急傾斜に分類される6寸勾配の屋根工事での注意点
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
何気なく目にする屋根には、勾配(傾斜)が付けられているのですが、ご自宅の勾配はどれくらいなのかをご存じでしょうか?屋根の勾配は、雨水を流す為に必要不可欠です。急傾斜で尖がった屋根があれば、なだらかで平たい屋根もあるでしょう。
屋根は勾配によって急勾配・並勾配・緩勾配に分類されます。6寸勾配以上の屋根は急勾配とみなされ、点検や工事を行う際、いつも以上に安全に配慮しなければなりません。そこで今回は、急勾配な屋根工事での注意点と各勾配ごとのメリット・デメリットについて、ご紹介したいと思います。屋根リフォーム工事やメンテナンスを検討されている方は是非、参考にしてみてください。
急勾配・並勾配・緩勾配の基準
まずは、寸法を基準に急勾配・並勾配・緩勾配のどれに分類されるのかを確認しましょう。
急勾配…6寸勾配(約182.0mm・約31゜)以上
並勾配…3寸勾配(約91.0mm・約16.7゜)~5寸勾配(約152.0mm・約26.6゜)
緩勾配…3寸勾配(約91.0mm・約16.7゜)以下
急勾配・並勾配・緩勾配のメリット・デメリット
屋根の勾配が変われば勿論、メリットやデメリットも異なります。各勾配ごとにもつメリットとデメリットをご紹介します。
急勾配屋根
メリット
・雨水が流れやすい為、雨漏りのリスクが少ない。
・デザイン性が高い。
・屋根裏に広い空間ができるので、断熱効果が期待できる。また、その空間を有効活用できる。
デメリット
・屋根面積が広い分、屋根工事やメンテナンス費用が掛かる。
・工事を行う際、安全確保の為に屋根用足場を設置する必要がある。
・風に当たる面積が多いので、台風や強風の影響を受けやすい。
並勾配屋根
メリット
・広く普及しており、雨漏りやトラブルが発生しても様々な施工方法によって対処できる。
・ほとんどの屋根材が使用できる。
・最も一般的なもので、デザイン性やコスト面のバランスが良い。
デメリット
・普及しているが故に、没個性的になりやすい。
緩勾配屋根
メリット
・風の影響を受けにくい為、台風や強風に強い。
・屋根の広さが変わらなければ、勾配が緩いほど屋根面積は狭くなるので、屋根リフォーム工事やメンテナンスに掛かる費用を抑えられる。
デメリット
・急勾配や並勾配の屋根に比べると、雨漏りのリスクは高い。
・屋根の表面に雨水などの汚れが停滞しやすく、屋根材の劣化を早める。
・施工できる屋根材が限られる。
・屋根裏のスペースが取りにくい為、屋根からの熱が室内に伝わりやすい(断熱材や遮熱塗料を用いることで対策可能)。
各屋根材の最低勾配
屋根の勾配によって、使用できる屋根材は異なります。今回は代表的な金属屋根・スレート屋根・瓦屋根の最低勾配をご紹介致します。
金属屋根
1寸勾配(約30.3mm・1/10・約5.57゜)以上
※平葺き・横葺きの場合は3寸勾配以上
スレート屋根
3寸勾配(約91.0mm・3/10・約16.7゜)以上
瓦屋根
4寸勾配(約121.3mm・4/10・約21.8゜)以上
勾配のある屋根ほど、使用できる屋根材のバリエーションも豊富です。新築や物件を購入する際には、後に屋根リフォーム工事を検討した時のことを考えて、どの屋根材も施工可能な4寸勾配以上の屋根を選んでみてはいかがでしょうか。ただし、耐震性の関係上、スレート(コロニアル・カラーベスト)から瓦といった重たい屋根材への葺き替えはできませんのでご了承ください。
急勾配(6寸勾配以上)の屋根工事での注意点
各勾配ごとのメリット・デメリットでご紹介しましたように、急勾配屋根の工事を行う際には、屋根足場を設置する必要があります。屋根足場は、「作業者の安全を確保する」「道具の置き場」として使用されます。屋根の材質にもよりますが、5.5寸以上の勾配であれば、屋根足場が必要となるでしょう。急勾配の屋根リフォーム工事、メンテナンス工事を行う際には、屋根にも足場を掛けるという事を頭に入れておきましょう。
まとめ
今回は、屋根の勾配についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。お住まいによって屋根の勾配は様々です。急勾配・並勾配・緩勾配のそれぞれには、違った魅力がある反面、弱点も存在します。新築時や物件を購入する際には、屋根の勾配もしっかりと確認しましょう。勾配によって、適用できる屋根材は異なりますので、将来を見据えて、屋根の勾配を選びましょう。
現在、急勾配屋根の住宅にお住まいで、屋根工事またはメンテナンスを検討している皆様。私たち街の屋根やさんでは、急勾配な屋根リフォーム工事・メンテナンスも数多く行っております。お気軽にご相談下さい。また、お住まいの点検からお見積り作成まで、無料で承っておりますので、工事をご検討の際にはご活用ください。

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