銅板屋根とは?特徴・メリット・メンテナンス方法を徹底解説
更新日 : 2025年07月14日
更新日 : 2025年07月14日
日本の伝統建築において長く愛されてきた「銅板屋根」。
神社仏閣などで見かけるあの美しい緑青(ろくしょう)をまとった屋根は、実は非常に優れた性能を持つ屋根材です。
この記事では、銅板屋根の特徴からメリット・デメリット、メンテナンスのポイントまで詳しく解説します。
銅板屋根とは?特徴と使われる建物
銅板屋根とは、銅(どう)を素材にした金属屋根のことです。
金属の中でも特に耐久性が高く、年月とともに表面に「緑青」と呼ばれる保護膜が形成されることで、腐食から守られます。
神社仏閣や歴史的建造物、または高級住宅などに多く採用されています。
近年では、デザイン性や耐久性の高さから、一般住宅への採用例も増えています。
銅板屋根のメリット
圧倒的な耐久性
銅板は100年以上持つといわれるほどの耐久性を誇ります。
年月とともに表面が酸化し緑青が形成されることで、さらに耐食性が向上します。
美しい経年変化
施工直後は赤銅色(しゃくどういろ)ですが、やがて茶色、そして緑青(ろくしょう)へと変化します。
この自然な色の変化が建物に風格を与えるのも魅力です。
軽量で加工性が高い
銅は非常に柔らかい金属のため、曲面など複雑な屋根形状にも対応可能です。
また、瓦よりも軽量で、建物への負担が少なく済みます。
銅板屋根のデメリットと注意点
初期コストが高くなる
銅は素材として高価な金属であり、加工にも専門技術が求められます。
そのため、他の一般的な屋根材と比べて初期導入のコストは高くなる傾向があります。
異種金属との接触に注意
銅は「異種金属接触腐食」に弱い素材です。
たとえばアルミや鉄など、異なる金属と接触すると、電気的な作用で腐食が進む可能性があります。
施工時には、雨樋やビスなどの素材選びにも注意が必要です。
酸性雨や工業地帯では劣化が早まることも
緑青が保護膜となる一方、酸性雨や排気ガスが多い地域では劣化が早まるケースもあります。
立地環境によっては、定期的なチェックが重要です。
銅板屋根のメンテナンスと耐用年数
銅板屋根は、基本的に非常にメンテナンス性が高い屋根材です。
緑青が自然と表面を保護するため、塗り替えや張り替えの必要はありません。
但し、緑青ではなくサビが発生した場合や、衝撃による穴あきなどが発生した場合には早急なメンテナンスが必要になります。
耐久性が高いからと油断していると高額な修理が必要になってしまう場合もあるので、気を付けましょう。
【まとめ】銅板屋根は一生モノの価値を持つ屋根材
銅板屋根は、見た目の美しさだけでなく、耐久性・加工性・軽量性といった多くの魅力を備えた屋根材です。
初期コストこそ高めですが、長い目で見ればメンテナンス頻度の少なさや圧倒的な耐用年数が大きなメリットになります。
もし建物に深みと永続的な価値を持たせたいと考えているのであれば、銅板屋根は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

関連動画をチェック!
どのリフォームが最適?屋根リフォームの種類【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています
。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。

金属屋根補修工事に関連する新着ブログ

ガルバリウム鋼板屋根の耐久性と寿命|長持ちする理由と注意点を解説

