漆喰が剥がれる原因と補修方法|瓦屋根を守る正しいメンテナンス
更新日 : 2025年08月20日
更新日 : 2025年08月20日
瓦屋根に使われている「漆喰(しっくい)」は、瓦と瓦を固定した上で隙間を埋めて雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
しかし、経年劣化や環境の影響によって漆喰は次第に剥がれ、屋根の防水性や耐久性を低下させる原因となります。
この記事では、漆喰が剥がれる主な原因と、剥がれた場合の適切なメンテナンス方法について解説します。
漆喰が剥がれる原因
経年劣化
漆喰は自然素材のため、雨風や紫外線を長年受けることで徐々に硬化し、ひび割れや剥がれが発生します。
一般的には10〜20年ほどで補修が必要とされています。
瓦自体が丈夫なため、瓦屋根はメンテナンスが必要ないと勘違いしてしまう方もいますが、漆喰などのメンテナンスが必要であることを覚えておきましょう!
瓦のズレや動き
地震や強風の影響で瓦が動くと、瓦と漆喰の間に隙間が生じ、漆喰が剥がれやすくなります。
施工不良
漆喰の塗り厚が不均一であったり、下地との密着が弱い施工をされている場合、短期間で剥がれてしまうことがあります。
漆喰が剥がれるとどうなる?
漆喰が剥がれた状態を放置すると、以下のような問題に発展する可能性があります。
・雨水が瓦の下に侵入し、雨漏りの原因になる
・瓦の固定力が低下し、強風時に瓦が落下する危険性が増す
・屋根全体の耐久性が低下し、補修費用が高額になる
早めに点検・補修を行うことが重要です。
漆喰が剥がれた際のメンテナンス方法
部分補修
剥がれが軽度の場合は、該当箇所のみを補修する方法があります。
古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直すことで防水性を回復できます。
棟取り直し工事
棟部分の漆喰が広範囲に劣化している場合や棟自体に歪みが起きている場合は「棟取り直し工事」が必要です。
既存の棟瓦を一度取り外し、内部の葺き土や漆喰を新しく施工して胸を造り直します。
漆喰のメンテナンスは7~10年程を目安に点検を行い、劣化が見られた場合に行いましょう。
放置して、雨漏りを起こさないよう注意しましょう。
まとめ
漆喰は瓦屋根の防水性と耐久性を守るために欠かせない存在です。
しかし、経年劣化や自然環境の影響で剥がれは必ず発生します。
放置すれば雨漏りや瓦の落下など、住まいの大きなトラブルにつながる可能性があります。
定期的な点検と、必要に応じた補修を行うことで、屋根を長持ちさせることができます。
漆喰の剥がれが気になる場合は、専門業者に相談して適切なメンテナンスを行いましょう。

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