瓦屋根の葺き替えを行う時期は?瓦屋根のメンテナンスについてご紹介
更新日 : 2021年08月30日
更新日 : 2021年08月30日
瓦屋根の寿命はスレート瓦や金属屋根とは異なり長寿命と言われています。また、瓦屋根は他の屋根材とは違い塗装によるメンテナンスが不要とされているため、瓦屋根はメンテナンス不要と思われている方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、瓦屋根も定期的に点検やメンテナンスは必要です。また、劣化状態によっては屋根葺き替え工事を行うこともあります。本日は、瓦屋根の劣化症状やメンテナンスについてご紹介したいと思います。
こちらの記事はおおよそ5分で読むことができます。
定期的な点検で不具合を確認
こまめな点検と悪天候後の点検でお住いの屋根の不具合を早期発見することがおすすめです。
特に台風時などは強風で瓦が飛散してしまったり飛来物で瓦が欠けてしまっている状態になっていることもありますので特に気を付けなくてはいけません。
瓦屋根の状態別で行う補修が異なります
瓦屋根の状態によって補修方法はことなります。ご自身でもできる簡単な屋根診断をご紹介いたします。
①棟瓦の歪み
2階の屋根の頂上部分の瓦(棟瓦)が見えるようであれば、棟瓦が真っ直ぐになっているか、歪みなどが見られていないかを確認しましょう。また、2階の部屋から1階の屋根の棟瓦部分が見える場合は同様に確認することがおすすめです。
この棟瓦が少しでも歪んでしまっている場合は注意が必要です。徐々に歪みが大きくなり最後は崩れてしまう危険性があります。
棟瓦の部分がゆがんでいるということは、漆喰が劣化してきている証拠になります。この歪みを放置しておくと、台風などの強風時や地震時に棟瓦が崩れてしまう恐れがあるのです。
②瓦の割れや欠け
雹や強風時の飛来物、アンテナの倒壊などの理由で瓦が割れてしまったり欠けてしまったりすることがあります。その部分から防水紙の劣化具合によっては雨漏りに繋がることもあります。
瓦の唯一の弱点は瓦が割れてしまうことです。割れたまま放置しておくと他の瓦がずれてしまったり、干渉したりし他の部分も破損してしまう可能性があります。また、破損した瓦から雨水が浸入すると防水紙や野地板を傷め最終的には雨漏りを引き起こしたりするのです。
③漆喰の剥がれや崩れ
棟瓦の部分などに使用されている漆喰は劣化した状態だと、台風時の強風や地震で瓦が動き、外れてしまったりずれてしまったりすることがあります。
漆喰の劣化=瓦がしっかりと固定されていない状態のため、瓦の落下する危険性があります。
瓦のズレや外れは雨水が浸入し雨漏りの危険性にもつながります。
上記のような瓦の状態は長い間放置しておくと雨漏りを引き起こす原因となります。
定期的にお住いの屋根を点検し必要であれば補修を行うことがおすすめです。
瓦屋根のメンテナンス
瓦屋根のメンテナンスについてご紹介いたします。
・漆喰詰め直し、瓦一部交換
漆喰の傷みが見られるが、劣化症状が軽度の場合は劣化した漆喰部分を取り除き漆喰を詰め直します。また、瓦が一部割れてしまったり欠けてしまっている場合には、部分交換を行います。
・棟瓦取り直し工事
漆喰の剥がれが重傷で、棟瓦部分が歪んでしまっている場合、棟瓦を取り外し再び瓦を積み直していきます。
・屋根葺き直し工事
瓦屋根はとても耐久性に優れていますが、先ほどの述べたようにひび割れや欠けた部分から雨水が浸入し、防水紙や野地板の劣化が先に進んでしまう場合もあります。こうなった場合は、瓦をすべて取り外し防水紙や野地板の補修または交換を行ってからふたたび瓦を積み直していきます。
・屋根葺き替え工事
瓦屋根全体の劣化が激しい場合は屋根の葺き替え工事を行います。上記でご紹介したメンテナンスに比べると瓦の廃材費や新しい屋根材の費用、工期もかかり、工事費用が高額となりますが、新築のような屋根にすることができます。
瓦屋根の葺き替え工事の手順
①瓦の撤去
まずは棟から解体し、全ての瓦を撤去します。
②防水紙の撤去
