屋根材の中でも最近注目されている金属屋根の種類やメリット、デメリットとは?
更新日 : 2021年10月11日
更新日 : 2021年10月11日
最近ではおしゃれなお住いが多く見られます。またそれらに合わせて屋根の形状も多用となってきました。一般的な三角屋根や太陽光パネルを設置しやすいように南斜面を広くとった屋根、そして用いられる屋根材も和瓦から最新のハイブリッドのものまで多種多様です。
その中でも今回は金属屋根について、種類やメリットデメリットをご紹介していきたいと思います。
こちらの記事はおおよそ5分で読むことができます。
金属屋根の種類
・トタン
鉄版を亜鉛メッキで覆い、錆びにくく加工したもので工場や倉庫に使われることが多い
・ガルバリウム鋼板
トタンの約5倍の耐久性と熱反射性を持っている。さびにくい。
・ステンレス
耐久性、耐食性、強度が優れており表面に塗装を施し錆を防いでおり、高価な素材
・銅
伸縮性、加工性が強く耐久性の高い素材
・チタン
軽量で強度、熱反射性に優れておりさびにくいが、加工性にやや劣る
代表的な金属屋根素材といえばガルバリウム鋼板の屋根材またはトタンの屋根材でしょうか。
現在では新築や葺き替えなどのリフォーム時には多くの場合で金属屋根を使用しています。耐食性や耐熱性、耐用年数に優れたガルバリウム鋼板を使用していることが多いです。築年数が古いお住いや倉庫などではトタンが使用されているお住いも見受けられます。
金属屋根のメリットとデメリット
金属屋根のメリットには、他の屋根材よりも重量が軽く耐震性に優れていること、また比較的に安価な素材です。燃えにくく、防水性に優れており、緩い勾配でも施工が可能となっており、加工しやすいのが特徴です。
金属屋根のデメリットには、遮音性や断熱性に劣っているため雨音が気になることや、熱伝導率が高いことがあげられます。また塩害に弱いため工業地帯や海岸沿いの場合での使用はあまりおすすめではありません。
最近はこれらのデメリットを解消した商品も開発、販売されています。
以前は金属屋根というと素材の特性上、上記のようなデメリットに不安を抱えている方が多くいらっしゃいましたが、メーカーの努力により断熱や遮熱性能のアップ、また吸音材や遮音材を屋根材の裏に張り合わせることにより遮音性をアップさせるなど、こうしたデメリットを解消した商品も開発、販売されているのです。
トタン、ガルバリウム、エスジーエル(次世代ガルバリウム)
上記でもご紹介したように、屋根材が軽いためお住いに負担がかからない、また丈夫で耐用年数も長いことから現在屋根リフォームにおいても、新築においても最も注目をあつめている金属屋根。
特にトタン、ガルバリウム、エスジーエル(次世代ガルバリウム)は一般的なお住いの屋根に使われることが多いです。
トタン、ガルバリウム、エスジーエル(次世代ガルバリウム)、これらすべて鋼板、板状に加工された鋼にめっきを施したものです。めっきを施す目的には錆や腐食から鋼板を守るためで、このメッキの成分が次の塗り替えまでの時期と屋根材としての耐用年数を決定しているのです。
トタン、ガルバリウム、エスジーエル(次世代ガルバリウム)の中でも特に一番耐用年数の長いものはやはり最新のエスジーエルで次にガルバリウム、トタンとなります。これは防錆性でも同じことになります。
・トタン
最も歴史のある屋根材ですが現在ではほとんど使われることは少なくなりました。
耐用年数は約10~20年程度で屋根塗装により定期的なメンテナンスの目安は約7年とされています。そのため耐用年数までの塗り替え回数は2回程度です。
・ガルバリウム
現在最も普及している屋根材ですが、販売されている製品は徐々にエスジーエルに置き換えられつつあります。
耐用年数は約20~30年でトタンと比べると長いです。屋根塗装の目安は約10年に一度が理想とされており、耐用年数までの塗り替え回数は2回程度になります。
ちなみにエスジーエルやガルバリウムは工場出荷時に遮熱塗料を塗られていることがほとんどです。屋根塗装前の状態を失わないためにも塗装によるメンテナンス時には同じ遮熱塗料での塗り替えをお勧めします。
・エスジーエル
