【瓦の名称】部位ごとの名称を解説!知っておくと効率的なメンテナンスに繋がります
更新日 : 2024年08月02日
更新日 : 2024年08月02日
瓦屋根は日本の伝統的な屋根材の一つで、美しい外観と優れた耐久性を持っています。
しかし、その構造や部位名称を知らないと、適切なメンテナンスや修理を行うことが難しくなるので、優れた機能性や美しい外観を維持できなくなってしまいます。
本記事では、瓦屋根の部位名称と構造、効率的なメンテナンスの方法について解説します。
瓦屋根の構造を知るメリット
瓦屋根の構造を理解することは、メンテナンスを効率的に行うために非常に重要です(^_^)/
具体的なメリットとして以下の点が挙げられます。
迅速なトラブル対応
構造や各部位の名称を把握しておくと、メンテナンスを依頼する業者とのやり取りがスムーズになり、トラブルが起きた時に迅速に対応することができます。
メンテナンスの計画
構造を理解することで、定期的なメンテナンスの計画を立てやすくなり、長期的に屋根の寿命を延ばすことができます。
適正なメンテナンス
業者から工事の提案や見積りの提示を受けた際、内容を理解しやすくなります。
それによって不要な工事や妥当ではない見積り金額の提示に気付きやすくなります。
瓦屋根の構造
瓦屋根は、垂木・野地板・防水紙・瓦で構成されています。
垂木は屋根の骨組みを形成する木材で、野地板や瓦を支える役割を果たします。垂木の上には屋根の下地となる野地板が敷かれ、野地板の上に防水紙、防水紙の上から瓦が葺かれて屋根が完成します。
現在では、ゴムアスファルトルーフィングが防水紙に用いられることが多いですが、築年数の古い瓦屋根では杉皮が防水紙として葺かれていることもあります。
部位ごとの瓦の名称
棟(むね)に用いられる瓦
熨斗瓦(のしがわら):
棟に積まれる短冊型の形状をした瓦で、熨斗瓦を積む数(段数)が多い程に格式が高い建物とされていましたが、その分地震の揺れなどによる影響を受けやすいため、最近では耐震性やメンテナンス性のために熨斗瓦の段数を減らしたり、なくしてしまうケースが増えてきました。
冠瓦(かんむりがわら):
棟の最上部に取り付けられる装飾瓦で、見た目を美しく仕上げる役割を持っています。
鬼瓦(おにがわら):
棟の両端に取り付けられる装飾瓦で、魔除けや厄除けの意味があります。
屋根面に用いられる瓦
平瓦(ひらがわら):
屋根の大部分を覆う基本的な瓦で、多くの方が「瓦」と言われて一番先に思いつく波型の瓦です。
一般的には、縦に並べて敷かれるのが特徴です。
端部に用いられる瓦
袖瓦(そでがわら):
切妻屋根などの妻側の端部(ケラバ)に用いられる瓦です。
ケラバ瓦や妻瓦と呼ばれることもあります。
軒瓦(のきがわら):
軒先に取り付けられる瓦で、軒先の保護と装飾、両方の役割を果たします。
軒先瓦とも呼ばれます。
瓦屋根のメンテナンス
よく、メンテナンスが要らないと耳にする瓦屋根ですが、メンテナンスは必要です!
瓦自体は耐久性に優れ塗装も必要ない(※和瓦の場合)ですが、瓦を固定するために使用される漆喰や銅線などは経年劣化を起こしたら交換や詰め直しが必要です。
また、瓦は衝撃には弱く、飛来物などによって割れてしまうことやズレてしまうことがあります。
そうした場合には、破損した瓦の交換やズレを直す作業が必要になります。
耐久性の高い瓦だからと胡坐をかいてメンテナンスせずにいると、雨漏りをおこしてしまうかもしれませんので要注意です。
街の屋根やさんでは瓦屋根の点検を無料で承っています。
ご自身ではメンテナンスが必要かよくわからない、そろそろメンテナンスを考えていたという方、まずは街の屋根やさんへご相談ください。
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