瓦の種類とその特徴についてをご紹介、瓦屋根も定期的にメンテナンスを行いましょう
更新日 : 2021年08月15日
更新日 : 2021年08月15日
この記事は瓦の種類についてご紹介をしています。
おおよそ5分で読むことができます。
最近ではほとんどのお住いがスレート屋根が主流となっているのではないでしょうか。
また昔から使用されている屋根材といえば瓦を思い浮かべる方は多いかと思います。瓦屋根は、形状や使用している材質によっても分類することができるのです。
本日は瓦の種類についてご紹介をしていきたいと思います。
瓦の種類と特徴
・粘土瓦
粘土瓦は粘土質の土を成型し、高温で焼き上げてつくられます。昔から使用されており日本の風土にも適している屋根材です。耐久性や遮音性にも優れており雨音が気になることもありません。しかし、粘土瓦は他の屋根材と比べると重量があり、重いことからお住い全体にかかる負荷が大きくなるため耐震性が低くなります。
ちなみに粘土瓦には釉薬瓦と無釉薬瓦の2タイプがあります。
・釉薬瓦
釉薬瓦は粘土を成形した後にガラス質の釉薬を塗布して作られた瓦のことを指します。瓦の色や艶に変化をつけることが可能です。
耐水性に優れており、色あせもしにくい釉薬瓦は存在感のある美しさを長く楽しむことができます。耐用年数は約60年といわれており、半永久的に使用できる屋根材となっております。基本的にメンテナンス不要とされていますが、漆喰部分や防水シートは経年劣化により傷むことがあるので定期的に点検とメンテナンスを行うことがお勧めです。
・無釉薬瓦
無釉薬瓦は釉薬瓦とは異なり釉薬を塗らずに焼き上げる瓦のことを指します。古くから残っているお城や神社でも無釉薬瓦を使用していることがみられるため、耐久力が高いことが確認できます。いぶし瓦や素焼き瓦、錬込瓦、窯変瓦などといった種類がありますが多く採用されているのはいぶし瓦と素焼き瓦です。
いぶし瓦は表面に炭素膜を作り味のある黒~銀の色味になっているのが特徴です。耐用年数は30~60年ほどといわれており、経年劣化により色や耐水性も落ちてくるのでその際には補修を行うことが必要です。
素焼き瓦は粘土を焼いた時の色がそのまま活かされるため自然な風合いを堪能できます。酸化炎焼成による赤色のため赤瓦と呼ばれることもあります。
・セメント瓦とコンクリート瓦
セメント瓦とコンクリート瓦はセメントと水、砂を主な原料としており、一般的には塗装で色を付けていきます。ちなみに、セメントに顔料を混ぜて色をつけているタイプの商品もあります。
粘土瓦とはことなり、セメント瓦やコンクリート瓦の場合は角がギザギザになってるのが特徴です。色やデザインが豊富で粘土瓦よりも寸法の狂いがないため施工しやすいです。
しかし屋根材の重さが重いため、耐震性が低く、粘土瓦に比べて耐久力が低いという欠点があり現在ではあまり製造されておりません。セメント瓦、コンクリート瓦は塗装によるメンテナンス工事が可能になりますが、下塗りに使用する材料が違うため種類の見分け方を間違えるとせっかくの塗装がすぐはがれる場合もあります。
日本の三大瓦
日本の伝統的な屋根材といえば瓦ですよね。昔は全国で瓦が作られていましたが、スレートや金属などの様々な屋根材が登場し、瓦の製造数は少なくなりました。そんな瓦の中で、「日本の三大瓦」呼ばれる瓦をご存知でしょうか?それぞれの特徴をご紹介いたします。
三洲瓦
愛知県西三河地方などで生産されている三洲瓦は、全国ナンバーワンの普及率を誇ります。三洲瓦は、耐火性や防水性、断熱性、耐久性など性能に優れているのが特徴です。また、S型瓦やF型瓦など様々な形があり、和風だけでなく洋風なお住まいにもよくマッチします。
石州瓦
石州瓦は島根県の石見地方で生産されており、三洲瓦に次いで普及している瓦です。赤褐色が特徴で、約400年前から製造されています。他の瓦よりも高い温度で焼き上げるため、吸水率が低く凍りにくいことから寒い地域で人気があります。なんとロシアからも注文が入るそうです。
