瓦屋根施工の新基準「ガイドライン工法」について解説
更新日 : 2024年07月01日
更新日 : 2024年07月01日
瓦屋根は日本の伝統的な建築様式として古くから親しまれてきました。
その美しさと耐久性は、多くの人々に愛され続けています。
しかし、近年では施工方法に関する新たな基準が求められるようになりました。
それが「ガイドライン工法」です。本記事では、瓦屋根のガイドライン工法について詳しく解説します(^_^)/
ガイドライン工法とは?
ガイドライン工法は、地震や台風といった自然災害に強い瓦屋根を実現するために定められた瓦屋根施工の新基準に則った工法です。
大きな被害を生んだ阪神・淡路大震災を受け、2001年に「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」が制定されたました。
瓦屋根標準設計・施工ガイドラインの変更点
旧基準からの変更点について見てみましょう。
瓦を固定する釘
ガイドライン制定前は瓦4枚あたり釘1本で固定というのが最低ラインだったのに対し、制定後は瓦2枚あたり釘1本で固定に変更されました。
※令和4年1月1日より、改定によって全数緊結(全ての瓦を釘またはビスで固定)が義務化されました。
棟瓦の施工方法
湿式工法から乾式工法に変更。
湿式工法:葺き土をを土台に棟を積む工法。
乾式工法:木材や樹脂を土台に棟を積む工法。
ガイドライン工法のメリット
ガイドライン工法のメリットは、地震や台風によって瓦が破損・脱落することを防げることです。
令和元年房総半島台風後の屋根被害調査では、ガイドライン工法で施工された瓦屋根にはほとんど被害が無かったという結果が出ています。
千葉県内の「ガイドライン工法」による瓦屋根について、計273件の施工物件の情報を収集し、そのうち計3件(香取市内1件、茂原市内1件、市原市内1件)の被害事例を確認した。ただし、いずれも2次被害(飛来物等による被害)であり,風圧力による被害はなかった。
※引用:国土交通省HP 令和元年房総半島台風を踏まえた建築物の強風対策の方向性(参考資料)
瓦でも地震・台風に強い屋根
ガイドライン工法を用いることで、阪神・淡路大震災クラス(震度7)の地震にも耐えうる瓦屋根を実現することができます。
軽い方が耐震性が高いというのも事実ですが、瓦屋根のままでも地震に強い屋根にすることは可能です(^_^)/
「耐震性は不安だけど、瓦屋根を変えたくない」という方は、ぜひ一度街の屋根やさんへご相談ください。
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