屋根カバー材の剥がれ、ソーラー撤去、市原市
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
2013年12月27日更新
今日は10月の台風被害のお客様の工事をご報告します。
市原氏にお住まいのN様、中古で住居を購入されたのですが台風の被害で屋根材がはがれてしまったとご連絡がありました。
早速お伺いして屋根の上を調査しました。
N様のお住まい、実は以前にカバー工事をされていたようでした(N様も知らなかったそうです)。
その屋根材、見かけない屋根材です。一般にカバー工事で使用する屋根材よりも薄い材料ですし、何しろ元の屋根材に打つ釘も
本来使用するべき長さ、強度のものを使用せず施工がしてありました。
なので古い屋根材にしっかりと固定されず、はがれても仕方が似ような状況です。
風災害ではありますが、施工にも疑問の残る現場です。
今回は風災害で火災保険の適用を受けました。保険で認められた工事内容で施工を行います。
因みに、火災保険の考え方は
・災害で受けた箇所を現状復帰・復旧する為の工事
が原則です。このまま放置すると次の大型台風などで被害の出そうな個所でも事前に認めてくれることがありません。
結果、保険支払額が大きくなってもです。なんとも不思議、というか融通が利かないのです。
今回は、はがれた箇所の屋根材を別の屋根材(強度の高い材料)でカバーをしなおす工事と
棟板金の交換工事を行います。使用していないソーラーシステムの撤去も同時に行います。
はがれた箇所はカットし、飛びそうな棟板金は防水テープで補修して工事までの期間に備えることにしました。
【カバー補修工事】
北側飛散部分のカバー再施工工事
既設の屋根材は絶版ですし、耐久性に疑問の残る材料です。お客様との打合せで裏材がある
横暖ルーフを設置することにしました。
屋根材・棟板金を撤去する際、一般的な施工方法ではなく、コーキングも通常使用しない箇所に
べったりと塗ってありました。これは逆に水はけを悪くし、中の貫板を腐食させる原因となっていました。
撤去に普段の倍以上の時間が掛かってしまいました。
屋根材を撤去し、粘着式の防水紙を設置します。
Tajima社せいのタディスセルフという商品で粘着度が高く屋根材に不安があるときや
勾配がきつくて留められない場合などに効果を発揮します。
既設とは違う材料ですし、谷板金などもあり入り組んだ作りですので
張り合わせ箇所の高さを注意しながら屋根材を貼りあげていきました。
棟板金設置
屋根材は部分補修で行いましたが棟板金は全体を交換する工事をご提案しました。
中の芯木(貫板)が腐食していたので全部撤去し新しいものと交換しました。
芯木の両側には雨漏り防止のバックアップ材も設置しました。
これで屋根補修の完成!といいたいところですが問題発生です。
ソーラーシステムを撤去した箇所を注意してみてみると屋根材が腐食して穴が開いています。
ソーラーの熱によるもののようです。通常の屋根材は熱でここまで腐食はしないのですが…
その面の張替えではなく、部分的に簡易に直したいとご要望がありましたので施工スタッフと検討し
穴の開いた箇所を更にカバーする方法で施工することにしました。
屋根材に工場で加工した板金を差しこみ、被せることが出来るか厚みと飲み込みの確認をしました。
採寸した通りの大きさに工場で加工し補修しました。
これで工事の完了となります。

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