パラペットとは?パラペットのメリット・デメリットとメンテナンスについて
更新日 : 2023年11月16日
更新日 : 2023年11月16日
ビルの外周を囲む壁は、歩行可能な屋上として使用するために設けられているものではないのがほとんどなのをご存知でしょうか?
じつはこの屋上や陸屋根の外周に囲まれている壁、パラペットは外壁やサッシ周辺の防水性を高めることを目的としたものなのです(*^-^*)
このようなパラペットは陸屋根以外にも一般的な戸建て住宅の屋根にも取り付けられることがあります!
今回はパラペットのメリットや役割、メンテナンスについてご紹介していきたいと思います。
こちらの記事はおおよそ5分で読むことができます(^▽^)/
パラペットとは
陸屋根などの防水において重要な役割を担っているのがパラペットになります。
お住いの屋根や屋上、バルコニーの一番外側に設置されている壁の事をパラペットと呼びます。
このパラペットのほとんどは壁が低いため、落下防止などの役には立ちません。
※転落防止できる高さのものもあります(^^♪
また、モダンでスタイリッシュなキューブ型の建物を実現すると言ったデザイン目的のために設けられることもあります。
このパラペット、防水性を高めるために設けられていることもあり、パラペット自体やその周辺は雨漏りを引き起こす原因になりやすいです(>_<)
パラペットのメリット・デメリットと役割について
パラペットには以下のような役割とメリットが存在します!
外壁やサッシの防水性の確保
陸屋根のような四角いビルに雨が降ってきた場合、高さや風向きにもよりますが、大量の雨を受けるのは陸屋根になりますよね。
陸屋根が受けた雨はどうなるか想像してみてください。
もしパラペットが無い場合はの陸屋根では、勾配が無くほぼ平らな状態の為そのまま陸屋根から外壁を伝って雨が流れ落ちます(-_-;)
また、外壁の途中にあるサッシの部分に雨水が差し掛かれば雨水が滞留しやすくなります。
少しでも隙間があればそこから室内に雨水が浸入する場合もあります。
しかし、パラペットが存在している陸屋根の場合は、陸屋根が雨水を受け止め、パラペットが外壁に伝うことを防いでくれます(*^^)v
雨樋などを用いて受け止めら雨水を適切に排水してくれます。
このようにパラペットがあるのとないのとでは、かなり防水性が異なるのです!
外観のデザイン向上
街中でキューブ型のお住まいを見かけたことはありますでしょうか?
キューブ型のお住まいはシンプル、モダンでかっこいい印象を持つ方は多いのではないでしょうか。
キューブ型住宅の場合の屋根形状にはさまざまなパターンがあります。
見た目通りで陸屋根のものと外観はキューブ型ですがパラペットに囲まれているだけでその内側は片流れ屋根の場合があります。
片流れ屋根の下端にはもちろん雨樋が備えられており、勾配がある屋根を水平に見せるためにパラペットを設置するというアイデアなんですね(*_*)
店舗などの看板を設置しやすい
小売業などを営んでおり、そのような店舗では看板を掲げるためにパラペットを設置されたという建物も多いです。
現在ではあまりそういった建物は減少傾向にありますが、昔ながらの商店街にはまだ残っていたりもします。
続いてパラペットのデメリットについてご紹介致します。
パラペットのデメリットには、主に雨漏りしやすいことがあげられます。
一時的とはいえ、パラペットは雨水を屋根の勾配や自然の流れに任せず、その内側の雨樋や陸屋根の排水口に治める仕組みです。
一般的な屋根も勾配に沿って流れてきた雨水を雨樋に治めるのですが、設置されている位置が大きく異なってきます。
パラペット内側の排水溝や箱樋の真下は室内です。
そのため、軒樋とはことなり位置関係を考えるとパラペットは雨漏りのリスクが高いのです(>_<)。
メンテナンスについて
パラペットは上端の笠木、外壁から立ち上げられた壁、パラペットの内側(屋根側)の排水溝や箱樋(箱谷・内樋)から構成されています。
これら3か所はいずれもメンテナンスを行う必要があります。
また、雨漏りが発生している場合はこれら複数個所の補修が必要となることもあります(-_-;)
・笠木
最も傷みやすい笠木のメンテナンス方法には、塗装や漏水箇所の補修、交換が主にあげられます。
・笠木下部
笠木の下の部分、胸壁のメンテナンスには塗装、漏水箇所の補修、重ね張り(カバー工法)・張り替えを行います。
・谷樋
パラペットの内側、谷樋のメンテナンスには、掃除・塗装・交換を行います。
・排水溝
排水溝のメンテナンスは陸屋根の防水工事とほぼ同じになります。
FRP防水、シート防水、ウレタン防水など、表面のトップコートが色褪せてきたら、そろそろ塗り替え時になります。
パラペットと笠木の間には雨漏りを防ぐために通気口が必要
パラペットの上部にある被せ材を笠木(かさぎ)と言うのですが、実は雨漏りの原因となりやすい場所です。
笠木同士のつなぎ目部分や、笠木を固定するための釘やビスの穴から雨水は入り込んでしまいますので、定期的なメンテナンスが必要です。
コーキングを使った補修であれば自分でできそうな気がしますが、正しく行わないとかえって雨漏りを促進させてしまう可能性があるので注意が必要です。
「隙間=雨水の侵入口」というイメージありませんか?確かに小さな隙間から雨水は侵入し雨漏りを引き起こします。
しかし、お住まいには「必要な隙間」が存在します。
パラペットと笠木の間の隙間は実は雨漏りを防ぐために必要なのです。
笠木は内部に雨水が侵入しないことを想定していません。
そのため入り込んだ雨や湿気を外へ排出させるための通気口が必要です!
ここをコーキング材で埋めてしまうと、内部に入り込んだ雨や湿気は逃げ場を失い、笠木やパラペットの劣化、雨漏りへとつながってしまうのです(-_-;)
もしご自身で笠木、パラペットの補修をする際は通気に注意して行うようにしましょう(^^♪
まとめ
いかがでしたでしょうか(・・?
今回はパラペットについてのご紹介を行いました。
パラペットは数か所から雨漏りしやすいのがデメリットとして挙げられます。
雨漏りを引き起こした状態でそのまま放置しておくのはとても危険です。
お住い内部の腐食やシロアリの発生にもつながります(>_<)
ですので、定期的にパラペットのメンテナンスを行うように心がけましょう。
街の屋根やさん千葉では屋根の点検、ご相談、工事のお見積もりを無料で行っております(^▽^)/
パラペットのメンテナンスについても承っておりますのでお気軽にご相談ください!
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