屋根の寿命はどれくらいが目安？屋根材それぞれの耐用年数とメンテナンス時期を一挙解説！

　今回は屋根材ごとの寿命（耐用年数）と、それぞれのメンテナンス時期について一挙にご紹介していきたいと思います(*^^)v　

　「今の屋根がどれくらい持ちそうなのか知りたい」
　「そろそろメンテナンス時期だと思うが、どんな工事が必要？」

　など、屋根の寿命やその維持について気になる情報を掲載しておりますので、ぜひ参考までにご覧ください(^▽^)/

屋根の種類別に耐用年数を一覧で確認！

　屋根の種類ごとに違う耐用年数は見比べた方がわかりやすいため、まずはそれぞれの期間を一覧でご紹介したいと思います(^▽^)/
　

屋根の種類別、耐用年数一覧

・瓦屋根（日本瓦）：約60年以上
・セメント瓦：約30年～40年
・スレート（コロニアル）：約25年～30年
・アスファルトシングル：約15年～30年
・ガルバリウム鋼板：約25年～35年

　耐用年数を見比べてみると、和瓦が圧倒的な寿命を誇っていることがわかりますねΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！

　では続いて、各種ごとに耐用年数とメンテナンス時期も確認していきましょう。
　

瓦屋根（日本瓦）の耐用年数とメンテナンス時期

　瓦屋根、特に日本瓦は非常に長い寿命を持っています。

　その耐用年数はなんと驚異の60年以上とされ、屋根材の中では最も長寿な種類となっています（*^^*）

　和瓦を構成している主成分の粘土は雨水や紫外線といった自然環境の影響を非常に受けにくいため、かなりの寿命を有することができているのです。
　同じ理由で、陶器なども雨や日光で劣化することはありませんよね(^▽^)/

　衝撃で割れてしまうことはありますが、経年劣化の心配がないのは和瓦くらいです。

和瓦のメンテナンス時期

　瓦屋根はその耐久性の高さから、外観からは簡単に劣化に気づけないことが多いです。
　そのため、屋根材の下に敷かれている防水シートが傷んでしまっており、雨漏りが発生したというケースもよくあります(-_-；

　防水シートの寿命はおよそ30年程度のものが今は主流ですので、それを目安に屋根葺き直し工事や葺き替え工事の計画を進めましょう(*^^)v

　また、瓦屋根を構成する上では漆喰の劣化も見過ごせませんので、こちらも定期的な点検などで状態の確認を行い、漆喰の詰め直し工事や棟瓦取り直し工事で瓦屋根自体の寿命を延ばしましょう(^▽^)/

　漆喰の寿命はおよそ20年程度です。

＜メンテナンスの参考費用：相場＞
・漆喰詰め直し：税込 88,000円～330,000円
・棟の取り直し：税込 99,000円～660,000円
　

セメント瓦の耐用年数とメンテナンス時期

　セメント瓦は比較的長い耐用年数を持つ屋根材の一つです。
　一般的に、セメント瓦の耐用年数は約30～40年程度と言われています。

　ただ、メンテナンスコストの高さなどの理由から、現在では製造や販売がほとんどされていない屋根材です(>_<)
　

セメント瓦のメンテナンス時期

　セメント瓦は屋根塗装と漆喰補修を必要とする屋根材です(^▽^)/

　10～15年ごとに屋根塗装を行うことが理想ですが、現在のセメント瓦屋根はほとんどが30年以上経過しております。
　下地の防水シートの劣化具合なども鑑みると、塗装によるメンテナンスよりも早めのリフォームをご検討されることがオススメです(*^^)v
　
　漆喰のメンテナンスについても、前述した瓦屋根のメンテナンスと同様に必要になりますので、やはり定期的な状態チェックを業者に依頼してみることが大切になります。

