日本瓦の葺き直し工事とは?メリット・デメリットと施工の流れをご紹介
更新日 : 2021年09月24日
更新日 : 2021年09月24日
屋根葺き直し工事というメンテナンス方法があるのをご存じでしょうか。屋根葺き直し工事は屋根葺き替え工事や屋根カバー工法とは異なりこれまでの屋根材を再利用し屋根をふき直す工事になります。既存の屋根材を再利用するという点で屋根葺き替え工事や屋根カバー工法とは大きく異なります。
また、屋根葺き直し工事が行えるのは耐用年数の長い屋根材で瓦や天然スレート葺きの屋根に限られています。このページでは屋根葺き直し工事のメリットやデメリット、施工方法についてご紹介いたします。
屋根葺き直し工事が必要な理由
瓦の耐用年数は非常に長く釉薬瓦で約60年以上、燻瓦や素焼き瓦でも約40~50年以上と言われています。しかし、瓦の周りに使用されている建材、防水紙や野地板、漆喰の寿命は瓦自体の耐用年数よりも短いです。環境などにもより異なりますが防水紙の耐用年数は約20年、漆喰の耐用年数も約20年とされています。
屋根は表面の屋根材のみでなく、その下の防水紙も一体となって雨水の浸入を防いでいます。ですので耐用年数が過ぎてしまった防水紙をそのまま使用していると雨漏りの原因になります。そのため耐用年数を超えてしまう前に防水紙や野地板のメンテナンスが必要です。耐用年数が長い瓦はまだまだ使用できるため、寿命がきてしまった防水紙や劣化してしまった野地板の交換や補修を行い再度既存の瓦屋根を再利用するのが屋根葺き直しです。
屋根葺き直しのメリットとデメリット
メリット
①環境負荷が低くエコな工事
瓦など屋根材の再利用を行う為環境に負荷がかかりません。
②外観が吹き直し前と変わらない
既存の瓦を再利用することで屋根の外観はほとんど変わらないためお住いの印象を維持できます。
デメリット
①同じ瓦の入手が難しく再利用できない場合も
葺き直し時に瓦を再利用しますが、元から一部割れてしまっていたり欠けてしまっている瓦がある場合は同じ瓦を入手し差し替える必要があります。しかし使用している瓦が製造中止などで入手できない場合があります。
②人件費が葺き替え工事と変わらない
既存屋根材の再利用で廃材費などは節約できますが、工程が屋根葺き替え工事と同様のため人件費はほぼ同じになります。
屋根葺き直し工事の流れ
①瓦の撤去
まずは既存の瓦を撤去していきます。瓦は再利用するため撤去時に割らないように慎重に外していき整理し保管しておきます。
②土の撤去
土葺きで使用されていた土を撤去していきます。古い工法で施工された瓦屋根は土葺きになっていますので、瓦の下に土があります。
③下地の補修、野地板のメンテナンス
野地板が傷んでいる場合は交換や補修を行います。細い野地板が使われている場合はコンパネを増し張りして強度を上げます。
④防水紙の敷設と瓦桟木の設置
防水紙を設置し瓦桟木を設置します。葺き土を使用しないことで屋根の総重量を約3分の2から2分の1程度まで減らすことが可能です。
⑤葺き直し
先ほど撤去した瓦を再度葺き直していきます。既存屋根材を使用することで廃材費の節約と環境負荷の軽減ができます。
⑥漆喰詰め直し
棟瓦に漆喰を詰め直していきます。漆喰は瓦を固定する役割を担っており定期的に点検とメンテナンスが必要です。
漆喰は経年によって劣化し剥がれます。漆喰の剥がれなどは棟瓦の歪みやズレ、落下を招き最悪の場合雨漏りを引き起こす原因にもなります。雨漏りは最終的にお住いの木部の腐食やシロアリの発生につながりますので気を付けましょう。
以上で屋根葺き直し工事の完了となります。
まとめ
屋根葺き直し工事は屋根葺き替え工事や屋根カバー工法と似ている工事でもありますが、既存の屋根材を使用して葺き直すという工程が大きく異なります。既存の屋根材を使用することで廃材費の節約や環境負荷の軽減につなげることができます。
しかし最近では大きな地震が頻繁に起こるということから屋根の重量を減らしお住いの耐震性を向上しようと考えている方も多くなってきています。瓦屋根の場合は他屋根材よりも重量があるためどうしても耐震性に優れないといったデメリットがあります。瓦屋根から葺き替え工事で軽量な屋根材に変更することからお住いの耐震性を向上することができます。
街の屋根やさん千葉ではお住いの状態やお客様のご要望を考え最適なお住いのメンテナンス方法をご提案いたします。現在お住いの屋根のメンテナンスでお悩みの方、メンテナンスを考えている方はお気軽にご相談ください。
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