市原市姉崎にて漆喰が崩れた棟瓦を調査 熨斗瓦や棟のズレは棟瓦の取り直しが必要です
更新日 : 2023年01月25日
更新日 : 2023年01月25日
市原市姉崎にて実施した瓦屋根の調査についてご報告いたします。瓦は割れない限り長寿命な屋根材ですが、瓦を葺く際に使用されている漆喰や防水紙等の耐用年数は（環境や種類により異なりますが）20年程です。そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。
漆喰剥がれを確認
漆喰が崩れてきたということで点検のご依頼をいただきました。釉薬瓦が使用された瓦屋根を確認したところ、漆喰が部分的に剥がれ、台土（棟土：むねつち）がむき出しになっている箇所がありました。漆喰は、瓦と瓦の隙間を埋める接着剤のような役割だけでなく、雨風から棟土を守ってくれています。
棟崩壊の恐れ
棟瓦（熨斗瓦+冠瓦）にズレが生じていました。漆喰の経年劣化はありましたが、今回の場合、棟瓦を固定している番線（針金）が切れたり、緩んでしまったことでズレやすくなってしまったと思われます。瓦は、1枚1枚に重さがありますので、1枚ズレるだけで徐々に全体のバランスが崩れ始めてしまいます。
凍害の可能性も？
瓦と瓦の重なり部分やその付近に凍害のような崩れ（欠け）がありました。釉薬（ゆうやく）瓦の場合、釉薬表面に貫入（かんにゅう）という細かなヒビが発生することがありますが、軒先部分に多く発生していたヒビは貫入とは異なるものでした。
瓦を外して防水紙の状態を確認した際、瓦の重なり部分に水分が残っている状態でした。このように、下段の瓦に残った水分が上段の裏側に浸透し、水分を含んだ状態になり凍害のような症状が発生してしまったのかもしれません。
瓦の場合、差し替えが可能ですので、雨漏り等に移行したり大掛かりな工事が必要になる前にこまめな修繕がおすすめです。私たち街の屋根やさんでは、軽微な補修：瓦の差し替えは税込み330円～承っておりますので、お気軽にご相談ください。引き続き新型コロナウイルス感染予防のため、手指の消毒・マスク着用等の徹底をおこない、訪問時もご安心していただけるよう努めております。
記事内に記載されている金額は2023年01月25日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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