴムシートであれば1.2㎜~2.0㎜程度のものが使用されています。
工期が短く、安価で耐久性が優れているということから最近までは屋上防水と言えばゴムシート防水が主流とされていました。
しかし、防水層が薄く飛来物がなどの衝撃で防水層が破れてしまうといったデメリットがあることや、耐久面に不安がある事を理由として最近では塩ビシート防水が主流とされています。
▼シート防水のメリット
シート防水はウレタン防水などとは異なり防水シートを敷くことになりますので、施工期間が短くなります。
また、安価なため費用も安く抑えられます。
「防水工事の工期を短くしたい!」などの希望がある場合は、おすすめの施工方法になります!
▼シート防水の施工方法は2種類
シート防水の施工方法については大きく分けて2つあります。
1つ目は接着剤でシートの貼り付けを行う密着工法です。下地と防水シートに接着剤を塗布しシートを直接貼り付けます。
メリットとしては直接下地に張り付けていることから屋上などの場所に施工をした場合、耐風圧性に優れます。
しかし下地に直接貼り付けてしまっているため、下地の影響を受けやすい特徴があります。
2つ目は機械的固定工法で、絶縁工法や通気工法、脱気工法など様々な呼び名があります。
密着工法とは異なり接着剤を使用しない方法です。
防水シートの間に通気シートを挟み、専用器具を使用して防水シートを固定する方法です。
下地調整を必要とせず、さらにシートの膨れを防止できる施工方法です!
アスファルト防水
アスファルト防水工事は、液状の溶解アスファルトとアスファルトシートを組み合わせて防水層を作ります。
仕上げとして防水層の上をコンクリートで保護するコンクリート仕上げと露出仕上げがあり、用途に応じて仕上げていきます。
▼アスファルト防水のメリット
屋上防水の工法の中でも特に昔から行われている工法で高い信頼性があり、また耐用年数も長期です。
しかし、熱工法などの工法によっては大掛かりな設備の設置が必要になります。
ウレタン防水・シート防水の価格・工期・耐用年数の目安
ここまで、ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水のそれぞれの特徴やメリットについてご紹介しました。
続いて、屋上防水工事の中でも採用される事が多い、ウレタン防水・シート防水の価格・工期・耐用年数の目安についても比較してご紹介します。
▼価格の目安
・ウレタン防水 約3,000〜7,500円/㎡
・シート防水 約3,500〜7,500円/㎡(塩化ビニール)、約2,500〜7,000円/㎡(ゴム)
▼工期
・ウレタン防水 3〜10日
・シート防水 1〜4日(塩化ビニール・ゴム)
▼耐用年数
・ウレタン防水 10〜14年
・シート防水 10〜20年(塩化ビニール)、10〜15年(ゴム)
価格・工期・耐用年数以外にも、屋上の利用目的によって向いている工法も合わせて検討することが重要です。
屋上の出入りはほとんどなく、室外機などを設置するだけの利用であれば安価なウレタン防水がおすすめと言えます。
一方、水を使わず物も置いていないが、人の出入りが多少ある場合はシート防水がおすすめです。
屋上で植物を育てているなど、水を利用する場合は防水性の高いアスファルト防水が適していると言えます。
屋上防水工事を依頼する業者選定のポイント
いざお住まいの工事をすると決心しても、ハードルとなるのが「業者選定」ではないでしょうか。
どの様な業者に依頼するのが良いか判断が難しく、工事を後回しにしてしまっている方も多いと思われます。
そこで、専門業者のHPを確認されることがおすすめです!
まず見るべきポイントは、「施工事例」や「お客様の声」です。
屋上防水工事の施工事例を確認する事で実際の仕上がり・工事の流れを確認出来、なにより業者の実績をチェックする事が出来ます。
また、お客様の声を確認しておくことで、実際に施工を受けられた方の感想や満足度を計る事が可能です。
信頼できる業者と感じたら、まずはご相談・無料点検を依頼してみましょう!
施工業者の選定には相見積もりがおすすめ!
また、当然ですがご相談・無料点検をしたからと言って、その業者に依頼しなければならない訳ではありません!
街の屋根やさんでは業者の選定をする際、複数の業者にご相談・無料点検を依頼する「相見積もり」をおすすめしております!
それぞれの施工業者が提案した防水工事の内容や種類・価格を比較検討することでより良い施工業者に工事を依頼する事が出来ます。
ただし、最も価格の安い業者が最適な施工業者でない事に注意が必要です。
ご自身のご希望に沿って、価格以上の工事品質を提供してくれる専門業者に依頼しましょう!
まとめ
屋上防水には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水が主な工法となります。
それぞれの工法にはメリットやデメリットがありますので、事前に把握し、施工したい箇所にあった施工方法を検討することが大切です。
街の屋根やさん千葉では、屋上防水などの工事も承っておりますのでお気軽にご相談ください。
屋上防水工事も街の屋根やさんにお任せください!
〇ウレタン防水による屋上防水工事のご依頼を頂いたS様
今回は、屋上防水工事の種類やそれぞれの特徴について詳しくご紹介させて頂きました。
屋上からの雨漏りを未然に防ぐ為にも、定期的な防水工事は必要不可欠です!
また、施工箇所によって適切な防水工事の種類は変わってきますので、注意しましょう。
私達、街の屋根やさんは屋上に限らず、ベランダ・バルコニーの防水工事の施工実績を豊富に持っております!
防水工事をご検討されている方や、屋上・ベランダ・バルコニーの点検お考えの方がおられましたら、 ぜひお気軽にご相談下さい。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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