木更津市八幡台にて差し棟が破損していたため一時的に養生を行いました
更新日 : 2021年10月28日
更新日 : 2021年10月28日
スレートや金属屋根の場合、屋根の棟部には棟板金が取り付けられています。棟板金があることで、屋根の内部に雨水が浸入しないようになっています。棟板金は強風などの影響を受けやすいため、定期的に点検・メンテナンスをすることが大切です。
木更津市八幡台にお住まいのお客様は、庭先に落下している板金を見つけ、棟板金が破損していることに気付いたようです。まずは現地調査を行いました。現在、私たち街の屋根やさんでは、マスク着用やソーシャルディスタンスを保つなどの新型コロナウィルス対策を実施し、感染予防に努めています。
差し棟が一部、剥がれています
お客様邸の隅棟は差し棟仕様でした。一般的な棟板金とは異なり、板金が個別に納まっているデザインです。差し棟が一箇所、剥がれてしまっていました。
剥がれた部分には隙間ができています。このままの状態では、隙間から雨水が浸入し、屋根の下地を傷めてしまいます。最悪の場合、雨漏りを引き起こしてしまいますので、一時的に応急処置を行いました。
応急処置後は必ず修繕しましょう
破損箇所の応急処置が完了しました。隙間が出来た部分にテープを貼り、一つ上の差し棟も飛散しないようにしっかりと固定しました。
屋根の調査後、お客様には棟板金交換工事をご提案させていただきました。私たち街の屋根やさんでは、お住まいの状態やお客様のご要望に合わせた工事内容をご提案しています。お住まいのことなら何でもご相談ください。
お住まいの大切な役割を担う棟板金についてご紹介
棟板金は屋根の頂点に設置されている板金で主にスレート(カラーベスト・コロニアル)系の屋根を留めいている金属部分の事を指します。
ちなみに屋根と屋根の面が出合う山状の部分を棟と呼びます。屋根の形状にもよりますが頂上にあるものを大棟、その端から四隅へと対角線上に伸びているものを隅棟(下り棟)と呼びます。この棟に設置されている板金であることから棟板金と呼ばれているのです。
風の影響を受けやすい棟板金
今回ご相談をくださいましたお客様のように棟板金が飛散し庭に落下しているといったお問い合わせを台風や強風後によくいただきます。
風の影響を受け、板金の剥がれや飛散、変形といった不具合が多く発生してしまうのはなぜでしょうか。それは、「高いところにある」ためです。屋根の頂点に設置されている棟板金は風の影響を受けやすく台風や強風の被害に遭いやすい部分なのです。
台風や強風などの風によってお住いが受ける負担を数値で表したものが風荷重です。「風荷重=風圧力×受圧面積」で求めることが出来ます。風圧力や受圧面積のどちらかの値が上がれば上がるほどお住いへかかる負担が大きくなるという事になります。
同じ形状の屋根だとすればお住いが1階建てでも2階建てでも受圧面積は同じになります。ですので風荷重の大きさは風圧力に左右されることになるのです。この風圧力は風の速度が大きく関係します。風速は地表面に近づくほど地表面との摩擦が大きくなるため小さくなり地表から離れるほど速くなります。つまり高い場所であればある程風速が大きくなるのです。1階の屋根より2階の屋根、3階の屋根と高さが上がれば上がる程そこで吹く風の速度は速くなるため屋根が風から受ける負担が大きくなります。このようなことから屋根の頂上に設置されている棟板金は台風や強風時に特に被害を受けやすくなるという事です。
風の影響を受けやすいといってもそんなすぐに棟板金が飛散してしまうことはあるのでしょうか?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。もちろん風の影響を受けやすいため構造計算上施工時には荷重に耐えられるように設置されています。しかし経年や過酷な環境に晒され続けていることによって耐久性が弱まってしまい風の影響を受けたきっかけで棟板金の飛散や剥がれなどの被害が出てしまうのです。
棟板金の飛散や剥がれの原因とは?
棟板金の飛散や剥がれはなぜ起こってしまうのか?その原因は板金を貫板に取り付けるときに使用した釘が浮いてくることによって引き起こされます。貫板に固定するための釘が浮いてしまえば板金の固定力が弱まり当然板金自体が浮いてきてしまうのです。では釘浮きはなぜ起こってしまうのか?
①金属の伸縮によって釘が浮いてしまう
金属には熱を持つと伸びるといった性質があります。そのため夏場などは日中、太陽の熱を受けた棟板金は著しく温度上昇し膨張を起こすことで貫板に打ち付けられた釘が膨張とともに浮いてきます。逆に夜間や冬場は膨張した板金が収縮して釘を取り残したまま元の位置に戻ります。こうした気温差による板金の伸縮によって釘の浮きが起こりえるのです。
②釘の腐食
棟板金の固定に鉄釘が使用されていることが多く見受けられます。特に築年数が古い家屋にこの傾向が強く見られますが鉄は水分によって錆が発生しやすいという性質を持っています。錆びて膨張した鉄釘が釘穴を広げてしまうことで固定力が弱まり徐々に釘が浮いてきてしまうのです。
③風の影響
お住いの中でも高所に設置されている棟板金は最も風による影響を受けやすい場所にあるため吹き付けられた風圧もやはり浮きを重症化させる原因になります。
④木製の貫板の劣化・腐食
棟板金を固定している木製の貫板の劣化や腐食も釘浮きの原因です。釘浮きや錆によって釘穴が広がってしまったなど不具合が発生するとその部分から棟板金の内部に雨水が浸入してしまうことになります。特に木製の貫板にとって水分は大敵で長期間にわたって侵入された雨水が貫板の劣化を早まらせることになります。腐食し脆くなってしまった貫板は釘を固定する力を失い全体的な釘の浮きや抜けにも直結します。貫板が腐食してしまうと浮いてしまった釘や抜けてしまった釘を打ち直してもすぐに釘はまた抜けてしまったり浮いてしまったりします。
棟板金の点検とメンテナンスは定期的に行いましょう
棟板金はお住いの頂点に設置されているためご自身で状態を確認することはなかなか難しいかと思われます。しかし定期的に点検を行うことで棟板金の劣化に早期に気づくことができますのでできるだけ専門の業者に点検依頼を行い必要であればメンテナンスを行うように心がけましょう。
街の屋根やさん千葉ではお住いの屋根の点検や調査、必要な工事のご提案、お見積もりまで無料で行っております。ぜひお気軽にご相談ください。

木更津市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
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