タスペーサーを挿入するのはどの工程?縁切りの正しい施工タイミングを解説
更新日 : 2025年06月08日
更新日 : 2025年06月08日
屋根塗装において重要な工程の一つが「縁切り」です。
特にスレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)の再塗装時には、塗料によって屋根材の隙間が埋まることで雨水の排出経路が塞がれ、雨漏りのリスクが高まることがあります。
これを防ぐために行うのが縁切り作業であり、そこで使われるのが「タスペーサー」という部材です。
本記事では、タスペーサーを挿入するタイミングについて、工程ごとに詳しく解説します。
縁切りとは?なぜ必要なのか
スレート屋根は屋根材の重なり部分にわずかな隙間があり、そこを通して内部に入った雨水や湿気を排出する構造になっています。
しかし、再塗装時に塗料がこの隙間に入り込んでしまうと、水の逃げ道が塞がれてしまいます。
すると毛細管現象により雨水が屋根内部に逆流し、下地の腐食や雨漏りの原因になってしまうのです。
これを防ぐために「縁切り」を行い、塗料で塞がれた隙間を再び開ける必要があります。
従来はカッターで手作業によって隙間を開けていましたが、現在では「タスペーサー」と呼ばれる専用の部材を屋根材の重なり部分に差し込むことで、効率的かつ均一に縁切りを行う方法が主流となっています。
タスペーサーを使うべきタイミング
タスペーサーを挿入するベストタイミングは、「下塗り(プライマー)を終えて乾燥させた後」です。
この段階での施工により、上塗り塗料がタスペーサーを乗り越える形になり、屋根材の重なりにしっかりと通気・排水のための空間が確保されます。
下塗り後に行う理由は、樹脂製であるタスペーサーが下塗り塗料の種類によっては溶けて機能しなくなってしまうためです。
但し、近年登場した「タスペーサー01型」という製品は、耐溶剤性能が従来品よりも向上しているため、下塗り前に挿入してもタスペーサーが解けないように改良されています。
雨漏りを防ぐため、塗装工程をしっかりチェック
縁切り不足はスレート屋根が雨漏りする大きな原因の一つです。
施工不良を防ぐため、塗装業者には必ず工程を確認しましょう。
まとめ
スレート屋根塗装における縁切り作業は、屋根の寿命を延ばすためにも非常に重要な工程です。
特にタスペーサーの挿入タイミングは「下塗りが乾いた直後」がベストです。
誤ったタイミングで挿入すると、部材が機能しないだけでなく屋根材や塗膜を傷めてしまう可能性もあります。
屋根塗装は見た目だけでなく、建物全体の防水性や耐久性に関わる工事です。
確実な縁切り作業と適切なタイミングでのタスペーサーの挿入を心がけ、安心・安全な住まいを守りましょう。

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