素材別・形状別、金属屋根の種類を分かりやすく解説します
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
一口に金属屋根と言ってもさまざまなものがあります。素材で分類するのか、形状によって分類するのか、それとも工法別なのか… 多くの場合、形状は工法を大きく左右しますので、ここでは素材別、形状別で分類していきます。
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金属屋根とは
金属屋根とは文字通り、金属を屋根材に加工してを使用して、それによって葺かれた屋根のことです。金属屋根材というと、以前は『雨音がうるさい』、『夏は暑く、冬は寒い』、『見た目が悪い』などの理由から毛嫌いしていた方も多いのですが、現在ではその評価も大きく変化してきました。
歴史的に見ていくと、金属屋根は災害によってその価値が高まってきました。一つは1923年の関東大震災です。地震による大規模な火災が発生し、燃えない金属屋根が注目を浴びました。二つも地震です。1995年に発生した阪神・淡路大震災では倒壊した家屋の多くは瓦屋根で言われ、そのことによって軽い金属屋根が注目を浴びることになりました。金属屋根は軽いので建物の負担は重い屋根材に較べるとかなり少なくなります。重い瓦屋根なら倒壊の危険もありますが、軽い金属屋根ならそうしたことも防げる可能性が高いのです。
金属屋根にはさまざまな素材のものがある

金属屋根の基材はもちろん金属です。金属の種類は非常に多いのですが、屋根材として使われているのは鉄に由来したものが多く、めっき鋼板が大半を占めています。鋼板にめっきされる成分にもさまざまなものがあり、この成分によって屋根材としての性能が大きく変化します。また、同じ鉄でもステンレスのものもありますし、同じ鉄由来でも耐候性鋼という表面の錆が保護膜となるものも存在します。また、銅製のものも存在しますし、耐用年数が100年とも150年とも言われる最強金属のチタンでできた屋根材も存在します。
金属屋根はシンプルな形状が多い

一般的な金属の特性として、穴や隙間がなければ、水を通さないというものがあります。このため、大規模な建物では繋ぎ目ができるだけ少なくなるよう、屋根材をできるだけカットしないように使います。工場倉庫の折板屋根などはこういった葺かれ方をすることがほとんどなので、非常にシンプルな片流れや陸屋根となることが多いのです。
金属屋根に使われるさまざまな素材

最もメジャーなのがガルバリウム


現在、金属屋根材の中で最もメジャーなのがガルバリウム鋼板です。アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%のメッキを0.4mm程度の鋼板にめっきしたものです。屋根を含めて現在、最も街中にあるであろう屋根材がこちらになります。トタンからの発展形であり、瓦棒屋根や立平葺きといった長尺で使う屋根材の他、スーパーガルテクトや横暖ルーフなどの成型屋根材も流通しています。
ガルバリウム登場以前は大半を占めていたトタン
ガルバリウムが市場に大挙して出回るようになったのは1990年代以降と言われいます。その前に市場を席巻していたのがトタンです。めっき鋼板でその成分はほぼ亜鉛が占めています。ガルバリウムよりも耐用年数は短く、錆びやすいという特徴があります。
鋼板のめっき成分は年代を経るごとに進化しており、トタンの後にガルバリウムが登場し、その後にSGLと呼ばれるマグネシウムが添加されためっき鋼板が登場しました。スーパーガルテクトや横暖ルーフはこのSGLから作られており、従来の同社の製品よりも3倍以上の耐久性があると言われています。
レアだけど見る機会は多い銅板

銅というと初期の頃はピカピカの十円玉と同じ色をしていますが、年月とともにそれが茶色になっていくことがほとんどですよね。その十円玉を水に付けたりして緑色の物質が表面にできたことがある経験をしたことがある方もいると思います。この緑色の物質、カビなどではなく酸化銅で緑青と呼ばれるものです。神社などの屋根と銅葺きのものが多く、見かけることも多いのではないでしょうか。この緑青と呼ばれる酸化銅は尊家物ではありますが、不導体被膜と呼ばれるものでこの状態になると安定し、酸化が進まなくなると言われています。耐用年数は30年以上とも言われています。
高価だけど耐久性は抜群のステンレス

キッチンのシンク(流し)がステンレス製という方もかなり多いのではないでしょうか。油、熱いお湯、酸性の果汁と考えようによっては室外の環境より過酷です。それなのに表面に錆ができてもすぐ剥がれますし、何十年と使用できることから、その耐久性は理解できると思います。ステンレス製の屋根材や外壁材は強いのですが、高価なことがネックです。ちなみにステンレスは鉄に炭素1.2%、クロム10.5%を含む合金です。めっき成分と同じようにちょっと成分が変わるだけで、全く耐用年数が変わるのが金属の不思議ですね。
耐用年数100年超の最強金属チタンの瓦

