屋根の棟板金を固定するビスの浮きや抜けに注意、屋根は定期的に点検しましょう
更新日 : 2021年06月07日
更新日 : 2021年06月07日
台風等、強風時に屋根の一部が飛散してしまったといったお問い合わせを多くいただきます。実際に点検にお伺いすると、屋根のてっぺんに設置されている棟板金が捲れてしまったり、飛散してしまったりしているのをよく目にします。
屋根の棟板金が強風に煽られてい飛散、または捲れてしまうのは棟板金を固定している釘や貫板の腐植が原因としてあげられます。棟板金の飛散は、ご近所さんへの迷惑にもなりますので定期的にお住まいの屋根の点検を行い棟板金の釘浮きや抜けを点検しておくことがおすすめです。この記事では棟板金について、役割や劣化についてご紹介いたします。
この記事はおおよそ5分で読むことが出来ます。
棟板金とはどこの部位?
棟板金と言われても屋根のどの部分なのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。棟板金は主にスレート(カラーベスト・コロニアル)や金属屋根などの屋根を止めいている金属部分のことを指しています。屋根と屋根の面が合わさる接合部分を金属で覆い雨水の浸入を防ぎ、屋根材の固定をしています。
屋根と屋根の面が出合う山状の部分を棟と言います。屋根の形状にもよりますが頂上にあるものを大棟、その端から四隅へ対角線上に伸びているものを隅棟(または下り棟)と言います。この棟の部分に板金が設置されていることから棟板金と呼ばれているのです。
風の影響を受けやすい棟板金
台風や強風後に一番多くお問い合わせをいただくことが多い棟板金。
風の影響を受け剥がれや飛散、変形といった不具合が発生することが多いのですが、棟板金はなぜ風の影響を受けやすいのかご存知でしょうか。
棟板金は屋根の一番てっぺんに設置されています。お住いの一番高い場所はもちろん風の影響も一番強く受けます。そこで風によってお住いが受ける負担、風荷重について少しご紹介します。
台風や強風などの風邪により建物が受ける負担を風荷重と表現されます。どのように計算されるかと言うと「風荷重=風圧力×受圧面積」で求めることが出来ます。受圧面積とは風を受ける面積の事を指しており、風圧力は風が建物に加える圧力を指します。つまり風圧力か受圧面積のどちらかの値が多きれば大きいほどお住まいの負担は大きくなります。
同じ形状の屋根だとすればお住いが1階2階でも受圧面積は同じです。つまり風荷重の大きさは風圧力に左右されます。この風圧力は何で決まるかと言うと風の速度と大きく関係します。風速は地表面に近づくほど地表面との摩擦が大きくなるため小さくなり、地表から離れるほど早くなります。そのため高い場所であればあるほど風速が大きくなるのです。ですのでお住いが1階の屋根よりも2階、3階の屋根と高さがあるほど吹く風の速度は速くなり屋根が受ける負担が大きくなるのです。
棟板金が飛散、剥がれてしまう原因
棟板金は屋根の頂上部分や四隅に設置されている板金です。屋根の下地に葺いた屋根材は棟部分で必ず隙間ができてしまうため板金でカバーし雨漏りの防止や屋根材の固定をするために設置されています。棟板金を設置するためには板金を固定するための貫板(芯木)を棟に固定し、貫板に板金を被せ釘で固定しています。
正しい施工がされていても起こってしまう可能性のある棟板金の飛散や剥がれはなぜ起こってしまうのか。その原因は板金を貫板に固定するために使用されている釘です。釘が浮いてしまったり抜けてしまうことで固定力が弱まり最終的に棟板金が強風に煽られて飛散してしまったりするのです。
釘が浮いてしまう原因には、以下のような原因がありあります。
①金属の伸縮
屋根は年中紫外線や太陽光などの熱に晒されています。また夜は気温が下がるため気温差がある環境の中にあるのです。金属は熱を持つと伸びるという性質があります。そのため夏場など日中太陽の熱を受けた棟板金は著しく温度上昇し、膨張を起こすことで貫板に打ち付けられた釘が膨張とともに浮いてしまいます。また逆に夜間や冬場には膨張した板金が収縮して釘を取り残したまま元の位置ん位戻るためこうした釘浮きが発生してしまうのです。
②釘の腐植
棟板金に鉄釘が使用されていることがあります。この場合、鉄は水分によって錆が発生しやすいため錆びて膨張した釘が釘穴を広げてしまい固定力が弱まり徐々に釘浮きしてしまうのです。
③風の影響
吹き付けられた風圧により浮いていた釘をさらに重症化させてしまいます。
④貫板の腐植
板金の下に設置されている貫板は経年により劣化します。貫板が腐食してしまうと固定していた釘が抜けやすくなり、釘抜けや浮きが発生します。
まとめ
棟板金が飛散してしまうと雨漏りの原因につながります。またご近所の方への迷惑にも繋がりますので定期的に棟板金の点検やメンテナンスを行うことが重要です。また、街の屋根やさん千葉では棟板金を固定する釘をSUSビス(ステンレス製のネジ)にすることをお勧めしています。これはサビに強く、ねじ込み式なので緩み難いためです。
街の屋根やさん千葉ではお住まいの屋根の点検やご相談、必要な工事のご提案、お見積りを無料で承っております。いままで棟板金を気にされていなかった方もこの機会にぜひ一度街の屋根やさん千葉の無料点検をご活用ください。

関連動画をチェック!
雨漏りを修理しないとどうなる?放置による6つの被害【プロが解説!アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。


このページに関連するコンテンツをご紹介
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。

金属屋根工事 雨漏り修理に関連する新着ブログ

なぜガルバリウム鋼板はサビに強いのか?その仕組みと理由をわかりやすく解説

窓枠からの雨漏り原因と対策|放置は危険!早期対応のポイント

スレート屋根に潜む雨漏りの原因とは?毛細管現象によるリスクと対策を解説

屋根材として人気なガルバリウム鋼板とは?メリットやジンカリウム鋼板との違いを解説!
金属屋根工事 雨漏り修理に関連する新着施工事例
金属屋根工事 雨漏り修理を行ったお客様の声一覧
2階窓が破損しかけてしまっているとご相談、千葉市緑区のK様
Q2.工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
雨漏りがあり工事を考えた
Q3.弊社をどのように探しましたか?
千葉市 雨漏りで調べました。
Q4.弊社を知りすぐにお問合せをされましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
もう一社相談しました。
Q5.何が決め手となり弊社にお問合せをされましたか?
同じ様な部分工事がありました。
Q6.実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたでしょうか?
良かったです。
Q2.当初、工事を依頼する会社にどんなことを期待されていましたか?
同じ様な工事事例があったので
Q3.弊社にご依頼いただく際に他社と比較しました方はどこの会社と比較しましたか?
一社相談し金額差
Q4.弊社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか?
工事事例もあり金額も安価でした。
Q5.工事が終わってみていかがですか?良かった事・嬉しかったことを忌憚なく頂戴出来ましたら幸いです。
補修工事ですがよかったです。
Q6.街の屋根やさんを他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか?
知り合いが居れば相談させて下さい。