＜メンテナンスの参考費用：相場＞
・屋根塗装：税込 484,000円～880,000円
　

スレートの耐用年数とメンテナンス時期

　スレートは一般的には30年程度の耐用年数を持つ、日本で多くのお住まいに採用されている屋根材です(^▽^)/

　「コロニアル」や「カラーベスト」といった別の呼び方もありますが、大雑把に全てスレート屋根とまとめてしまっても問題ありません。

　現在の主流なスレート商品である「コロニアルグラッサ」等は30年程度が期待耐用年数とされていますが、それ以前に流通していた初期のノンアスベストスレートは10年程度で傷みの症状が出てきてしまうものが多いため、製造時期に合わせてメンテナンスやリフォームを進める必要があります(-_-；

　また、アスベストを含んでいるスレートは40年もの耐用年数がありますが、こちらも使用している場合は築40年以上となっていることがほとんどですので、メンテナンスよりもリフォームをご検討いただく段階となっています。
　

スレートのメンテナンス時期

　スレートはセメントがベースとなっているため比較的劣化しやすい素材であり、特に風雨や紫外線などの外部要因によって劣化が進みやすいです(-_-；

　そのため、10年～15年周期での定期的な屋根塗装で防水性や耐候性を付与することが重要です。
　また、スレートの表面にひび割れや浮きが見られる場合は、早めの補修が必要です(^▽^)/

＜メンテナンスの参考費用：相場＞
・屋根塗装：税込 484,000円～880,000円
・ひび割れ・欠損の簡易補修：税込 33,000円～55,000円
　

アスファルトシングルの耐用年数とメンテナンス

　アスファルトシングルは、日本ですと2007年に使用が開始された屋根材ではあるものの、北米では100年以上の歴史を持ち、アメリカなどでは約8割の住宅に使用されているとされているほどですΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！

　アスファルトシングルの耐用年数は、一般的には15年から30年程度と言われています。
　ただし、この耐用年数は環境や気候条件、メンテナンスの状況によって異なることがあります。
　

アスファルトシングルのメンテナンス

　アスファルトシングルのメンテナンスは、基本的に簡易補修がメインとなります。

　アスファルトシングル材は接着剤と釘で屋根に固定されているため、剥がれ掛かった箇所を再度補修して対応します。

　そのため、目安となるのは時期よりも目視による状態チェックです(^▽^)/

＜メンテナンスの参考費用：相場＞
・修理・メンテナンス：税込 33,000円～

ガルバリウム鋼板の耐用年数とメンテナンス時期

　ガルバリウム鋼板は現在の金属屋根の代名詞的存在として知られており、トタンよりも遥かに耐久性が高いとされています(^▽^)/
　新築市場での流通している屋根材でもナンバー１に輝くほど、すっかり主流の屋根となりましたね（*^^*）

　その耐用年数は約25年から35年と、非常に長く使用することができます。
　ただし、環境や気候条件によっても異なるため、定期的な点検が重要です。
　

ガルバリウム鋼板のメンテナンス

　ガルバリウム鋼板のメンテナンスは、特に塗装の劣化やサビの発生などが見られた場合に必要です。
　
　大敵である錆を予防することがメンテナンスの理想ですので、約15年が経過した段階で簡易補修を含む屋根塗装を行うことを推奨しています(*^^)v　

＜メンテナンスの参考費用：相場＞
・部分修理：税込 33,000円～
・屋根塗装：税込 484,000円～880,000円
　

重要なのは防水シートの寿命

　ここまで屋根材の寿命とそれを維持するためのメンテナンスについてご紹介してきましたが、どの屋根にも共通しているのが「防水シート」の存在です。

　防水シートは屋根全体の防水性を保つ役割を果たしており、劣化や破損が起きると雨漏りや建物内部への水漏れなどのトラブルが発生する可能性があります(-_-；

　防水シートのメンテナンスは、基本的に屋根リフォームで新しくすることが必要です。
　そのため、屋根材の傷みがどんどん進みだしたら放置はせずに、その下の防水シートの劣化も考慮してリフォームを計画するようにしてください(^▽^)/

　
＜屋根リフォームの参考費用：相場＞
・屋根カバー工法：税込 877,800円～1,430,000円
・屋根葺き替え工事：税込 1,097,800円～2,200,000円

　私たち街の屋根やさんでは、お住いの総合的なメンテナンス・リフォームを承っておりますので、今回の記事でご紹介した施工方法は全てお任せいただければと思います(^▽^)/