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屋根勾配と屋根材の関係、屋根勾配のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介
更新日 : 2020年05月22日
更新日 : 2020年05月22日
この記事は屋根勾配についてご紹介しております。
おおよそ5分で読むことができます。
普段生活している中で屋根のことを気にされて過ごしている方は少ないかと思います。屋根といわれて思い浮かべるほとんどは三角屋根ではないでしょうか。
周りの住宅を見回してみてもほとんどの屋根は勾配(傾斜)が付けられていると思います。
屋根勾配は雨水を効率よく流すためにも必要なものです。また、積雪地では屋根勾配が大きくなっており、雪が自然にらっかするように屋根を作っています。
屋根勾配は屋根材の種類や降雨量、積雪量などを考慮し決められているのです。本日は勾配が急な屋根、なだらかな屋根、平らな屋根のそれぞれのメリットやデメリットをご紹介いたします。
勾配数の表し方
勾配数は屋根の角度を示す表し方です。
勾配数といわれる屋根の傾斜の度合いの表し方には、尺貫法勾配(寸法勾配)・分数勾配・角度勾配の3つがあります。それぞれご紹介していきます。
・尺貫法勾配(寸法勾配)
水平距離10寸(303.03㎜)に対して高さが何寸あるかで表します。最近では尺や寸といった単位は一般的とはされませんが、建設業界では今でもこの呼び方が使われています。
・分数勾配
水平距離の高さの比率を分数で表しています。
上記の尺貫法勾配と基本的に考え方は同じですが、こちらは約分された数字で表されること、『5/10』を『1/2』と表すこともあります。
・角度勾配
屋根の勾配の角度そのものを表記したものですので、上記の中でも特にイメージが伝わりやすいかと思います。しかし、建築業界の中でも一般的ではありません。
例えば、5寸(151.515mm)勾配だと、「26.5650゜」と小数点以下の細かい数字になってしまうのです。
屋根勾配と屋根材の関係
屋根勾配によっては使用できる屋根材も異なってきます。
例えば、瓦屋根の場合厚みがある瓦を重ねていくため実際の屋根の勾配に対しそれぞれの瓦の勾配は緩くなります。上記でもご説明したように、雨水の流れや水切れの関係で屋根材ごとに屋根の最低勾配が決まっているのです。これは雨漏りの発生を回避するためにもとても大切なことです。
以下は各屋根材の最低勾配です。
・金属屋根
必要最低勾配→1寸勾配以上 ※平葺き・横葺きの場合は3寸勾配以上
・スレート
必要最低勾配→3寸勾配以上
・瓦
必要最低勾配→4寸勾配以上
基本4寸勾配以上の屋根であれば度の屋根材でも使用できます。
各勾配の特徴
続いて急勾配、並勾配、緩勾配と呼ばれる勾配のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介いたします。
急勾配
角度があるので雨水が屋根に溜まりにくく雨漏りの危険性が低いですが屋根面性が大きくなるため、コスト面で高くなってしまいます。
メリット
→雨漏りのリスクが低い
→デザイン性が高い
→屋根裏や収納、天窓なの利用価値が高い
→小屋裏の空間が大きいため断熱効果がある
デメリット
→屋根面積が大きくなるため施工などの面でコストがかかる
→耐風性が低下する
並勾配
一般的な屋根勾配で最も普及されている屋根です。水はけ・デザイン性・コスト面などでいろいろと利点があります。
メリット
→一般的な屋根のほとんどは並勾配であるため、施工できる業者が多い
→必ずしもではないが、工事面で足場が不要になることもある
→4寸勾配以上であればほとんどの屋根材が適用可能
緩勾配
他の勾配に比べて雨水が屋根に溜まりやすく、雨漏りの危険性も心配されがちですが、積雪地では落雪防止のために採用されやすいです。
メリット
→風の影響を受けにくい
→面積が小さいためコスト面で抑えられる
・落雪しにくい
デメリット
→雨漏りのリスクが高まる
→ほこりやゴミが付着しやすく劣化が進みやすい
耐風性に優れているのは?
屋根勾配は、風とも関係があります。日本には毎年台風がやってきて、大きな被害をもたらします。令和元年房総半島台風は千葉県の多くのお住まいで被害を受けました。台風が多い地域や風の強い地域にお住まいの方は、ぜひ屋根勾配について知っていただきたく思います。
上記で、急勾配・並勾配・緩勾配をご紹介いたしましたが、耐風性が強いのは緩勾配の屋根です。一方、急勾配は風が当たる面積が大きいので風の影響を受けやすく、台風時には注意が必要です。屋根勾配は見た目のデザインで決められる方が多いと思いますが、それぞれのメリットやデメリット、地域の気候などをよく知った上で検討することをおすすめします。
4寸勾配がおすすめ
急勾配、並勾配、緩勾配のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介いたしました。これからお住まいを建てる方の中には、屋根勾配について悩まれている方もいらっしゃるかと思います。そんな方にはぜひ「4寸勾配」の屋根をおすすめします。
4寸勾配であれば、緩勾配のように屋根に雨がたまることもなく下へ流れるので雨漏りのリスクが低くなります。また、急勾配のように風があたる面が少ないので耐風性もあり、台風時には安心です。先ほどもご紹介いたしましたが、4寸勾配以上であればどの屋根材にも適応できます。新築時だけでなく、将来屋根葺き替え工事を行なった際に他の屋根材に変更し、お住まいの雰囲気を変えることもできます。屋根のメンテナンス時には、通常の足場の他に屋根足場を必要としない場合があるので、足場の架設費用を抑えることができます。
急勾配、緩勾配の両方のメリットを持っているのが4寸勾配の屋根です。多くのお住まいが4寸勾配の屋根なので、「個性を出すことができない」、「デザイン性にかける」といったデメリットもありますが、長い時間を過ごすお住まいではデザイン性よりも機能性を重視することをおすすめします。
まとめ
以上、本日は屋根の勾配についてのご紹介でした。
屋根の勾配によって使用できる屋根材が変わるということを知っている方は少なかったのではないでしょうか。また、屋根の勾配ごとにメリットやデメリットがそれぞれあります。
これからお住いを購入する、新築を建てようとお考えの方は是非、屋根の勾配について知っておくと良いかもしれません。
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