瓦の下には防水紙という雨が建物内に侵入するのを防ぐシートがあるのですが、これも撤去をします。瓦を撤去した段階で土やゴミなどが出てきますので、掃除もしながら行います。
③野地板の補修
防水紙の下には野地板があるのですが、築年数が経過しているお住まいではバラ板と呼ばれる隙間の開いた野地板が使用されています。このバラ板の上に合板を重ねて耐久性を高めます。もし野地板が腐食してしまっている場合には、張り替えが必要です。
④防水紙の敷説
新しく設置した野地板の上に、新しい防水紙を敷いていきます。このとき、下から上へ向かって敷くのですが、これは雨水が防水紙の重なる部分から入り込まないようにするためです。重ね代を十分にとって野地板に固定していきます。
⑤新しい屋根材の設置
防水紙の上から新しい屋根材を設置していきます。屋根材も防水紙同様、下から上に向かって施工をしていきます。
⑥棟の設置
棟部分に貫板と呼ばれる下地材を設置し、その上から棟板金を重ねてしっかりと固定したら、瓦屋根の葺き替え工事完了です。
瓦屋根の葺き替え工事について
屋根葺き替え工事とは、既存の屋根を撤去し新しい屋根材に葺き替える工事となります。
やねそのものを変更するため、自由度の高そうな屋根リフォームと思われますが、実はスレート屋根や金属屋根から瓦屋根に葺き替えることはできません。
使用できる屋根材に制限がでてしまうのは、屋根の重量に問題があります。既存の屋根材よりも重い屋根材は重量が増加し耐震性が低くなってしまうのです。
ですので、重量のある陶器瓦やいぶし瓦等は瓦屋根に葺き替えることも可能ですが、金属屋根やスレート屋根のように軽い屋根材は瓦への葺き替えは不可能となるのです。
瓦葺き替え時の屋根材別メリット・デメリット
・瓦→瓦に葺き替え
瓦から瓦に葺き替えを行なうと、外観を変えずに屋根のメンテナンスができます。また、瓦は他の屋根材に比べて耐用年数が長く、塗装も必要ないため将来かかるメンテナンス費用を抑えることができます。
デメリットは、葺き替え時の費用が他の屋根材に葺き替える場合に比べて高くなってしまうことや、瓦は重量があるため耐震性が低いことです。「瓦がいいけど耐震性が心配…」という方には一般的な瓦より1割ほど軽い防災瓦がおすすめです。防災瓦は軽量なだけでなく、瓦1枚1枚がしっかり固定されているので強風時や地震時に安心できます。
・瓦→スレートに葺き替え
工事費用を抑えたい方はスレート屋根への葺き替えがおすすめです。瓦よりも軽量なので耐震性もアップします。またカラーも豊富なため、お住まいの雰囲気に合わせて仕上げることができます。
スレートは現在新築のお住まいで最も使用されている屋根材なので個性が出しにくい、10年を目安に塗装が必要な点がデメリットです。
・瓦→金属屋根に葺き替え
ガルバリウム鋼板などの金属屋根はとても軽量なため耐震性に優れています。また錆に強く耐久性も高いので長い間安心してお過ごしいただけます。
デメリットは、瓦よりも雨音がすることや、強度が低いため強風時の飛散物が当たった衝撃で屋根材が凹んでしまう可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか、本日は瓦屋根の状態やメンテナンス方法についてご紹介いたしました。
瓦屋根は長寿命で定期的なメンテナンス不要と思われるかもしれませんが、定期的に漆喰や瓦の状態を確認することで、雨漏りを防いでくれます。
また雨漏りが発生すると、メンテナンスも大掛かりになってしまいますので、できるだけ定期的に状態を把握し、早期発見に努め、適切なメンテナンスを行うように心がけましょう。
街の屋根やさん千葉ではお住いの屋根の点検やお見積もり、工事のご相談を無料で承っております。お気軽にご相談ください。

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Q5.工事が終わってみていかがですか?良かった事・嬉しかったことを忌憚なく頂戴出来ましたら幸いです。
補修工事ですがよかったです。
Q6.街の屋根やさんを他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか?
知り合いが居れば相談させて下さい。