ガルバリウム鋼板屋根の耐久性と寿命|長持ちする理由と注意点を解説
更新日 : 2025年06月17日
更新日 : 2025年06月17日
近年、住宅や倉庫、工場など幅広い建物で採用されている「ガルバリウム鋼板製屋根材」。
その美しい外観と軽さに加え、優れた耐久性を備えていることから、特に新築やリフォームにおいて高い人気を誇ります。
本記事では、そんなガルバリウム鋼板屋根の「耐久性」「耐用年数」「劣化の要因」「長持ちさせるコツ」について詳しく解説していきます。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは、鉄板の表面に「アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%」を主成分とする合金をメッキした鋼板です。
1972年にアメリカで開発され、日本では1990年代から建築分野で広く使われるようになりました。
その特徴は、「高い耐食性」「耐熱性」「加工性」などがあり、トタンなど従来の金属屋根材に比べて数倍の寿命があるとされています。
ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は何年?
一般的に、ガルバリウム鋼板の耐用年数は25〜35年程度といわれています。
住まいの立地条件(沿岸地域であったり、工場地帯の付近であったり)によって実際の寿命は前後するものの、適切な施工と定期的なメンテナンスを行えば、40年以上の耐久性を発揮することも十分可能です。
耐久性に優れている理由
ガルバリウム鋼板がこれほど長持ちするのには、以下のような理由があります。
アルミの防錆効果
アルミニウムが表面に緻密な酸化被膜を形成し、鉄を錆から守ります。
亜鉛の犠牲防食作用
表面が傷ついても、亜鉛が先に溶け出すことで鉄の腐食を防ぐ“犠牲防食”機能があります。
劣化の原因と注意点
いくら優れた素材とはいえ、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。
以下のような原因で劣化や損傷が進行する場合があります。
サビの発生
めっきが削れ、素地である鋼板が露出するようなキズや端部からサビが進行することがあります。
異種金属との接触
銅や鉄などとの接触で電食(異種金属腐食)が起きやすくなります。
飛来物や雹災による破損
台風や雹、強風による破損・へこみが劣化の原因になります。
長持ちさせるためのメンテナンスポイント
ガルバリウム鋼板屋根を長く使い続けるためには、10年ごとの塗装メンテナンスが推奨されます。
とくに塗膜タイプの場合、表面の劣化を防ぐために再塗装を行うことで、見た目も耐久性もキープできます。
また、以下のような点検・対策が効果的です。
・年に1〜2回の目視点検(浮き・割れ・サビの有無)
・雨どい清掃や排水経路の確認
・屋根材の接合部や端部のシーリングチェック
まとめ
ガルバリウム鋼板屋根は、高い耐久性と美観、軽量で建物への負担が少ないという点から、住宅・倉庫・施設などさまざまな場面で支持される屋根材です。
適切な施工と定期的なメンテナンスさえ行えば、40年以上の使用も十分可能です。
屋根のリフォームや新築で「長持ちする金属屋根」をお探しなら、ガルバリウム鋼板は非常に有力な選択肢になるでしょう。

関連動画をチェック!
どのリフォームが最適?屋根リフォームの種類【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています
。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。

金属屋根補修工事に関連する新着ブログ

