片流れ屋根は雨漏りしやすい?片流れ屋根のメリット・デメリットをご紹介
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
こちらのページは片流れ屋根についてのメリットやデメリットをご紹介しております。
これまで街中でもあまり見かけることがなかった片流れの屋根ですが、数年前には実に新築の20%以上がこの形状の屋根を選択するようになったそうです。ご自宅でエネルギーを作り出すことができるZEH住宅の税制的な優遇と太陽光発電を屋根に多く載せられるという形状が受け入れられたということなのではないでしょうか。今後もこの傾向が続くと言われています。これからお家を建てようと思っている方で片流れの屋根を選択しようと思っている方も、既に片流れの屋根のお住まいを立ててしまっているという方もぜひ、そのメリットとデメリットを知ってもらいたいと思います。ぜひ、今後のメンテナンスにお役立てください。
※この記事は6分程度で読了できます。
片流れ屋根とは
お住いの屋根の形状は様々です。なかでも最近流行りつつある「片流れ屋根」はおしゃれなイメージが強く人気の屋根の形状ではないでしょうか。片流れ屋根とはどのような形状なのか、片流れ屋根は一方向だけに傾斜があるとてもシンプルな屋根です。また、太陽光発電パネルの設置場所としてもとても適している屋根の形状になります。最近は汎用性が低いということであまり人気がありませんが、エネルギー効率は太陽光発電の3~6倍のという太陽熱温水器を設置することも可能です。よりエネルギー効率の高いお家を構築できるのです。
●片流れ屋根は平屋に多い?
最近戸建て住宅の中でも流行っている平屋、ワンフロアで広く見せられるほか、階段の上り下りがないため高齢になっても暮らしやすいのではないでしょうか。そういった将来のことを考えて平屋を建てる方も増えています。
平屋の屋根を片流れ屋根にすることで、軒先のない壁面に高さが出て高い位置に窓を設置することができます。高い位置に窓を設置することで、光を多く取り入れることができるため、お部屋の中が明るくなり過ごしやすい環境になるため、平屋に片流れ屋根を選ばれることも多いそうです。
この記事では、片流れ屋根のメリットとデメリットについてご紹介をしたいと思います。
片流れ屋根のメリット
●他の形状の屋根よりも太陽光パネルが多く設置できる
上記でも少しご説明したように、片流れ屋根の場合は他の屋根に比べて屋根面がとても広く、太陽光パネルの設置にとても向いています。また、屋根の傾斜の向きを南にすることで、太陽光発電の効率がよくなることもあり、片流れ屋根にする場合は南向きにしているケースが多いそうです。
●費用が安く済む
片流れ屋根はシンプルな構造でできているため、他の屋根に比べて屋根材費や工事費用が抑えられるメリットがあります。屋根は定期的にメンテナンスを行うことが大切ですが、片流れ屋根の場合はメンテナンスや修理する費用も多くかからないため経済的なのです。
●屋根裏にスペースを作れる
片流れ屋根は傾斜のついた屋根ですので、天井との間にスペースが生まれます。このスペースを有効活用し、収納部屋としてつかうことが可能です。
太陽光パネルを設置した場合の注意点
上記でもご説明したように、片流れ屋根の場合太陽光パネルをとりつける方も多いかと思います。しかし、太陽光パネルを設置した場合、屋根のメンテナンスはできるのか?と思われる方も多いのではないでしょうか。
屋根に架台を取り付けて太陽光パネルを設置するタイプと屋根と一体化しした太陽光パネルがありますが、その状況に応じて屋根塗装を行うことが可能です。
●太陽光パネルを脱着し屋根全体を塗装
部分的な雨漏りが発生したことにより太陽光パネルを脱着する機会があれば全体の屋根塗装を行うことが可能です。また、屋根全体を塗装したい場合は一度太陽光パネルの脱着を行うことが必要です。この場合は足場仮設と屋根塗装費用に加えて太陽光パネルの脱着費が最低でも20万円ほど必要になります。
費用が通常の塗装よりもかかってしましますが、屋根全体の耐久性を維持することができます。
●太陽光パネルの箇所を除いた屋根塗装
太陽光パネルを脱着した場合メンテナンス費用が通常よりもかかってしまうことから、中にはパネルを設置していない箇所だけ塗装をお願いしたいとのご相談もあります。
しかし、太陽光パネルが設置されている箇所以外の塗装を行った際は太陽光パネルを撤去した際に屋根の色が異なる場所が残ってしまいます。設置前に塗装を行うか撤去した後に塗装を行うことがベストですが、1度であればパネルを設置したまま屋根塗装を行うことも可能です。
片流れ屋根のデメリット
つづいて片流れ屋根のデメリットについてご紹介いたします。
●屋根や外壁が劣化しやすい
一般的な寄棟屋根の場合、4方向に傾斜があるため、雨風が外壁に当たりにくい構造になっており劣化の速度を抑えられますが、片流れ屋根の場合、屋根は一方向にしかありませんので軒先のない外壁は紫外線や雨風の影響を受けやすいデメリットがあります。
他にも、一方向にしか雨水が流れないため、雨を受ける雨樋の劣化もしやすくなってしまうのです。また、片流れ屋根の場合は構造によって換気がしにくく、小屋裏の換気がうまくできない傾向にあります。そのため、結露が発生しカビや木材の腐食、シロアリなどの発生につながる可能性もあります。幸いにも現在では片流れの屋根が流行りはじめてから結構な年月が経過しました。小屋裏の換気などについては対策部品の商品化も進んでおり、これからも良い品が出てくるでしょう。また、太陽光と蓄電池を組み合わせれば強制的に換気させることも可能です。工夫次第で対応できるようになってきたのは嬉しいところです。
●雨漏りしやすい
また、上記でもご説明したように、結露による劣化で雨漏りが起こることもあります。
デメリットの対策
片流れ屋根のデメリットをお話しましたが、対策を行うことで雨漏りや屋根・外壁の劣化を抑えることができます。
まず一つ目は、透湿ルーフィングを使用することです。透湿ルーフィングとは湿気を逃がす防水紙です。小屋裏の結露によって、屋根材や野地板、垂木などが劣化してしまうのを防いでくれます。加えて、雨漏りも防いでくれます。透湿ルーフィングの耐用年数は50~60年ととても長いのも魅力的です。防水紙は外側から見えないので、お家の外観を変えずに雨漏り、屋根の劣化を防ぐことができます。
また、片流れ屋根のお家を建てる際、施工会社に「小屋裏喚起を多くしてほしい」と伝えるのも有効的です。換気棟を増やしたり、軒天換気を設置したり、送風ファンを設置するなど様々な方法があります。費用は高くなってしまいますが、屋根や外壁が劣化してしまって工事をすることになった際の費用を考えると、事前に対策をしておいたほうが安心に過ごせるかと思います。
完全な片流れ屋根にするのではなく、一般的な山型の屋根の左右の長さを変えることで、片流れ屋根のようなデザインにする工事もあります。見た目は片流れ屋根のように見えますが、山型の屋根なので雨漏りや屋根、外壁の劣化を抑えることができます。
片流れ屋根のまとめ



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