暑さ対策を可能にする屋根リフォーム!省エネ効果も期待出来る屋根塗装・換気棟設置を解説!
更新日 : 2023年08月08日
更新日 : 2023年08月08日

もし、屋根リフォームをお考えであれば暑さ対策も視野にご検討してみませんか?
一般的に屋根などのリフォームは発生した不具合の機能回復のために行われることが多いです。
しかし、わずかな工夫とテクニックにより、これまで以上に快適な暮らしを実現できることをご存知でしょうか。暑さや寒さを和らげ、光熱費を削減することも可能です。
・夏季に2階が暑くて困っている方
・屋根の塗り替えや葺き替えを検討中の方
今回は、夏を涼しく健康的に過ごすことを目的とした暑さを解消する屋根リフォームを解説させて頂きます。









2階のお部屋で暑さ・湿気にお困りの方
棟板金交換等のメンテナンスをご検討中の方
換気棟によりお住まいの小屋裏にこもった熱気を排出

換気棟は、夏の暑さや湿気に対して効果的な屋根部材です。
屋根の真下に位置する小屋裏は、太陽が照り付けられたことによって高温になった屋根の熱が伝わる為、夏の間は常に高温となります。お部屋との間には断熱材が設置されているものの、断熱材は単に熱の移動を遅らせるだけであり、結局は熱が室内に伝わってしまいます。 さらに、お部屋の暑い空気も上昇して小屋裏に集まるため、熱気が蓄積しやすい場所です。そのような熱気を自然に排出してくれるのが換気棟なのです。


換気棟は棟に通気口がある為、設置をすることで小屋裏の暑い空気を外に排出してくれます。この換気棟は自然の対流を利用しているため、電気代などのコストは全くかかりません。熱気だけでなく湿気も取り除くので、一年中結露を防ぐのに役立ちます。
設置方法は簡単で、屋根の棟に換気用の通風孔を設けてこれまでの棟板金と交換するだけです。台風シーズン前に棟板金交換を兼ねて換気棟に変更しておけば、飛散を心配する必要も無くなります。
※お住まいに設置可能かどうかはお問合せ下さい。
軒先換気・妻喚起も重要

換気棟は、「排気」の役割がございますが、「吸気」の効率も非常に重要です。
換気棟の設置をされる際には、
・軒先に設置される「軒先換気」
・妻側の壁に設置される「妻喚起(ガラリ)」
上記の2つがしっかりと機能しているかも確認してもらう必要があります。

換気棟設置のフロー


換気棟の設置には、まず固定用の穴を屋根に設ける必要があります。
写真の様に5cm程度の幅で換気棟に長さに合わせ、屋根材・屋根下地を切断し屋根裏部分が見える状態となります。
穴の周りには「捨て水切り」を設置し、穴から雨漏りが発生しない様に雨水を排水する役割を果たします。


接続部にも雨水の浸水防止のためのシールをしっかりと充填し、換気棟を取り付けます。屋根に穴をあけている関係上、止水処理がより大切となります。今回の施工では、1mの換気棟を2つ並ぶような形で設置させて頂きました。



夕方をすぎてもお部屋の暑さに悩まされている方
小さいお子様・ご高齢の方と同居されている方
夏の暑さに限らず、冬の寒さにもお困りの方
屋根塗装の定番となっている遮熱塗料

屋根の暑さ対策をご検討されている際に、遮熱塗料をおすすめされるケースは増えています。一般的な塗料と比較してもそこまで高額ではない為、屋根塗装の際に「せっかく屋根を塗装するなら…」と選ばれる方も増えています。実際に遮熱塗料による塗り替えを行ったお客様からは非常に多くの「ご満足の声」を頂いております。
また、お客様より良くお聞きするのが「昼間のエアコンの設定温度を控えめにし、日が沈めばエアコンが無くても快適に過ごせる」といった声です。
遮熱塗料は、日光を反射する事で屋根、並びに建物への蓄熱を防止する為、日が沈みますとすぐに涼しくなります。

遮熱塗料の効果とは?

日本ペイント「サーモアイシリーズ」
遮熱塗料「サーモアイ」は住宅用塗料メーカーの大手である日本ペイントから発売されています。
ブリキ板に「一般屋根用塗料」と「サーモアイSi」をそれぞれ塗布し赤外線ランプを照射した所、一般塗料の方は表面温度は70℃を超えてしまった一方、サーモアイは19.7℃も低かったとの実験結果が存在します。

※日本ペイント株式会社サーモアイカタログより
※(基材)ブリキ板 (色相)当社一般屋根用塗料:ブラック サーモアイSi:クールブラック
実際においても、真夏に太陽に長時間照り付けられた屋根の表面温度は80℃付近になることもあります。点検で屋根に上らせて頂いた際には、素手で触れない事も良くあります。その状態を軽減できるのであれば、室内温度の上昇も防止できますね。
暑さ対策・節電の効果を期待してサーモアイ4F(クールグレー)を使用し、スレート屋根の塗装メンテナンスを実施されたお住まいでは、電気代が約27%削減できたというお話もお聞きしました。
⇒サーモアイについて詳しくはこちら

また、断熱塗料は夏の暑さを軽減できるだけでなく、冬の寒さにもその効果を期待できます。遮熱塗料と比較してお値段は高額ではあるものの、夏・冬の季節において光熱費削減を期待できます。

それぞれの会社において、遮熱・断熱塗料が販売されています。
詳しい塗料の情報は塗装施工店にお問合せ下さい。
・エスケー化研「クールタイトシリーズ」
・ダイフレックス「スーパーセランシリーズ」
・日進産業「ガイナ」
上記は、一例です。
暑さ対策を重視するには明るい色が適している?

