モニエル瓦の特徴と長持ちさせるメンテナンス方法|劣化サインと塗装のポイント
更新日 : 2025年10月02日
更新日 : 2025年10月02日
モニエル瓦は、1970年代から1990年代にかけて人気を集めた屋根材で、洋風住宅に多く採用されていました。
しかし現在は製造が終了しており、既存の住宅で使われているものはしっかりとしたメンテナンスが欠かせません。
本記事では、モニエル瓦の特徴や劣化症状、さらに長持ちさせるための塗装のポイントについて分かりやすく解説いたします!
ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/
モニエル瓦とは?特徴と歴史について
モニエル瓦は、かつて日本でも広く使用されていた屋根材の一つです。
コンクリートを主原料にしており、セメント瓦の一種に分類されます。
表面には着色スラリーと呼ばれる特殊な塗膜が施されていて、見た目が美しいだけでなく耐久性を高めているのが特徴です。
洋風住宅にマッチするデザイン性から、1970年代から1990年代にかけて特に人気を集めました。
ただし、現在は製造が終了しており、新しくモニエル瓦を手に入れることはできません。
そのため、既存の住宅に使われている場合には、しっかりとしたメンテナンスが大切になります。
独特の塗装構造を持つことから、通常のセメント瓦とは少し違った対応が必要になるんです(^^♪
モニエル瓦の劣化症状と見分け方
年月が経過すると、モニエル瓦にはいくつかの劣化症状が現れます。
代表的なものは以下のようなものです。
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表面の塗膜が剥がれる → スラリー層が風雨で削られてしまい、白っぽく色褪せてきます。
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苔やカビの発生 → 表面の防水性が低下すると、水分を含みやすくなり苔やカビが繁殖します。
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ひび割れや欠け → 瓦自体が劣化すると割れてしまい、雨漏りの原因にもつながります。
見た目の変化だけでなく、瓦の表面を手で触ったときに粉状のものが付着する場合は、塗膜が劣化しているサインです。
放置してしまうと瓦が水を吸い込みやすくなり、建物全体への負担も大きくなってしまうので注意が必要です(>_<)
モニエル瓦のメンテナンス方法
モニエル瓦は製造が終了しているため、破損した瓦を新しく交換するのは難しいケースが多いです。
そのため、現在使われているものをできるだけ長く持たせるメンテナンスが重要になります。
主な方法は次の通りです。
-
高圧洗浄での汚れ落とし
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専用塗料を使用した塗装
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ひび割れ部分の補修
特に塗装を行う場合、通常の塗料では密着しにくいので注意が必要です。
モニエル瓦の表面にあるスラリー層は非常に滑りやすいため、適切に処理をしないと塗料が剥がれてしまう恐れがあります。
まずは高圧洗浄でしっかりスラリー層を除去し、その後に専用の下塗り材を使うことが欠かせません。
塗装の注意点と長持ちさせるコツ
モニエル瓦を長持ちさせるためには、塗装の工程を正しく行うことが何よりも大切です。
-
スラリー層の除去を徹底すること
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モニエル瓦対応の下塗り材を使用すること
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定期的に点検を行うこと
これらをしっかり守れば、塗装の耐久性を高め、屋根全体を長く保護できます。
また、定期的な点検をすることで、早めに小さな劣化を発見でき、大掛かりな修繕を防ぐことにもつながります(#^^#)
モニエル瓦は現在では貴重な屋根材ですが、正しいメンテナンスを行えばまだまだ活躍してくれます。
大切なお住まいを守るためにも、こまめな点検と塗装を心がけたいですね(^^)/

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