瓦屋根を維持していくメリットやデメリットは?種類や築年数で変わるリフォームのポイント解説!
更新日 : 2024年12月05日
更新日 : 2024年12月05日
現在の屋根に瓦を使用している場合、メンテナンスやリフォームのタイミングで「このまま瓦屋根を使い続けるか、それとも主流の金属屋根に変えてしまうか…」といった具合に、瓦屋根の継続・維持について悩まれてはいないでしょうか(^▽^)/
今回は瓦屋根の今後でお悩みの方に向け、維持していくメリットとデメリットをご紹介したいと思います!
また、ご自宅の瓦屋根の種類によってもメンテナンスの方針は変わってきますので、まずは種類について解説を始めていきます(*^^)v
瓦屋根の主な種類をご紹介
瓦屋根は日本の伝統的な建築文化を象徴する屋根材であり、長い歴史の中でいくつかの種類に分かれています。
その中でも主な瓦の種類には「粘土瓦」「セメント瓦」そして近年注目を集めている「ハイブリット瓦」があります(^▽^)/
粘土瓦
粘土瓦は最も一般的な瓦の種類といって差し支えないでしょう(*^^*)
日本の伝統的な瓦屋根と言われてイメージするのは、大体がこの粘土瓦の派生です。
粘土を原料として作られ、焼成されてできた瓦は耐久性が非常に高く、美しい風合いを持っています。
耐用年数はあらゆる屋根材の中でも群を抜いて長く、60年以上使用しても現役でいられますΣ(・ω・ノ)ノ!
雨水や紫外線の影響をほとんど受けない性質のため、屋根のような過酷な環境に置かれても経年劣化がほとんど進まないのです。
粘土瓦は「陶器瓦」や「いぶし瓦」、そして洋瓦など多くの派生があり、それぞれが異なるデザインと瓦屋根特有の雰囲気を外観にもたらしてくれます(^▽^)/
セメント瓦
セメント瓦は文字通りセメントを原料として作られている瓦です。
粘土瓦に比べて価格が安く、やや軽量で取り扱いやすいという特徴があります。
しかし、長寿命な粘土瓦に比べると耐用年数は劣り、40年程の寿命とされています。
また、雨水や紫外線の影響を受けやすいセメントがベースとなっているため、通常の瓦屋根のメンテナンスに加えて定期的な塗装を必要とします。
メンテナンスコストの高さなどが要因で人気が落ち、現在では製造・販売はほとんど行われていない種類の瓦です。
ハイブリット瓦について
ハイブリット瓦は樹脂繊維とセメントを使用して形成されている瓦です。
正しくは「樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦」となりますが、扱いにくいため「樹脂セメント瓦」や「ハイブリット瓦」のような別名で呼ばれることが多いです。
セメントが使われているものの見た目は粘土瓦に近くなっており、なおかつ重量が軽いという特徴があります。
代表的な商品は屋根材の大手メーカーであるケイミュー株式会社が出している「ROOGA(ルーガ)シリーズ」です(^▽^)/
>>ハイブリット瓦のROOGA(ルーガ)をまとめた記事はこちら!
瓦屋根を維持するメリット
それでは、ここからは瓦屋根を今後も継続して使用するメリットについて見てみましょう(^▽^)/
耐久性の高さ
瓦屋根はその耐久性の高さが最大のメリットの一つです。
特に粘土瓦は60年以上も持つことができるため、一度設置すれば長い期間安心して使うことができます。
粘土瓦は塗装などもメンテナンスが不要ですので、漆喰や屋根下地の補修を行うことで非常に長く屋根を維持することが可能です(*^^)v
ただ、セメント瓦は施工されなくなってからかなりの期間が経過しており、既存の物はほとんどが寿命を目前としています。
そのため、セメント瓦は屋根葺き替えでのリフォームがオススメです。
断熱性の高さ
瓦は断熱性が高いという特徴もあります。
瓦は屋根に葺くと下地材との間に空間が生まれ、一定の空気層が形成されます。
この空気層が断熱効果を生むため、冷暖房で調節した室温を維持しやすくなるというメリットがあるんです(^▽^)/
スレートなどは下地と密着するように施工されるため、空気層は存在しません。
デザイン性
やはり瓦屋根を維持したいという一番のモチベーションは、「瓦屋根の見た目・雰囲気が好きだから」というデザイン性ではないでしょうか(^▽^)/
瓦屋根にしか出せない色の美しさに惹かれている、ずっと維持してきた屋根が気に入っているという方などは非常に多くいらっしゃるかと思います。
瓦屋根を維持するデメリット
瓦屋根は美しい外観や伝統的な雰囲気を演出することができますが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。
耐震性が低い
その中でも良く語られるポイントは、瓦屋根の耐震性の低さです。
屋根に使用される瓦は重量があり、地震などの自然災害が発生した際の耐震性が低いとされています(-_-;
ただ、これは軽量なガルバリウム鋼板製屋根材などと比較した場合、瓦の方が重いため耐震性に劣るというお話です。
現在の耐震基準を順守しているお住まいの構造であれば、瓦屋根の重さでも倒壊などのリスクはかなり低くなっています(^▽^)/
ですが、逆に築年数の長いお住まいなどは昔の耐震基準となっていたり、構造部が劣化して弱っている可能性があり、瓦屋根の重さがリスクになっていることも考えられます。
そのため、維持するかどうかを決めるには築年数やお住い全体の強度から決めてみることがオススメです。
もしリフォームが必要で瓦屋根の外観を継続したいという場合には、軽量な瓦であるハイブリット瓦への葺き替えなどを検討してみてはいかがでしょうか?
瓦屋根のメンテナンス性
もう一つのデメリットは、瓦屋根のメンテナンス性の低下です。
これまでの瓦屋根は瓦を外す・戻すといった作業が容易に行えましたので、差し替え対応や下地の劣化状況確認がしやすいというメンテナンス性の高さがメリットでした。
ただ、2022年よりガイドラインが改定され、瓦同士の緊結を強めたり、釘で一枚づつ固定することによる地震や強風対策が必要になったため、以前よりも簡単にメンテナンスができなくなってきました。
代わりに、前述したように台風での瓦のズレ・飛散が発生しにくくなりましたので、災害への耐性はかなりアップしていると言えます。
私たち街の屋根やさんでは、瓦屋根の様々な工事の実績を多く有してますので、何かお困りごとや今後のリフォームでお悩みでしたらぜひご相談ください(^▽^)/
屋根葺き替え工事の参考費用は税込1,097,800円~2,200,000円となっております!
記事内に記載されている金額は2024年12月05日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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