※日本ペイント遮熱塗料「サーモアイ」
暑さ対策として屋根に遮熱塗料・断熱塗料をご検討されている場合、明るめの色を選ばれることをおすすめ致します。
黒色の服は、白色の服と比べて暑くなりやすいのと同様、塗料においても明るめの方がより高い遮熱効果を得られます。効果が一番高いのは当然ホワイトとなりますが、屋根の色として考えますと、明るめのグレー・グリーンなどが人気のお色です。
遮熱塗料は陸屋根・屋上でも使用可能

屋上の階下の暑さにお困りの場合や、お住まいの屋根が屋上である事から屋根塗装が出来ないという場合でも、遮熱機能を持つシートやウレタンによる防水施工や、トップコートを遮熱塗料にする事が可能です。陸屋根・屋上においても遮熱効果によりお部屋の温度を下げる事が出来ます。



屋根全体のリフォームをご検討中の方
築年数が長く屋根が原因による雨漏りにお困りの方
金属屋根には断熱材一体型がおすすめ

室内への熱の伝わり方は、屋根材の種類・施工方法により変わってきます。屋根リフォームをお考えの方は、暑さ対策も視野にいれて屋根材を選定されることをオススメ致します。
一般的に瓦屋根はその厚みから瓦の下に空気層を十分に確保出来る為、断熱性に優れている特徴があります。
しかし、近年では軽量で施工性に優れている屋根材の需要が高まっている為、瓦屋根は減少傾向にあります。その一方で現在人気の屋根材は、スレート・ガルバリウム鋼板などの金属屋根となりますが、こうした屋根材は薄い為、断念性に劣ります。
特に金属は、熱を伝達しやすい特徴がある為、なおさらです。
上記の様な特徴から、断熱対策を十分にされていないトタン屋根をご使用されている事が理由で夏場、非常にお部屋が暑くなりやすいといったお住まいも存在すると思われます。



もし、金属屋根をご検討されている場合、断熱材一体型の「スーパーガルテクト」や「横断ルーフ」などを選ばれることをおすすめいたします。屋根材内部に断熱材が一体となっている上に、裏面がアルミ加工されている事で、金属屋根の断熱性のデメリットをカバーしています。
屋根リフォームで断熱シートの施工

金属屋根に限らずスレート・瓦屋根などで暑さ対策をご検討されている場合、屋根の下に断熱材(断熱シート)を施工する方法もあります。
住宅における省エネ基準はここ数十年の間で強化されていますが、築年数が長い住宅では断熱性能が不十分な可能性があります。屋根リフォームをご検討される中で、暑さ対策の見直しをされることをおすすめ致します。
また、現在の屋根が金属・スレート・アスファルトシングルであれば屋根カバー工法によるリフォームもご提案可能です。屋根が二重となる関係上、断熱性・防音性も高くなり暑さ解消の効果も期待できます。
※屋根の劣化状況によっては屋根カバー工法が施工不可の場合がありますので、点検時にご確認させて頂きます。

小屋裏(屋根裏)の換気・暑さ対策は十分ですか?屋根工事・リフォームの際には小屋裏の状態を確認してもらう事も大切です。
あなたのお住まいは天井断熱?屋根断熱?相違点や特徴、屋根リフォーム時に検討したい適切な断熱方法とは?
実際の施工事例のご紹介
瓦棒屋根からの葺き替えにより屋根の断熱性を強化


お客様のお住まいは、築年数の長いトタンの瓦棒屋根でした。
熱がこもりやすい構造だったため、屋根の葺き替えを施工させて頂きました。
・断熱性に優れた屋根材
・断熱材の葺き込み
・換気棟の設置
上記の方法で暑さ対策を実施させて頂きます。


既存の屋根を解体し垂木を設置する事で下地を強化致します。
その後、軽くて丈夫な断熱材であるスタイロフォームを敷き込みを行います。
新規の屋根材であるMFシルキーにも断熱性能がありますが、断熱材と併用する事で高い断熱効果に期待できます。


