本瓦葺きと桟瓦葺きの違いとは
更新日 : 2023年11月16日
更新日 : 2023年11月16日
瓦と言えば、最も親しみがあるのは和瓦や日本瓦と呼ばれるJ形瓦でしょう(^▽^)/
最近では洋瓦のお家も増えましたから、おしゃれな南欧風のS形瓦やスタイリッシュなF形瓦の屋根も増えました。
これらの瓦とは全く形状で、全く異なる葺かれ方をするのが、本瓦葺きなのです(*^^)v
※この記事は5分程度で読了できます。
同じ瓦葺き屋根でも使われる瓦の形状は大きく違います
瓦屋根と言うと、ほとんど方が思い浮かべるのが波形の和瓦(J形)が並べられた屋根ではないでしょうか?
屋根の色は黒とグレーであることがほとんどだと思います。
一方で住宅から目を離せば、寺社仏閣の中には荘厳としか言いようのない屋根も存在しますよね(*_*)
寺社や仏閣では建物全体に占める割合も大きいし、屋根の中では最も高貴な形状であると言われる入母屋です。
大きな屋根であっても、下から上を見上げるような姿勢になってしまうので、あまりよくは見えないのですが、観察してみると一般的な家屋の瓦よりもかなり大きなものであることが分かります。
寺社や仏閣の屋根は本瓦葺きと呼ばれる工法で、丸瓦と平瓦を使いながら葺いていきます。
本瓦葺きは土葺きと呼ばれる工法で葺かれています。
練った土を野地板の上におき、それを土台として瓦の角度や瓦同士の隙間を調整しながら葺いていく方法です。
練った土ですから、かなりの重く、それだけ建物の重量増となります。
本瓦葺きの丸瓦とは
本葺きとも呼ばれる本瓦葺きに使われる丸瓦はその名の通り丸い瓦で、断面は半円に近い形をしています。
屋根の面に沿って縦に繋げて並べられているのが特徴ですね(*^-^*)。
この丸瓦、下の平瓦の縁と縁を合わせた上に被せて、連結するように上へと伸ばしていきます。
縁と縁の間から雨水が浸入を防ぐ役割があるのです!
形状がそっくりな熨斗瓦の隙間から雨水の浸入を防ぐ冠瓦と同じ働きがあるのです。
本瓦葺きの平瓦とは
平瓦は丸瓦の下に敷かれている瓦になります(^▽^)/
平瓦という名称ではありますが、緩いアーチ状になっており、中央に雨水を寄せて排水効率を上げるられるようにしてある形状をしているのです。
丸瓦と平瓦が連携して雨仕舞を行うというかなり合理的な構造になっているところがすごいですね(*^-^*)
どうも人類は同じように雨が降り、同じように瓦の素材となる粘度が手に入るような土地では最終的に同じような思考になるようで、沖縄赤瓦も同じような形状の瓦を同じように葺いています。
また、スペインから輸入されたという初期のS瓦は半丸形状の瓦を雨が受けられるように曲面の部分を下に向けて並べ、その縁と縁の上に曲面を上に向けた瓦を被せていました。
スペインから輸入されたという初期のS瓦は有名な三州瓦の地で改良され、下に葺く瓦と上に被せる瓦を一体化した現在のS形瓦に近いものが生まれました!
現在の本瓦葺きの瓦も改良されて、今では丸瓦と平瓦が一体化した瓦が主流となっています。
桟葺きに使われる桟瓦とは
桟瓦とは桟木に引っ掛けて固定する瓦のことです!
桟葺きは現代の瓦屋根の一般的な葺き方で、野地板の上に設けられた桟木に瓦を引っ掛けて固定しています。
文字通り、瓦の縁に設けられた突起を角材に引っ掛けているだけなので、簡単に取り外せます。
不具合が出た瓦を周辺を分解や撤去することなく1枚単位で交換することができるというとても利便性に富んだ工法なのですが、完全に固定されているわけではないので、強風や地震で瓦がズレたり、落下したりという危険性があります(-_-;)
土葺きも同じように完全に固定されているわけではないので、ズレたり、落下したりすることもあるのですが、土に密着している分、そのようなことが起こりにくいと言われています。
本瓦葺きの屋根は極めて重い
寺社や仏閣の建物は屋根も重厚ですが、その下の造りも重厚です。
太い柱に太い梁、室内は体育館のような大きな空間を備えていることものも多く、とても魅力的に映りますよね(*^-^*)
この重厚な造りは風格を持たせると言った意味がよりも、そうでなければ建物が屋根の重さに耐えられないという事情もあるのです!
ただ、倒壊しにくいのは事実で全国の寺社や仏閣、神社などでは「大震災の時に避難してきた村人を守った」という数々の逸話が残されています。
神仏に関わることですから、施工した職人も腕が良い方が数多く集められたのでしょう。
重くても倒壊しない、しにくいというのはそういう事情もあるようです(^▽^)/

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