とにかく強度がある、熱伝導率が低いので熱にも強い、錆などの酸化とはほぼ無縁と言われるのがチタンです。現在では神社や仏閣の屋根の改修にチタンが使われるようになってきました。伝統的な工法とは異なるため、賛否両論ありますが、耐震性などの安全性を考えて、回収の際にはこちらを選ぶ神社や仏閣も増えてきています。全国では既に100以上の伝統的な建物がこういったチタンの屋根材に改修されたそうです。
錆で鉄を守る耐候性鋼
錆と言うのは金属最大の敵ですが、敢えて錆を身に纏うことによって耐候性を身に着けた金属も存在します。それが耐候性鋼でコールテンとも呼ばれています。「そんな建物、お目にかかったことがない」という方もいるでしょう。実は耐候性鋼は身近なもので、橋梁やビル、鉄塔に使われています。また、船舶や海上輸送用のコンテナも耐候性鋼が使われています。
不思議なのが塗装によるメンテナンスを前提とした耐候性鋼もあれば、無塗装でも耐える耐候性鋼もあるということです。船舶や海上輸送用コンテナで無塗装のものは見たことがありませんよね。どうやら海やその近くでは保護性錆層も破壊されてしまうそうで無塗装で使うことは困難なようです。
守口市の市民体育館の屋根には耐候性鋼が使われており現在、30年間以上塗り替え無しで全く問題がないそうです。また、兵庫県淡路県民局が南あわじ市の福良港の福良港津波防災ステーションの外壁は無塗装の耐候性鋼が使用されています。こちらは本当に錆だらけなのですが、綺麗に赤茶けており、武骨な形状も伴ってかなり頑健そうにも見えます。

実は耐候性鋼はかなり身近な存在でゴミ収集車やコンクリートミキサー車にも使用されているそうです。錆が始まったとしても、塗膜の膨れや剥離が少ないのでそれも長寿命の理由の一つだそうです。耐候性鋼は日本の製鉄会社の主力商品の一つであるということも驚きですね。
ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板とは、アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%でメッキされた鋼板です。実は上記でご紹介したガルバリウム鋼板と、亜鉛とシリコンの割合の0.1%しか違わないのです。たった0.1%の違いですが、ジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板に比べて、耐久性に優れています。
ジンカリウム鋼板を使用した屋根材の表面には石粒が吹き付けられており、この石粒がついた屋根材は「自然石粒付き鋼板」と呼ばれています。ジンカリウム鋼板の屋根材で有名なのがディーズルーフィングです。ディーズルーフィングは、金属屋根であるためとても軽量です。1㎡あたり約7kgで耐震性に優れています。また耐用年数30〜50年と言われており、とても長寿命な屋根材です。苔や汚れが付着しにくく綺麗な状態が長く続くため、メンテナンス頻度も低くなります。初期費用はやや高いですが、コストパフォーマンスの高い屋根材です。メーカーの基材保証も30年と長く、安心です。
金属屋根の形
金属屋根の素材についてご紹介しました。さらに金属屋根は形によっても様々な種類があります。
・縦葺き
屋根の頂点である棟から軒先に向かってハゼと呼ばれる屋根材と屋根材のつなぎ目が降りている葺き方です。ハゼの形状によって縦葺きの中でさらに分けられます。金属屋根と言われて一番イメージしやすい形が縦葺きです。
・横葺き
棟と平行に降りてくる形状です。階段のようになっているのが特徴です。屋根材一枚一枚が地面と平行に見えます。段を目立たせないようにするものや、反対に段を大きくして目立たせるものがあります。段を大きくすると重厚感が増したような見た目になります。
・平葺き
形状は横葺きと同じで、棟と並行に降りてくる屋根です。横葺きと違う点は、段が強調されず、屋根全体が平で一枚のように見えることです。あらゆる形状の屋根に対応でき、神社などに使用されている銅板にも用いられ、曲線を表すことも可能です。
・ひし葺き
正方形の屋根材を一枚ずつひし形に組み合わせる工法で、現代風のデザインが特徴的です。ひし葺きは平葺きの一種です。とても魅力的なデザインですが、屋根材を取り付けるのに手間がかかり、費用も高くなってしまいます。
・金属瓦葺き
瓦屋根を金属で模した形のものです。見た目は瓦屋根とほぼ同じに見えます。また、瓦に比べて軽いので、「瓦がいいけど地震が心配…」という方におすすめです。
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訪問業者より屋根についてご指摘を受けられた習志野市東習志野のY様

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Q5.何が決め手となり弊社にお問合せをされましたか?
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