次に、上から構造用合板、防水紙を設置していきます。


写真の様に換気棟設置の為の穴をあけました。真夏に施工させて頂く場合、あなから熱い空気が出てくることを確認出来る為、換気棟の重要性を再確認する事が出来ます。


「エアコンが効かない」「蒸し暑くなってしまう」といったお悩みの方におすすめの屋根リフォームです。



ベランダ・バルコニーの照り返しにお悩みの方
ベランダ・バルコニーの波板交換などのメンテナンスをご検討中の方
遮熱ポリカによるベランダ・バルコニーの照り返し対策

「ベランダ・バルコニーに屋根がついているけれど、樹脂製の簡素で透明なものだから、夏場の照り返しやお部屋の暑さに悩んでいる」
こうしたお悩みにおすすめなのが「遮熱ポリカ」です。
遮熱ポリカ遮熱機能を持っており、熱線を約50%もカットすると言われています。
樹脂製波板からの交換をおすすめいたします。


直射日光では80℃の条件下において通常の波板では約70℃、遮熱ポリカの下では約50℃まで温度が低下するというデータもあります。これはかなりの効果が期待できますね。
遮熱ポリカは、通常のポリカと比較してかなり高額です。しかし、通常のポリカ自体かなり低額です。
毎年のように来る夏に活躍し、暑さ対策の効果に規定できることを考えたら、高いとは言えないと考える事も出来ます。
波板の劣化が進行している場合、台風シーズン前に交換を兼ねて遮熱ポリカに変更しておけば飛散する心配もなくなります。



天窓が設置しており、経年による劣化や動きの悪さから活用されていない方
既に天窓が設置されているが、固定タイプであることから開閉が出来ず、開閉可能なタイプへ変更したい方
勾配天井(屋根に沿った天井であり平らで無い天井)で暑さにお困りの方
※勾配天井の場合、比較的簡単に天窓を設置する事が可能です。
通常の天井においても設置可能ではありますが、設置工程が複雑になります。
古い天窓を放置していませんか?

新築の際に屋根に設けた天窓(トップライト)を締め切ったまま放置していませんか?
・開閉がしにくくなった
・経年劣化による雨漏りに不安がある
こうした天窓を新規の物と交換する事で、新築時以上の換気機能をもつ天窓に回復してみませんか。

「メンテナンスを検討しているが、取り付けてもらった天窓メーカーが無くなってしまい困っている」という方も多いと思われます。しかし、現在ではどのようなメーカーであっても、簡単に新規の物へと交換が可能になった為、ご安心ください。さらに20年の保証付きです。
換気は、壁に設置された窓の開閉のみで十分と言われる方もおおいです。しかし、空気の対流を考えた時、実は上方に出口がある方が理想的な換気となります。
天窓の設置は、理想的な換気を実現する上、結露対策にもなります。

遮熱塗料を使用した屋根塗装や、屋根材の下への断熱材の設置は、暑さ対策の解消に繋がります。
ですが効果は、それだけに留まらず省エネにも繋がり、光熱費の削減になればさらにうれしいですよね。
地域にもよりますが、こうした省エネを伴うリフォームに補助金・助成金が使用できる可能性があります。補助金・助成金の制度や対象の工事・リフォームは、地域によって変わりますのでぜひ、確認してみましょう。

ポイントとして、一般的にこうした制度の利用は工事前の申請が必要である為、注意が必要です。まずは自治体に確認の上、申請する際は工事業者にも事前に相談しましょう。

屋根の本来の機能は、「お住まいを雨風から守る」ことです。しかし、屋根リフォームにより生活環境を快適に出来る可能性があります。
屋根工事・リフォームをご検討されている方がおられましたら、ぜひ屋根の暑さ対策も一緒にご検討されることをオススメ致します。
また、暑さ対策(断熱)に重要な要素は屋根だけに限りません。屋根リフォームによっても十分に効果を期待する事ができますが、熱の移動は窓・壁からも行われています。
せっかく暑さ対策を屋根に実施しても窓・外壁の断熱対策が不十分ですと、効果が半減してしまう可能性もございます。

街の屋根やさんは屋根工事専門ではございますが、お住まい全体のご心配事・ご不安事について出来る限りお伺いをさせて頂き、最適な施工方法をご提案させて頂きます。
もし、屋根リフォーム・屋根塗装・換気棟等にご興味をお持ちの方がおられましたら、私達、街の屋根やさんまでお気軽にお問合せ下さい。

暑さ対策を可能にする屋根リフォーム!省エネ効果も期待出来る屋根塗装・換気棟設置を解説!まとめ
- ・2階の暑さ、湿気にお悩みの方には換気棟の設置をオススメ致します。棟板金を好感される際に合わせてご検討ください
- ・夕方以降の暑さにお困りであれば、遮熱塗料を使用した屋根塗装をオススメ致します
- ・冬の寒さ対策には、断熱塗料による塗装が効果的です
- ・屋根全体のリフォームをご検討中の場合、遮熱性能に優れた屋根をご検討ください
- ・ベランダ・バルコニーの照り返し対策には、遮熱ポリカへの変更が効果的です
- ・天窓の新規設置や交換も暑さ対策として効果的です。換気可能なタイプを設置しましょう
- ・省エネリフォームは、自治体の補助金・助成金を利用できる可能性があります。工事前に申請が必要である為、注意が必要です
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市原市五井で換気棟設置工事をしました
【施工内容】
棟板金交換
【一言メッセージ】
工事をお願いして本当に良かったです
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。