淡路瓦
兵庫県淡路島で生産されている瓦です。淡路島には、日本瓦に適した粘土「なめ土」が豊富にあるため淡路瓦の製造が行われています。いぶし銀と呼ばれる灰色で、柔らかな見た目が特徴の瓦です。
塗装が必要な瓦と必要ではない瓦
・塗装が必要ではない瓦
塗装が必要ではない瓦は粘土から作られています。そのような瓦には上記でもご説明したように釉薬によって色を付けられたものもありますし、焼くことで粘土の色の変化を楽しんだり、燻されて色をつけられるものもあります。
これらの瓦は色あせしますが、瓦自体がだめになってしまうことはありません。いぶし瓦などは渋い銀色に変化していくので経年による変化を楽しむ方もいらっしゃります。
・塗装が必要になる瓦
塗装が必要になる瓦にはセメント瓦とコンクリート瓦になります。これらは顔料や塗料によって色が付けられています。しかし塗料は経年劣化により色あせなどを引き起こします。また、防水性能を塗料が補っているため、雨水がしみこみやすくなった成分が水に溶けだして屋根自体がもろくなっていく可能性もありますし、凍害にも遭いやすくなります。
屋根の耐用年数を延ばすためにも塗装が必要になります。
メンテナンス方法
【粘土瓦・釉薬瓦・無釉薬瓦のメンテナンス】
・防水シート
瓦の下に敷かれている防水シートは大体20年ほどで寿命を迎えますので、屋根葺き直し工事や屋根葺き替え工事で下地のメンテナンスを行いましょう。防水シートは雨漏りを防ぐ重要な役割を担っています。
・瓦のずれや割れ
強風や地震の影響で瓦がずれたり割れたりすることがあります。ずれた場所、割れた場所から雨が入り込んでしまいますので、強風後や地震後に一度点検をすることをおすすめします。瓦は1枚ずつ交換できるのがメリットです。
・棟
屋根の頂点部分を棟と言います。棟にある瓦を棟瓦と呼ぶのですが、棟瓦も強風や地震の影響を受けて歪んでしまうことがあります。歪みの原因は、漆喰の劣化です。漆喰が劣化すると瓦を固定する力が弱くなってしまいますので、10年を目安に点検と漆喰工事を行いましょう。
【セメント瓦・モニエル瓦】
・塗装
瓦を雨や紫外線から守るために塗装が必要です。塗装は経年で劣化していきますので、定期的に塗り替えをして瓦を長持ちさせましょう。
・瓦のずれや割れ
釉薬瓦などと同じように、1枚ごとの交換が可能です。しかし、代替品がない場合は、板金での応急処置や屋根葺き替え工事を行う必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか、本日は瓦の種類と特徴についてご紹介をしてきました。
瓦屋根というと耐用年数がたかく、メンテナンス不要と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、瓦屋根も定期的に点検やメンテナンスが必要です。特に漆喰や防水紙は経年劣化により漆喰の剥がれや防水紙の劣化がみられてきます。こうなると雨漏りに繋がる可能性もありますので定期的に点検やメンテナンスを行うことが大切です。
また、瓦屋根は耐用年数や耐久性は他の屋根材よりも高いですが、屋根材自体の重量が重いため耐震性が他の屋根材よりも低いです。そのため近年地震が多くなっていることもあり、瓦から軽い屋根材への葺き替えを検討されている方もいらっしゃいます。
街の屋根やさん千葉では、屋根葺き替え工事をはじめ屋根の工事全般を承っております。点検やお見積もり屋根に関するご相談は無料で承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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Q2.工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
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