セメント瓦とモニエル瓦の見分け方: 屋根のプロが教える簡単な識別法
更新日 : 2024年09月06日
更新日 : 2024年09月06日
セメント瓦とモニエル瓦は、どちらもコンクリート系の屋根材で見た目もよく似ていますが、原料や特性、特にメンテナンス方法に大きな違いがあります。
屋根の状態の把握や正しいメンテナンスのため、これらを見分けることが重要です。
材質の違い
セメント瓦
セメント瓦はその名の通り、セメントを主原料とした屋根材です。
セメントが原料であるため防水性が低く、瓦が傷まないように塗装による保護が必要です。
価格が安く、1970年代から1980年代の高度経済成長期に日本国内で広く普及しました。
モニエル瓦
モニエル瓦はセメントに砂利を混ぜたコンクリートを主原料とした屋根材です。
「乾式コンクリート瓦」と呼ばれることもあります。
ヨーロッパ発祥の屋根材で、洋風なフォルムと豊富なカラーバリエーションで人気を博しました。
外観の違い
両者の外観は非常によく似ています。
屋根業者であっても、両者を取り扱った経験が少ないと見分けられないことがあります。
小口の違いに注目
セメント瓦とモニエル瓦を見分けるには、両者の小口(断面部分)に注目します。
セメント瓦は断面が比較的滑らかであるのに対し、モニエル瓦の断面には凹凸が目立ちます。
メンテナンス方法の違い
どちらの瓦も、定期的に塗装メンテナンスを行い、防水性を維持する必要があります。
しかし、モニエル瓦はその特徴から普通に塗装しても効果が得られない可能性が高いため、注意が必要になります。
モニエル瓦とセメント瓦を見分ける必要があるのはこのためです。
では、モニエル瓦の塗装に注意しなければならない特徴とはなんなのでしょうか?
スラリー層
モニエル瓦の表面には、スラリー層という1mm程の厚さの着色層が存在します。
このスラリー層が厄介で、経年劣化したスラリー層の上から塗装を行っても、スラリー層ごと剥がれてしまうのです。
そのため、モニエル瓦を塗装する際は、念入りにスラリー層を除去し、さらに専用のプライマーを使用して塗装する必要があります。
ただのセメント瓦と勘違いして普通に塗装してしまい、あっという間に塗装が剥がれてしまったといった事例も少なくありません。
モニエル瓦は貴重な屋根材
モニエル瓦はすでに生産・販売が終了している屋根材であるため、瓦に不具合が出た時に差し替える代替品を用意することが難しい製品です。
モニエル瓦の雰囲気や色合いが気に入っているという方は、今ある瓦を長く大切に使ってください。
瓦の寿命を延ばすため、モニエル瓦の特性を理解して正しいメンテナンスを行いましょう。
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