屋根リフォームするなら地震に強い屋根にしてみませんか
更新日 : 2024年05月05日
更新日 : 2024年05月05日
まずは写真をご覧ください。これは2011年3月11日の東日本大震災で被災した屋根の様子です。 こちらのお住まいは棟瓦が倒壊し、違うお住まいでは多数の瓦が周りに落下しました。 実は一方で、同じ被災地でも家屋にほとんど被害を受けていないお住まいもあります。この違いは何なのでしょうか。
棟瓦の崩壊
瓦の落下
屋根の重量によってお住まいの耐震性は激変します。見た目だけでも、「瓦屋根は重そう」というイメージを受けると思います。スレートや金属の屋根は軽そうです。屋根の重さは一般的に次のようになっています。
地震時の揺れは家屋の重心の位置に大きく左右される
地震時の家屋の揺れはその重心位置に大きく左右されます。屋根が重いと必然的に重心位置も高くなってしまうため、不安定さも増します。そのため、揺れも大きくなってしまうのです。 また、実際の揺れでは先端になればなるほど遠心力が大きく働くため、重さの数倍以上の力が加わることになります。 つまり、軽ければ軽いほど、重心の位置も下がり、減震も期待できるのです。
重量が大きい瓦屋根が抱える「耐震性のリスク」
屋根材と一口で言ってもその種類は様々で特徴・景観も大きく異なります!
その中でも、屋根材として日本国内で古くから使用されてきたのが「瓦」です!
瓦は日本の伝統を感じさせる形状や、屋根材の中でもトップクラスの耐久性が大きな魅力の屋根材です!
しかし、その一方でデメリットと言えるのが瓦の重量からくる「耐震性のリスク」です!
瓦はアスファルトシングルやスレート屋根材と比較しても重量があり、特に屋根材の中でも最軽量であるガルバリウム鋼板屋根材などの金属屋根材と比較して約10倍の重さがあります。
その為、瓦屋根は他の屋根材と比較して「耐震性のリスク」が大きい屋根と言えます!
もちろん、他の屋根材には無い景観・耐久性・断熱性や遮音性など瓦ならではの魅力はあります!
しかし、近年ではやはり耐震性への不安を感じられて軽量な屋根材へ葺き替える方が増加傾向にあります!
「築年数が経過しているお住まい」は特に耐震性に注意が必要!
上記の様に、屋根の重量は耐震性に大きな影響を及ぼします。
また、そうした中でも特に注意が必要なのが「築年数が経過しているお住まい」です!
日本における建築物の耐震基準は、過去の大地震の教訓を基に進化してきました。
まず、1981年以前に建設された建物は「旧耐震基準」に基づいており、これらの建物は震度5程度の地震では倒壊しない耐震設計とされています。
ですが「旧耐震基準」では大きな地震には対応しきれない可能性があることから、1981年~2000年にかけてより厳しい設計基準である「新耐震基準」が導入され、震度6強程度の地震によって倒壊されない耐震基準が制定されました。
さらに、1995年の阪神・淡路大震災を機に「2000年基準」が導入され、これにより震度7クラスの地震によって倒壊されない耐震基準となります。
「2000年基準」であれば震度7クラスでも絶対に倒壊しない訳ではありません。 しかし、近年建設された「2000年基準」を採用した建物と比較して「旧耐震基準」「新耐震基準」で建てられたお住まいの方が耐震性が低い可能性は非常に高いと言えます。
さらに、「旧耐震基準」「新耐震基準」と「2000年基準」の大きな違いが地盤調査の有無です。
「旧耐震基準」「新耐震基準」で建てられたお住まいが、地震の影響を受けやすい地盤の上に建設された可能性もゼロではありません。
そうした背景から築年数が経過しているお住まいの場合、特に瓦屋根から金属屋根材に葺き替える事による耐震性向上が非常に大きなリスク低減に繋がると言えます!
瓦屋根から金属屋根に葺き替えた場合の耐震性能
建築基準法には一般住宅の耐震基準が定められており、その目安となるのが耐震等級です。等級2、等級3と上がるほど耐震性が高くなります。各等級の地震係数は家屋の構造に対する耐震補強性能を表しています。
※記載の地震係数は屋根の種類(瓦屋根もしくはそれ以外)によって各等級を取得するための数値です。
地震係数とはそれぞれの等級を満たすために必要な耐力壁などの係数を表したものです。 当然ですが重い物を支えるには柱がたくさんあった方が安定します。その柱や壁の数と考えてください。重い瓦の屋根のお住まいで等級3の耐震性能を得たい場合は柱や壁の数が必要となります。 軽い金属屋根ではその数が少なくなります。 瓦屋根のお住まいは重い屋根を支えるよう設計されています。 そのお住まいを金属屋根に葺き替えた場合、既存の柱や壁はそのままで屋根の重量は10分の1になりますから、確実に耐震性能はアップします。
前述の通り、一般的な家屋で用いられる屋根材で一番軽いのは金属です。瓦屋根の約10分の1という驚異的な軽さです。瓦と違い、一枚一枚を屋根に積んでいるわけではないので、地震時に落下する危険性もありません。強風で飛ばされる心配もありません。 金属屋根は「暑い」、「雨音がうるさい」、「安っぽい」など、ネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃるでしょうが、それはもう過去のことです。近年のものは予め遮熱塗料を塗布しているものもありますし、消音性に優れているものもあります。またデザインも多彩で安っぽさとも無縁です。さらに、ほとんどの製品がガルバリウム鋼板から造られていますので、サビに強いことも特徴です。
瓦屋根から金属屋根に葺き替えた施工事例をご紹介!
続いて、実際に施工させて頂いた瓦屋根から金属屋根に葺き替えた施工事例をご紹介致します!
〇瓦屋根から金属屋根材への葺き替えをご依頼いただいたK様
K様のお住まいは瓦屋根であり、当初は漆喰の剥がれをご心配されてご相談をいただきました。
しかし、同時に瓦屋根の耐震性もご心配されていましたので軽量な金属屋根材を使用した屋根葺き替え工事をご提案させて頂き、工事のご依頼を承りました。
屋根葺き替え工事は屋根材・屋根下地材の交換、及び屋根材の固定先である野地板のメンテナンスを行う工事です! その為、屋根の耐久性を新品同様に回復させることが出来ます。
特に野地板のメンテナンスは屋根葺き替え工事のタイミングしか出来ませんので、屋根材を新しいものに交換しながら屋根の構造部を強く出来る事が屋根葺き替え工事の大きなメリットです!
まずは、既存の屋根材・防水紙を撤去した上で野地板の増し張りを行っていきます!
その後、新規の防水紙・屋根材の敷設作業に入ります。
今回使用させて頂きましたのは、アイジー工業「スーパーガルテクト」です!
ガルバリウム鋼板を改良した「SGL鋼板」が使用されており、従来のガルバリウム鋼板と比較してさらに3倍錆に強いと言われています。
もちろん、金属屋根材特有のメリットである軽量性も兼ね備える為、耐震性も大きく向上されます!
無事、スーパーガルテクトを使用した屋根葺き替え工事が完了致しました!
重厚感のある瓦屋根も素敵でしたが、スタイリッシュでお洒落なお住まいに生まれ変わりました。
地震に強い屋根になったことで、お客様にも大変お喜び頂けました!
私達、街の屋根やさんは金属屋根材を使用した瓦屋根の葺き替え工事の施工実績も豊富です!
点検~お見積りの作成・ご相談まで無料にて承っておりますので、葺き替え工事をご検討されている方や葺き替え工事についてご相談をしたいと言う方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談下さい!
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