スレート屋根のカバー工法について、メリットやデメリットをご紹介
更新日 : 2024年04月28日
更新日 : 2024年04月28日
現在、一般的なお住まいの中で一番普及している屋根材がスレート屋根であり、軽量で価格の安さが大きな魅力です。
しかし、その一方でスレート屋根は定期的な塗装メンテナンスが必要であり、さらに塗り替えによる屋根機能の復旧が困難な場合には屋根カバー工事・葺き替え工事による屋根リフォームが必要となります!
今回は、スレート屋根のリフォーム方法の一つである、屋根カバー工法について詳しくご紹介させて頂きます!
スレート屋根について
スレートは大きく分けて2種類あります。
1つ目は天然スレートと呼ばれるもので、天然の粘板岩を板状に薄く加工した屋根材をいいます。
高級感のある屋根材として知られていますが、天然石を使用しているため価格が高く一般の住宅ではほとんど使用されていません。
2つ目が化粧スレートであり、一般的に多くのお住まいで使用されているスレート屋根は化粧スレートです。
化粧スレートは、セメントに繊維状の素材を混ぜて薄い板状に加工したものです。
また、一昔前に製造されたスレートにはアスベストが含まれているものも存在しますので、注意が必要です。
アスベストは平成18年から健康被害が懸念されるとしてアスベストを重量の0.1%を超えて含んでいるものの使用や製造、提供を禁止しました。
そのため、平成18年以前のスレートにはアスベストが含まれている可能性があるのです。
カバー工法とは
屋根カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法になります。
屋根葺き替えのように既存の屋根を撤去する必要がないため廃材がほとんど出ません。
その為、工期が比較的短くメンテナンス費用が屋根葺き替えよりも安く済みます!
また、屋根が二重になることで断熱性・遮音性が向上することがメリットとしてあげられます。
しかし、カバー工法は瓦屋根のお住まいには施工が出来ません。
また、太陽光発電の設置が難しくなることや、屋根の劣化状態によってもカバー工法によるメンテナンスが採用できないことがデメリットとして挙げられます。
スレート屋根のカバー工法
スレート屋根は比較的安価で重量も軽く、耐震性に優れているといったメリットがあります。
しかし、耐久性や防水性が低いため、約10年に一度は定期的なメンテナンスが必須です。
また、スレート屋根の寿命は約20~30年とされています。
そのため、約30年経ったスレートにはカバー工法や屋根葺き替え工事をおすすめされることがほとんどです。
スレート屋根のカバー工法には「直接下葺き材カバー工法」「野地板増し張りカバー工法」の2種類があります。それぞれご紹介していきます。
・直接下葺き材カバー工法
直接下葺きカバー工法は屋根材を支える為に張ってある板、野地板の状態が良い時に施工されます。古い屋根の上に直接防水シートを張り新しい屋根を重ねていきます。
この施工補法は下地となる古い屋根の状態が良い時のみこの方法を行うことができます。
・野地板増し張りカバー工法
野地板増し張りカバー工法は既存の野地板の状態が悪い際に施工されます。古い屋根の上に野地板を張りその後防水シート、新規の屋根材をカバーしていきます。
どちらの工法で行った方が良いのかは、点検に来てくれた専門の屋根業者の方に屋根の状態をしっかり確認してみらったうえで判断してもらうことが大切です。
スレート屋根カバー工法のメリットについて
カバー工法のメリットは、なんといっても工期・費用を抑えて屋根リフォームを行えることです!
既存の屋根を撤去する必要が無いため、それに掛かる手間廃材の撤去費用を削減する事が出来ます。
特に、既存屋根にアスベスト含有屋根材が使用されている場合には、その撤去費用は高額です!
既存の屋根材にアスベストが含有されているケースでは、そのメリットもさらに大きくなります。
また、カバー工法は既存の屋根をそのままの状態で施工を進める為、施工中も屋内で変わらず生活する事が可能です!
その為、一般家庭はもちろん生産・作業を止める事が出来ない工場や倉庫などにもおすすめの工事方法と言えます。
スレート屋根カバー工法のデメリットについて
一方、カバー工法のデメリットとしてまず挙げられるのが、「屋根の重量増加」です。
既存の屋根に新規屋根材の重さが加わる事から、屋根はその分重くなってしまいます。
屋根の重さは耐震性の低下に繋がる為、築年数が経過している場合や元々耐震性に不安のあるお住いへの施工は注意する必要があります。
また、 カバー工法は葺き替え工事と違い野地板のメンテナンスは行われず、新規屋根材を被せる様に設置する工事です。
その為、表面の凹凸が大きい瓦屋根や野地板が著しく劣化・損傷した屋根に採用する事は出来ません。
さらに、意外なデメリットとしては太陽光発電の設置が困難になる事が挙げられます。
太陽光発電機は非常に重量があり、一般的に野地板・垂木に固定されます。
しかし、カバー工法施工後の屋根は2重構造となっている事から、施工が非常に難しくなります。
将来的に太陽光発電機の設置をご検討されている方には、屋根カバー工法はおすすめ出来ません!
