瓦屋根の「漆喰」とは?場所・役割や経年劣化の進行による症状から悪影響まで徹底解説!
更新日 : 2024年08月30日
更新日 : 2024年08月30日
瓦屋根は頑丈なイメージが強く、使用されている瓦の中には実際に耐用年数が半世紀を超えるほど耐久性に優れた種類も存在します(#^^#)
しかし、その一方で瓦屋根の中でも重要な部材である「漆喰」は瓦程の耐久性を備えておりません!瓦屋根全体の耐久性を維持する為には、漆喰の定期的な点検・メンテンナスは必要不可欠です(>_<)
この記事では瓦屋根の漆喰の場所や役割と併せて、経年劣化による症状やその悪影響まで詳しく解説致します(^^)/
また、今回は実際の現地調査・漆喰のメンテナンスの様子についても詳しくご紹介いたしますので、ぜひご覧ください!
漆喰の場所・役割
瓦屋根において、「漆喰」は主に屋根の最上部に位置する棟(むね)に使用されます!
漆喰の役割としてまず挙げられるのが、「棟の土台を保護」する事です!
棟の瓦同士の間にできる隙間を漆喰で埋める事により、雨や風から棟の内部構造を保護しています。
特に、棟瓦の土台である葺き土(ふきつち)は雨水の吸水・流出してしまうリスクがあります!
葺き土を漆喰でカバーする事により、そうした被害を防いでいます(#^^#)
また、棟瓦と瓦を接着する機能も持ち合わせていますので、瓦のズレを防ぎ、景観も整える役割もあります。
しかし、漆喰の耐用年数は約20年程度とされています(>_<)
「頑丈な瓦を使っている瓦屋根だから大丈夫…」と油断をしていますと、漆喰の経年劣化により様々な被害を生じてさせてしまう可能性もありますので注意しましょう!
漆喰の劣化症状・瓦屋根に及ぼす悪影響とは?
上記の通り、特に瓦屋根の棟部分で非常に重要な役割を担う漆喰ですが、その一方でその劣化は屋根全体の耐久性に大きな影響を及ぼします(>_<)
まず、よく見られるのが漆喰のひび割れ・亀裂です。
これらは経年劣化や気温変化による膨張・収縮が原因で発生し、劣化の初期症状として挙げられます。
また、この状態が進行する事で生じるのが漆喰の剥離症状です(;_;)
棟と瓦を接着している漆喰が剥がれ落ちてしまいますので、保護機能が失われることで内部の葺き土が流出してしまいます。
雨漏りの原因にも繋がり、葺き土が大量に流出してしまい土台が崩れる事で最悪の場合には棟が倒壊してしまう可能性もあります!
漆喰の劣化は棟だけの問題では無く、家の構造に深刻なダメージを与える原因となるため早急な補修や修理が必要です。
また、漆喰の劣化進行を確認する上では、変色・風化も見逃せません。
これらは単に美観を損なうだけでなく、漆喰の強度低下を示すサインでもあります。
ただし、瓦屋根の「棟」は屋根の中でも高い位置に存在する為、ご自身で劣化症状を調査するのは困難だと思います。
やはり、屋根の調査は信頼できる施工業者へ対応を依頼されることがおすすめです!
セメント瓦屋根の現地調査の事例
それでは、劣化が進行している漆喰を含めたセメント瓦屋根の現地調査・メンテナンスの様子をご紹介いたします!
木更津市岩根で和形のセメント瓦の棟漆喰メンテナンスについてご相談を頂きました。
本来セメント瓦の場合は陶器瓦とは異なり、表面保護の為の屋根塗装も必要となります。
しかし今回、費用を出来る限り抑えたいとの意向から、気になる部分のみのメンテナンスで考えたいとのお話を頂きまました。
棟漆喰の劣化
こちらが無料点検調査において確認致しましたセメント瓦及び棟漆喰の現状となります。
棟瓦のズレ等は見られませんが、やはり表面の漆喰については経年による劣化症状が認められます。
今回は漆喰表面の詰め直し工事でご提案
部分的に漆喰材が剥がれて瓦の上にとどまっている様子も窺えました。
今回は費用を抑えての最低限のメンテナンスに止めたいとの意向から棟漆喰の詰め直し工事をご提案致しました。
既存の漆喰を剥がします
こちらが漆喰の詰め直し工事の状況です。
まずは既存の漆喰を全面的に剥がしていきます。
この漆喰の詰め直し工事には、いくつかのメリットがあります。
まず、メリットとしては、棟漆喰の詰め直し工事によって屋根の防水性能が向上します。
棟漆喰は屋根の最上部に位置し、雨水や湿気から屋根内部を守る重要な役割を果たしています。
詰め直し工事によって、劣化や剥がれた部分を修復し、屋根全体の防水性を確保することができます。
棟本体の土台は触らず表面漆喰を新たに塗って参ります
加えて、外観における美観も向上させることができます。
新しく施された棟漆喰は美しい仕上がりとなり、建物全体の外観を引き立てることができます。
漆喰の詰め直し工事となります
この様に漆喰の詰め直し工事はメンテナンスとしては屋根葺き替え工事や棟の取り直し工事よりも簡易的な方法ですが、当面の間の耐久性の維持には最適な工事となります!
瓦屋根の「漆喰」とは?まとめ
今回は、瓦屋根の「漆喰」について詳しく解説させて頂きました!
粘土瓦などの瓦屋根は塗装によるリフォームも必要無い事から、メンテナンスの手間が少ないメリットがあります。
しかし、だからこそ漆喰などの劣化に気づきにくく、それによる被害が大きくなってから問題が発覚するケースが多いです。
定期的な点検・メンテナンスを行う事が、屋根の寿命延ばす一番の方法です!
私たち街の屋根やさんでは、お客様のご要望とニーズに合わせて、最適な施工方法・工法のご提案と作業に努めさせていて頂いております。
屋根工事と併せて、外壁塗装・板金の補修など幅広くご対応可能ですので、どうぞお気軽にご相談下さい(^^)/
また、今回は木更津市で施工させて頂いた調査・施工事例をご紹介させて頂きました!
木更津市では他にもたくさんの屋根工事・リフォームのご依頼を頂いておりますので、ぜひご確認くださいね(^^♪
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柏市東山のI様へ漆喰詰め直し工事後にご感想をお聞きしました
Q2.当初、工事を依頼する会社にどんなことを期待されていましたか?
雨漏りに対する対処が最初の問題でしたが、全体的に漆喰もぬり直すことも提案されたことはよかったと思います
Q3.弊社にご依頼いただく際に他社と比較しました方はどこの会社と比較しましたか?
比較はしていません
Q4.弊社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか?
白井さんが屋根裏に上り写真を多くとり説明をし、見積りを出されたこと。
Q5.工事が終わってみていかがですか?良かった事・嬉しかったことを忌憚なく頂戴出来ましたら幸いです。
雨漏りだけでなく、漆喰全体まで対処してもらったこととその様子を写真で詳しく確認できたこと
Q6.街の屋根やさんを他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか?
「信頼できる会社」と紹介します