コーキング(シーリング)の種類とそれを使用した屋根の工事をご紹介します
更新日 : 2021年10月04日
更新日 : 2021年10月04日
コーキング剤(シーリング材)は屋根や外壁の工事によく使用されますので、一度は耳にしたり、お見積り書で目にしたことがあるかもしれません。しかし、コーキング剤と聞いても、よく分からない方のほうが多いと思います。コーキング剤には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。今回は、コーキング剤の種類と、それを使用した屋根の工事についてご紹介致します。
コーキング剤は、ホームセンターで容易に入手できる為、DIYをお考えの方もいらっしゃるでしょう。コーキング剤の種類によって、適用場所も変わってきますので注意しましょう。
(街の屋根やさんお薦めのシーリング材:オートンイクシード)
※オートンイクシードは、耐用年数15年超の長寿命を誇るシーリング材です。
1.コーキング剤(シーリング材)って何?どんな役割をしているの?
屋根補修や外壁の目地には、コーキング剤(シーリング材)と呼ばれる充填剤が使用されます。「コーキング剤とシーリング材では、何が違うの?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。以前は、日本工業規格(JIS)によってシーリング材と油性コーキング剤が明確に定義づけられていましたが、現在では廃止され、どちらの言葉もほぼ同じ意味で使われています。ですから、お見積り書で、「コーキング処理」「シーリング処理」と表現が異なっていても、施工内容は同じです。
屋根材のひび割れ箇所や、外壁の目地にコーキング剤(シーリング材)を充填することで隙間を無くし、雨漏りの発生を防ぐことができます。屋根や外壁以外に、キッチン・洗面所・お風呂場といった部分にも使用されており、建物の内外を問わず活躍しています。
2.コーキング材(シーリング材)には様々なものがあります
建物のあらゆる箇所に使用されるコーキング剤(シーリング材)は大きく分けると、シリコン系、変成シリコン系、ウレタン系、アクリル系に分類することができます。
シリコン系
シリコン系は、耐水性・耐熱性に優れている為、キッチンや浴室・洗面所といった水回りに適しています。しかし、屋根や外壁の補修には適していません。なぜなら、シリコン系コーキング剤の上から塗装した場合、その時は綺麗に見えても、すぐに塗料が剥がれてしまうからです。
変成シリコン系
シリコン系程の耐候性はありませんが、柔軟性に優れており、金属類への使用も可能です。硬化後は、塗装することができますので、モルタル・コンクリートの目地及び、クラック(ひび割れ)補修、タイル目地に適しています。また、各種屋根材にも使用可能です。
DIYを行う際、どのコーキング剤を使用したら良いのか分からない時には、変性シリコン系を使用するのが無難と言えます。
ウレタン系
耐久性の高いコーキング剤です。弾力性にも優れていますので、外壁のクラック(ひび割れ)や目地の補修に使用されます。ただし、紫外線に弱いので、露出した目地やガラス廻りには適していません。劣化すると汚れやすい為、塗装することを前提とした場合に使用します。現在では、汚れがつきにくいノンブリードタイプも開発され、汚れやすい点に関しては、大分改善されました。
※アルコールと混ざると硬化不良が発生しますので、アルコール類を発散させる材料やシリコン系のコーキング剤と一緒に使用することはできません。
アクリル系
硬化後、弾力性を発揮し、湿った箇所にも使用可能なコーキング剤です。主に新築時のALCパネル目地に使用され、塗装することもできますが、耐久性はありません。現在のリフォーム工事では、ほとんど使われません。
3.コーキング剤(シーリング材)を使用した屋根の工事
密着性や弾力性に優れたコーキング剤は、屋根の工事にも多く使用されます。
棟板金交換
スレート屋根や金属屋根の場合、 屋根の頂上部には棟板金が取り付けられます。屋根の形状によっては、棟に繋ぎ目や接合部分が生じる為、隙間ができないようコーキング剤で塞ぐ必要があります。
