折半屋根の特徴とメンテナンス周期|サビ・雨漏りを防ぐための対策
更新日 : 2025年09月24日
更新日 : 2025年09月24日
折半屋根は強度が高く、工場や倉庫など大規模建築物に多く採用される屋根ですが、定期的なメンテナンスを怠るとサビや雨漏りにつながるため、10年ごとを目安に点検と塗装、20~30年で大規模修繕を行うことが重要です。
頑丈さが特徴である一方で、金属屋根特有の劣化リスクがあるため、計画的なメンテナンスが建物の寿命を延ばすカギとなります。
折半屋根とは?特徴を解説
折半屋根とは、鋼板を山折りにした形状の金属屋根で、主に鉄骨造の建物や工場・倉庫・体育館などの大空間施設に使われます。
屋根材の波形によって高い強度を確保できるため、柱を少なくして広い空間を確保できるのが大きなメリットです。
また、金属屋根なので瓦やスレートより軽量で、耐震性に優れている点も採用が広がっている理由です。
一方で、断熱性が低く夏場の室内温度が上昇しやすい、結露が発生しやすいなどの課題もあります。
こうした特性を理解したうえで、定期的な点検や補修が必要です。
折半屋根に必要なメンテナンス内容
折半屋根は頑丈で耐久性がありますが、風雨や紫外線の影響を受けて徐々に劣化が進みます。
主なメンテナンス内容は以下のとおりです。
塗装による防錆対策
金属屋根の最大の弱点はサビです。
表面の塗膜が劣化すると雨水や湿気の影響でサビが広がり、最終的には穴あきや雨漏りの原因になります。
定期的に再塗装を行い、防水・防錆性能を維持することが重要です。
ボルトや折板ジョイント部の点検
折半屋根はボルトや金具で固定されているため、締め付け部の緩みやシーリング材の劣化から雨水が侵入するケースがあります。
特にボルト周辺はサビが発生しやすいため、定期的な確認と補修が欠かせません。
雨漏り補修と防水工事
金属板の重なり目や谷部分は雨水がたまりやすく、劣化が進むと雨漏りにつながります。
軽度であれば部分交換で対応可能ですが、劣化が広範囲に及ぶ場合は屋根カバー工法などの大規模修繕が必要です。
応急処置的に、シーリング補修を行うこともあります。
断熱・遮熱対策
折半屋根は屋根材自体の断熱性が低いことと、屋根下地を設けないケースが多いことから夏の暑さ・冬の寒さが問題になることも少なくありません。
そうした場合には後から断熱材や遮熱塗料を施工するケースも多いです。
メンテナンスとあわせて室内環境改善を検討すると良いでしょう。
メンテナンス周期の目安
折半屋根の耐用年数はおおよそ30~40年ですが、適切なメンテナンスを行うことでさらに長持ちさせることができます。
一般的な周期は以下のとおりです。
-
5~10年ごと:点検・ボルトの増し締め・シーリング補修
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10~15年ごと:再塗装による防錆対策
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20~30年ごと:屋根カバー工法や葺き替えによる大規模修繕
特に海沿いや積雪地域では劣化が早く進むため、上記より短い周期での点検・補修が推奨されます。
まとめ
折半屋根は強度と耐震性に優れた屋根材ですが、サビや雨漏りといった金属特有の劣化を防ぐためには10年を目安とした定期点検と塗装メンテナンスが必須です。
さらに、20~30年のタイミングで大規模な修繕を行うことで、建物全体の寿命を延ばすことができます。
工場や倉庫など事業用建物は雨漏りによる操業停止のリスクもあるため、計画的なメンテナンスを心がけることが重要です。

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