スレート屋根のカバー工法で使用可能な屋根材
基本的に屋根カバー工法で使用されている屋根材は軽い金属屋根が基本とされています。
・ガルバリウム鋼板
アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で出来ているアルミ亜鉛合金めっき鋼板です。
アルミニウムの特徴である耐食性や加工性、耐熱性、熱反射性。亜鉛の特徴である犠牲防食機能によって耐久性に優れているのがガルバリウム鋼板です。
・SGL鋼板
ガルバリウム鋼板を進化させた金属屋根で、ガルバリウム鋼板に較べて防錆効果と耐食性が向上しています。
スレート屋根のカバー工法が向いていないケース
・雨漏りしている
雨漏りしている場合、カバー工法はあまりおすすめではありません。
屋根からの雨漏りは、屋根材ではなく防水紙など下地の不具合が原因であることが多いです。
そのため、カバー工法ではなく葺き替えで下地も交換・補修することで安心してお過ごしいただけます。
また、台風などの突発的な自然災害で屋根の一部に被害を受けて雨漏りした場合、部分補修で済む場合もあります。
・屋根裏に結露が発生している
屋根裏の換気不足により、結露が発生している場合はカバー工法では改善できません。
結露が発生しているのは既存の屋根材の下ですので、屋根材の上に新しい屋根材を重ねてもあまり意味がありません。
結露にお悩みの方は、換気棟をつけるなどして屋根裏の通気性を高めることが必要です。
・耐久性を求める
寿命を迎えた屋根にカバー工法を行えばもちろん耐久性はありますが、下地ごと交換する葺き替え工事に比べると耐久性は劣ってしまいます。
今後、長い間安心して過ごしたいという方にはカバー工法よりも葺き替え工事のほうがおすすめです。
スレート屋根の世代ごとによる注意点
スレートは長らくシェア率の高かった屋根材ですが、製造された年代ごとに特徴やメンテナンスの注意点も変わってきます。一括りにスレートと捉えることはできず、それぞれの特徴に合わせたメンテンナンスを考えることが大切です。
・第一世代
第一世代はアスベストが含まれている化粧スレートであり、他の世代に比べて長寿命であることが特徴です。アスベストは別名「石綿」と呼ばれ、「石綿スレート」として表記されることもあります。
アスベストを含んだスレートは耐久性や防音性、耐火性などに優れますが、葺き替え時には廃材処理費用が高くなるため、屋根カバー工法でのメンテナンスを選択する方も多いです。
ですが、以前に比べてその廃材処理費も高くなっている傾向があり、今後のことも踏まえてメンテナンス方法を選ぶ必要があります。
・第二世代
アスベストの健康問題が話題になった2000年代初頭に製造されたスレートで、「コロニアルNEO」「パミール」「レサス」などが代表的です。
ノンアスベストの屋根材として当初は人気でしたが、アスベストを抜いたことで急速に劣化症状が現れるようになり、表面が剥がれたり割れてしまったりといった問題を抱える世代です。
塗装によるメンテナンスができないため、パミールなどには必然的に葺き替えか屋根カバー工法かの選択を迫られます。
・第三世代
現在製造されているスレートは、この第三世代に区分されます。第二世代の問題を改良し、耐用年数も長期間が期待できるものが登場しました。
現在では新築時に使用されることが多く、この世代のスレートを使用した屋根はまだ築年数も浅いため、屋根カバー工法ではなく塗装によるメンテナンスが必要な時期です。
近年では耐震性を上げるために屋根の軽量化を求める傾向が強く、シェア率では金属屋根にトップを譲る結果となっています。
施工業者選定のポイント
スレート屋根のカバー工法を検討される上で、一番最初に必要となるのが業者の選定です。
しかし、お住まいのリフォームを依頼される方の大半が、初めてご自宅の工事をされる方です。
その為、業者の選定は非常に難しいと感じられる方も多いのではないでしょうか。
そこで、以下に施工業者選びのポイントをご紹介致します!
信頼できる施工業者のポイント
まずは、信頼できる施工業者のポイントをご紹介させて頂きます!
〇施工実績・経験が豊富
施工実績・経験が豊富な施工業者は「信頼できる施工業者」と言えます。
これは、施工品質が高いということもありますが、お住まいの問題を解決する提案力にも直結します!
〇口コミ・評判が良い
例え技術・経験が豊富な業者でも、それだけで良い業者とは言えません!
仕上がり品質はもちろんですが、コミニケーション能力・問題が生じた際の対応力の高さも重要です。
口コミ・評判をチェックする事で、顧客満足度の高い業者を選定しましょう。
業者選定は施工業者のHPをチェックする事がおすすめ!
ここまで、信頼できる施工業者のポイントをご紹介させて頂きました!
ですが、施工実績や口コミをどこで確認して良いか迷われる方もいらっしゃると思います。
そこでお勧めなのが、施工業者のHPをチェックする事です!
施工業者のHPには、実際に施工された「施工事例」や「お客様の声」が掲載されています。
施工事例を確認する事で工事の流れや仕上がり品質をチェックできますし、お客様の声を確認する事で顧客満足度も併せて確認する事が可能です。
業者選定に迷われている方がおられましたら、ぜひ施工業者のHPをチェックされることがおすすめです。
街の屋根やさんのHPにも多くの「施工事例」「お客様の声」を掲載しておりますので、是非ご覧ください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日はスレート屋根のカバー工法についてご紹介いたしました。
スレート屋根の寿命は約30年とされています。定期的に点検やメンテナンスが必要となります。
ご自宅の屋根の点検やメンテナンスをされたことのない方はぜひ、一度街の屋根やさん千葉の無料点検をご活用ください。
街の屋根やさん千葉では、屋根の点検やお見積り、屋根工事に関するご質問を無料で承っております。お気軽にご相談ください。
スレート屋根のカバー工事も街の屋根やさんにお任せください!
〇スレート屋根のカバー工事をご依頼頂いたH様
私達、街の屋根やさんはスレート屋根のカバー工事による屋根リフォームの施工実績も豊富にございます!
点検~お見積りの作成まで無料にて承っておりますので、屋根リフォームをご検討されている方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談下さい!
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