これまでのガルバリウムのメッキ成分に変更を加えたものでGLと略されているガルバリウムにSuperior(上質な)・Special(特別な)・Super(超越した)を意味するSを付けてSGLと呼ばれています。
メッキ成分にマグネシウムが加えられていることが最大の特徴です。
耐用年数は約30~50年とされており、トタンやガルバリウムと比較しても一番耐用年数が長いです。塗装によるメンテナンスは約15年とされており耐用年数までの塗り替え回数は2~3回程度となります。ガルバリウムmp3倍の耐久性を誇ると言われているエスジーエル、長い耐用年数に合わせて屋根塗装時はフッ素を使用することがお勧めです。
ジンカリウム鋼板屋根材
金属屋根には「ジンカリウム鋼板」製の屋根材があります。ジンカリウム鋼板の屋根材は、塗装が必要なく、耐用年数30〜50年と高耐久であるのが特徴です。
ジンカリウム鋼板は、アルミ55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%でできています。現在金属屋根材として主流のガルバリウム鋼板は、アルミ55%・亜鉛43.5%・シリコン1.5%で構成されており、ジンカリウム鋼板とほぼ同じです。では、ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板の違いは何なのでしょうか?それは、「表面に自然石粒がついているか」で、ジンカリウム鋼板屋根材は自然石粒付き鋼板とも呼ばれ表面に自然石粒を吹き付けた仕上がりになっています。見た目は、アスファルトシングル屋根材に似ています。
ジンカリウム鋼板のメリット
・メンテナンスコストが抑えられる
・高耐久
・軽い(1㎡あたり約7kg)
・熱や音が室内に伝わりにくい
・デザインや色が豊富(ディプロマット・エコグラーニ・クラシックスタイル・ローマンといった種類があります)
・塩害に強い
ジンカリウム鋼板のデメリット
・初期費用が高い
・表面の石粒が落ちることがある
・太陽光パネルの設置はおすすめできない
それぞれの金属屋根材のメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のライフプランにあった屋根材をお選びいただくことをおすすめします。
金属屋根が最も注目されている理由
金属屋根のメリット・デメリットや、様々な種類についてご紹介をしてきましたが、そもそも近年で一番選ばれる屋根材になった理由とは一体何なのでしょうか。大きく分けて、二つの要因が挙げられます。
・耐震性が重要視されるようになった
近年の日本では自然災害による被害が多発したことで、屋根にも耐久性や耐震性が重要視されるようになりました。特に地震への対策として屋根の軽量化を求める声が多くなり、以前はスレートと瓦に次ぐ屋根材だった金属屋根が、現在では最も使用されるようになったのです。
・既存の屋根のメンテナンス先として
屋根カバー工事や葺き替え工事の際に金属屋根が選ばれやすいということも、普及の理由として挙げられます。屋根カバー工事では既存の屋根に新たな屋根材を被せる関係上、耐震性を損なわないように軽量な金属屋根が選ばれることが多いです。
葺き替え工事でも、スレート屋根だったお住いにより重量のある瓦は葺くことができないため、同じスレートか軽量な金属屋根が候補となってくるのです。
どちらの理由にしても、耐震性を失わないために金属屋根の軽量さが選ばれる要因となっていますね。日本は地震が多く、耐震性を重視した金属屋根のシェアが伸びるのは当然なのかもしれません。台風による風災や、地域によって大雪への対策も必要になってきますので、屋根材を選ぶ際にはお住いの立地や環境も視野に入れてご検討ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日は屋根材の中の1つ、金属屋根についてご紹介いたしました。上記でもご紹介したようにメンテナンスコストが最も安いうえに最も長持ちするエスジーエルが一番のおすすめです。
街の屋根やさん千葉では、金属屋根に関するご相談や点検、メンテナンス依頼も承っております。点検や工事のご提案、お見積もりは無料で行っておりますのでお気軽にご相談ください。

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