スレート屋根のカバー工法について、メリットやデメリットをご紹介
更新日 : 2021年09月16日
更新日 : 2021年09月16日
一般的なお住まいの多くで使用されているスレート屋根材。スレート屋根は定期的に点検とメンテナンスが必要です。メンテナンスの種類には塗装や屋根葺き替え、カバー工法があります。
本日はスレート屋根のカバー工法についてご紹介をしていきたいと思います。
こちらの記事はおおよそ5分で読むことができます。
スレート屋根について
スレートは大きく分けて2種類あります。
1つ目は天然スレートと呼ばれるもので、天然の粘板岩を板状に薄く加工した屋根材を天然スレートといいます。高級感のある屋根材として知られています。天然石を使用しているため、価格が高く一般の住宅ではほとんど使用されていません。
2つ目は化粧スレートです。一般的に多くのお住まいで使用されているスレート屋根は化粧スレートです。
化粧スレートは、セメントの繊維状の素材を混ぜて薄い板状に加工したものです。
ちなみに、スレートにはアスベストが含まれているスレートも存在します。アスベストは平成18年から健康被害が懸念されるとしてアスベストを重量の0.1%を超えて含んでいるものの使用や製造、提供を禁止しました。そのため、、平成18年以前のスレートにはアスベストが含まれている可能性があるのです。
カバー工法とは
屋根カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法になります。
屋根葺き替えのように既存の屋根を撤去する必要がないため廃材がほとんど出ず、工期が短くなるため、メンテナンス費用が屋根葺き替えよりも安く済みます。また、屋根が二重になることで断熱性と遮音性が向上することがメリットとしてあげられます。
しかし、カバー工法は瓦屋根のお住まいには施工が出来ません。また、太陽光発電の設置が難しくなることや、屋根の劣化状態によってはカバー工法によるメンテナンスが出来なくなることがデメリットとして挙げられます。
スレート屋根のカバー工法
スレート屋根は比較的安価で重量も軽く、耐震性に優れているといったメリットがあります。しかし、耐久性や防水性が低いため、約10年に一度は定期的なメンテナンスが必須です。また、スレート屋根の寿命は約20~30年とされています。そのため、約30年経ったスレートにはカバー工法や屋根葺き替え工事をおすすめされることがほとんどです。
スレート屋根のカバー工法には「直接下葺き材カバー工法」「野地板増し張りカバー工法」の2種類があります。それぞれご紹介していきます。
・直接下葺き材カバー工法
直接下葺きカバー工法は屋根材を支える為に張ってある板、野地板の状態が良い時に施工されます。古い屋根の上に直接防水シートを張り新しい屋根を重ねていきます。
この施工補法は下地となる古い屋根の状態が良い時のみこの方法を行うことができます。
・野地板増し張りカバー工法
野地板増し張りカバー工法は既存の野地板の状態が悪い際に施工されます。古い屋根の上に野地板を張りその後防水シート、新規の屋根材をカバーしていきます。
どちらの工法で行った方が良いのかは、点検に来てくれた専門の屋根業者の方に屋根の状態をしっかり確認してみらったうえで判断してもらうことが大切です。
スレート屋根カバー工法のメリットについて
屋根葺き替え工事と比較して工事期間が短く、また費用を抑えて屋根工事を行うことが可能です。既存の屋根を撤去する必要が無いため廃材費の節約や、アスベストを含んだ屋根でも簡単に工事をすることができます。
スレート屋根カバー工法のデメリットについて
太陽光発電の設置が困難になります。また、屋根が二重になることで屋根の重量が増し耐震性の影響が出る可能性があります。
互屋根の場合は施工することができないため、屋根葺き替え工事のみの対応になります。
スレート屋根のカバー工法で使用可能な屋根材
基本的に屋根カバー工法で使用されている屋根材は軽い金属屋根が基本とされています。
・ガルバリウム鋼板
アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で出来ているアルミ亜鉛合金めっき鋼板です。
アルミニウムの特徴である耐食性や加工性、耐熱性、熱反射性。亜鉛の特徴である犠牲防食機能によって耐久性に優れているのがガルバリウム鋼板です。
・SGL鋼板
ガルバリウム鋼板を進化させた金属屋根で、ガルバリウム鋼板に較べて防錆効果と耐食性が向上しています。
スレート屋根のカバー工法が向いていないケース
・雨漏りしている
雨漏りしている場合、カバー工法はあまりおすすめではありません。屋根からの雨漏りは、屋根材ではなく防水紙など下地の不具合が原因であることが多いです。そのため、カバー工法ではなく葺き替えで下地も交換・補修することで安心してお過ごしいただけます。また、台風などの突発的な自然災害で屋根の一部に被害を受けて雨漏りした場合、部分補修で済む場合もあります。
・屋根裏に結露が発生している
屋根裏の換気不足により、結露が発生している場合はカバー工法では改善できません。結露が発生しているのは既存の屋根材の下ですので、屋根材の上に新しい屋根材を重ねてもあまり意味がありません。結露にお悩みの方は、換気棟をつけるなどして屋根裏の通気性を高めることが必要です。
・耐久性を求める
寿命を迎えた屋根にカバー工法を行えばもちろん耐久性はありますが、下地ごと交換する葺き替え工事に比べると耐久性は劣ってしまいます。今後、長い間安心して過ごしたいという方にはカバー工法よりも葺き替え工事のほうがおすすめです。
スレート屋根の世代ごとによる注意点
スレートは長らくシェア率の高かった屋根材ですが、製造された年代ごとに特徴やメンテナンスの注意点も変わってきます。一括りにスレートと捉えることはできず、それぞれの特徴に合わせたメンテンナンスを考えることが大切です。
・第一世代
第一世代はアスベストが含まれている化粧スレートであり、他の世代に比べて長寿命であることが特徴です。アスベストは別名「石綿」と呼ばれ、「石綿スレート」として表記されることもあります。アスベストを含んだスレートは耐久性や防音性、耐火性などに優れますが、葺き替え時には廃材処理費用が高くなるため、屋根カバー工法でのメンテナンスを選択する方も多いです。ですが、以前に比べてその廃材処理費も高くなっている傾向があり、今後のことも踏まえてメンテナンス方法を選ぶ必要があります。
・第二世代
アスベストの健康問題が話題になった2000年代初頭に製造されたスレートで、「コロニアルNEO」「パミール」「レサス」などが代表的です。ノンアスベストの屋根材として当初は人気でしたが、アスベストを抜いたことで急速に劣化症状が現れるようになり、表面が剥がれたり割れてしまったりといった問題を抱える世代です。塗装によるメンテナンスができないため、パミールなどには必然的に葺き替えか屋根カバー工法かの選択を迫られます。
・第三世代
現在製造されているスレートは、この第三世代に区分されます。第二世代の問題を改良し、耐用年数も長期間が期待できるものが登場しました。現在では新築時に使用されることが多く、この世代のスレートを使用した屋根はまだ築年数も浅いため、屋根カバー工法ではなく塗装によるメンテナンスが必要な時期です。近年では耐震性を上げるために屋根の軽量化を求める傾向が強く、シェア率では金属屋根にトップを譲る結果となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日はスレート屋根のカバー工法についてご紹介いたしました。
スレート屋根の寿命は約30年とされています。定期的に点検やメンテナンスが必要となります。ご自宅の屋根の点検やメンテナンスをされたことのない方はぜひ、一度街の屋根やさん千葉の無料点検をご活用ください。
街の屋根やさん千葉では、屋根の点検やお見積り、屋根工事に関するご質問を無料で承っております。お気軽にご相談ください。
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