棟取り直し
コーキング剤は、棟取り直し工事にも使用されます。棟(瓦屋根)の端には、鬼瓦と呼ばれる大きな瓦が固定されているのですが、実はこの鬼瓦、裏に銅線が結ばれて固定されているのです。勿論、銅線が切れたり解けてしまえば、落下してしまいます。現在では、銅線に加え、鬼瓦の裏面にコーキング剤を充填することで、落下を防いでいます。
雨漏り補修
屋根材のひび割れは、コーキング剤によって補修することが可能です。また、屋根から雨漏りが発生し、雨水の浸入箇所がちょっとした隙間や穴だった場合、コーキング剤で補修することもできます。ただし、こういった補修は応急処置であることがほとんどなので、いずれはしっかりと屋根工事しなければなりません。
4.コーキング剤を使った屋根補修での注意点と手順
コーキングを使った屋根の補修では、間違った施工をしてしまうとかえって雨漏りを悪化させてしまう可能性があります。そのためコーキング補修での注意点や作業手順を確認してから作業を行うことをおすすめします。屋根の上での作業は大変危険ですので、決して無理はなさらないでくださいね。
屋根のコーキング補修の注意点
屋根に限らずお住まいには必要な隙間が存在します。隙間は雨水の侵入口となるので全て塞いでしまいたくなりますが、屋根材や外壁材などの下に入り込んだ雨や湿気を外へ排出させるために必要な隙間まで塞いでしまうとかえって雨漏りを悪化させたり、他の場所から雨漏りが発生してしまう可能性があります。特に、瓦やスレートの横方向の隙間は埋めてはいけません。
コーキング補修の手順
①補修部分の清掃
まずは、補修する箇所の汚れを落とします。もともとコーキングが使用されている場所に打ち替えで補修する場合には、既存のコーキングを撤去し、清掃をします。
②養生
補修箇所以外にコーキング材がつかないようにマスキングテープなどで養生をします。
③プライマー塗布
コーキング材の持ちをよくするためのプライマーを刷毛で塗ります。プライマーを塗るのと塗らないのとでは、数年後に差がでてきますのでプライマーの使用をおすすめします。
④コーキング材充填
⑤ヘラでコーキング材をならす
コーキング材が乾燥したら完了です。
5.コーキング材の1液型と2液型の違い
コーキングには「1液型」と「2液型」が存在し、それぞれに特徴があります。いざ購入する際に悩んでしまうことの無いよう、どちらがDIYに向いているかなどをご紹介したいと思います。
・1液型
1液型は硬化剤を混ぜなくともそのまま使用することのできるもので、ホームセンターなどでは手軽に購入することが可能です。そのため、DIYで補修を行いたい場合には1液型をオススメ致します。小さなクラックに充填するような軽微な補修であれば、少量で販売されている1液型が適しています。しっかりと密封しておけば、少し日を跨いだとしても再度使用することが可能です。
・2液型
2液型は主剤と硬化剤を攪拌機で混ぜ合わせる必要があり、手軽な補修には使用できません。塗装知識がないと扱いにくいものですので、DIYではなく業者の使用するコーキング材と言えます。2液型は大量に生成できるメリットがある反面、混ぜ合わせた硬化剤によって早く固まるため、余った材料を翌日に使用するといった使い方はできません。混ぜ合わせる手間はありますが、1液型に比べて安く大量にコーキング材を用意できるため、大規模な工事では使い勝手が非常に良いです。
コーキングについてより詳しく解説しているページがありますので、興味のある方はそちらもご覧ください。(屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法)
6.まとめ
コーキング剤は、お住まいの様々な部分に使用されており、種類も豊富です。場所や用途に合ったものを選ばなければ、不具合が生じてしまうこともあります。DIYを検討している方は、少しでも分からないことがありましたら、私たち街の屋根やさんへご相談ください。
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