アスベストを含むスレートの見分け方やリフォーム工事のポイントについて解説!
更新日 : 2025年01月24日
更新日 : 2025年01月24日
現在では、スレートにアスベストを使用することは無くなりました。しかし、アスベスト含有のスレートが用いられているお住まいは今も尚、存在します。
アスベストとは、天然にできた鉱物繊維のことで、空気中に飛散して人体に吸い込まれると、健康被害を引き起こす危険性のある物質です。アスベストの含まれたスレートは、耐久性に優れていますが、経年劣化によって飛散することから、屋根リフォーム工事を検討されるお客様も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、アスベストが含まれたスレートの見分け方から、屋根リフォーム工事の方法までご紹介したいと思います。
1.アスベストが含まれたスレートの見分け方
アスベストを1%以上含む製品の出荷が禁止となったのは2004年です。その為、2004年以降に建設された住宅には、アスベスト含有の建築資材は使用されていません。お住まいがいつ建てられたのかで、まずは大まかに確認することが可能です。
続いて、冒頭でもふれましたが、アスベストの含まれたスレートは非常に耐久性があります。築10年程経過している多くのノンアスベスト屋根は、小さなひび割れを含め、何らかの不具合が生じるのに対し、アスベスト屋根はしっかりしてるため、不具合が生じにくいのです。経年劣化の症状も判断基準になります。とはいえ、屋根の状況を確認することは難しいですよね。私たち街の屋根やさんでは、お住まいの無料点検も承っておりますので、メンテナンスをご検討の際には、お気軽にご利用ください。
(写真:経年によって欠けたノンベストのスレートと経年劣化してもひび割れていないアスベスト含有のスレート)
2.アスベスト含有の代表的なスレート
コロニアル
コロニアルは、1961年にケイミュー(旧クボタ)が発売したスレートの商標名です。セメントと繊維質を主原料とし、練り混ぜて薄板状に成形・加圧して造られています。コロニアル自体に防水性が無い為、表面に塗装を施すことで、防水性や耐久性をもたせています。耐用年数は20年前後と言われており、10年を目安に塗替えメンテナンスすることがお薦めです。
アーバニー
アーバニーは、平成13年~平成17年まで発売されていたスレート屋根材です。こちらもケイミュー(旧クボタ)が販売していた商品になります。大きなスリットが入っており、高級感のある見た目から、当初はクボタの最高級カラーベストシリーズとして発売されていました。
しかし、この大きなスリットが原因で割れやすく、廃盤となってしまいました。廃盤になった屋根材のメンテナンスや屋根リフォーム工事に悩まれている方もいらっしゃると思います。私たち街の屋根やさんでは、アーバニー屋根の塗装メンテナンスやリフォーム工事も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。
3.アスベストによる健康被害
鉱物繊維であるアスベストは、髪の毛の1/5000程度の太さしかありません。肺に入ってしまった場合、排出されるのは非常に難しく、体内で分解することもできないと言われております。このことによりアスベストは、中皮腫や発癌性を高める物質とされています。
中皮腫・・・内臓を覆う膜(中皮)にできる腫瘍。発生する部位によって、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、心膜中皮腫、精巣漿膜中皮腫に分類されます(約9割前後は胸膜中皮腫)。胸膜中皮腫では、呼吸困難や非胸膜性胸痛の症状が現れることが多いとされています。初発症状である息切れ、胸痛、咳、胸水による胸部圧迫感から始まり、疾患が進行するにつれて胸痛が強くなるのが特徴です。
発癌性・・・正常な細胞を癌に変化させる性質
4.アスベスト含有の屋根リフォーム工事
アスベストを含む屋根のリフォーム工事として、屋根葺き替え工事と屋根カバー工法の選択肢があります。どちらを選ぶのかは自由ですが、メリット・デメリットは異なります。ご自身やご家族のライフプランに合ったリフォーム工事を行いましょう。
屋根葺き替え工事
メリット
・アスベストを完全に撤去できるので、安心して生活できる
・屋根を新しく葺き替える為、耐久性が蘇る
デメリット
・アスベストを含む屋根材の撤去費用は通常よりも高い
・屋根材を撤去する分、工期が長くなる
屋根カバー工法での注意点
メリット
・屋根材を撤去する必要が無くなり、工期や費用を抑えることが可能
・屋根が二重になり若干、断熱性や遮音性が上がる
デメリット
・アスベスト含有の屋根を覆うので安心はできるが、アスベスト問題を先送りにしてしまう
・後々、アスベストを解消するメンテナンスを考えた際、高額な解体・撤去費が掛かってしまう
屋根カバー工法や屋根葺き替えでよく選ばれる金属屋根
アスベストが含まれた屋根材のカバー工法、葺き替え工事でよく選ばれるのが金属屋根です。かつて金属屋根といえばトタンでしたが、現在はガルバリウムが主流でその他にもSGL、ジンカリウムを使った屋根材が登場しています。それぞれの特徴をご紹介いたします。
ガルバリウム鋼板
金属屋根の中でも特にガルバリウム鋼板を使用した屋根材が人気があります。ガルバリウム鋼板とは、アルミ55%・亜鉛43.5%・シリコン1.5%でできた層で鋼板(鉄)をめっきしたもので、錆びやすい鋼板がめっき層により空気に触れることがないため耐久性があるのが特徴です。
SGL
次世代ガルバリウムとも呼ばれているSGLは、耐久性がガルバリウム鋼板の3倍とも言われています。アルミ・亜鉛・シリコンに加え、マグネシウムが含まれているのが特徴です。SGLを使用した屋根材には「スーパーガルテクト」や「横暖ルーフ」、「スマートメタル」があります。
ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板は、アルミ55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%でめっき層が構成されています。実はガルバリウムとジンカリウムはほとんど同じものなのですが、商標登録を行なった会社が違うため呼び方が異なるのです。しかしガルバリウムとジンカリウムは見た目で呼び方が分けられており、ジンカリウムの屋根材は表面に自然石が吹き付けられているのが特徴です。ジンカリウム鋼板の屋根材は「ディーズルーフィング」が有名です。
今回は、アスベストを含んだスレートの見分け方や屋根リフォーム工事についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。私たち街の屋根やさんでは、アスベスト含有の屋根リフォームも数多く行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

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施工内容
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使用材料
屋根:アイジー工業 スーパーガルテクト 戸袋:ガルバリウム鋼板
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