互屋根の下はどうなっているのか?瓦屋根の下地についてご紹介します
更新日 : 2021年05月20日
更新日 : 2021年05月20日
屋根といって皆さん思い浮かべるのは、瓦屋根やスレート屋根などの屋根材の事ではないでしょうか。しかし屋根は、屋根材だけで成り立っているわけではありません。屋根材の下には野地板や防水紙といった屋根の下地があり、屋根からの雨漏りを防止しています。屋根の下地は普段目に見えるわけではないので、メンテナンスしにくい部分ですが、定期的に点検とメンテナンスを行う必要があります。今回は瓦屋根の下地について、またメンテナンスについてご紹介していきたいと思います。
こちらの記事はおおよそ5分で読むことができます。
瓦屋根の下地について
屋根リフォームを進める上でぜひ知っておいてほしい重要部分、それが野地板になります。屋根の葺き替えや大規模なリフォームをする上でお客様が最も気にされるのは屋根材です。屋根材は外から見える部分ですのでお住まいの雰囲気も変わるから当然ですよね。しかし、屋根材の下に設置されている野地板を知っている方は少ないのではないでしょうか。
野地板とは、防水紙の下に設置されている部分です。屋根材が葺かれている下にはほぼ必ずこの野地板が存在することになります。屋根の表面に見える屋根材、その下には防水紙がありさらに下には野地板があります。これは一般的な屋根では必ずワンセットになっています。屋根材や防水紙が欠けてしまうとそのまま雨水が浸入してしまいますし、野地板がなければ屋根材や防水紙を固定することができません。
野地板自体は垂木に固定されており、屋根材と防水紙は野地板に固定されています。この構造から分かるように、垂木と防水紙、屋根材の間に存在しそれらを結びつけることで屋根を成立させています。これらの部材が1つでもかけてしまうと屋根は成立しません。その中でも表面と屋根材と防水紙、内部の垂木、これらを繋ぐ野地板は特に重要な部分となります。
屋根材にはほぼ雨が染みません、また防水紙も当たり前ですが雨水は染みません。屋根から雨漏りを引き起こした場合に最初にダメージを受けてしまうのが野地板です。野地板に染み込んだ雨水は垂木や天井といった周辺に伝わっていき、カビを発生させ木材を腐食していきます。
野地板は耐震性や耐風性といった部分も受け持ち、屋根の構造を支えてくれる部分ですので雨漏りなどは絶対に避けたいのです。野地板がしっかりしていれば屋根だけでなくお住まいのしっかりしてきます。一般的に頑丈なお住いと言うと基礎や柱に注目しがちですが実際はその上の屋根も大きく影響するのです。
野地板の種類
上記でご紹介した野地板ですが、ぱっと見ですと単なる幅の広い木の板にしか見えません。しかしお住まいの建てられた年代やちいきによってさまざまな種類のものが使用されています。
構造用合板
耐震性や耐風性を求める部分に用いられることを前提にされた合板です。戸建て住宅の野地板として最も使用されています。さまざまなサイズや厚みのものが用意されており、等級も設けられております。ちなみに、ほぼ同じ厚みと大きさのものでコンパネと呼ばれるものがあり、構造用合板と混同されていますが用途は全く違います。
バラ板
築40年以上のお住まいに用いられていることが多いものです。名称でも分かるように隙間を設けられて設置されそれぞれが独立したバラバラの板で屋根の一面を全面的に覆うものではありません。杉が使用されていることが多く、板の幅は約90~120mmで、通気と乾燥のためにわざと隙間が設けられていました。現在ではほぼ用いられることはありません。
街の屋根やさん千葉では野地板がバラ板であった場合、屋根の構造を考え構造用合板を増し張りすることをおすすめしています。
耐火野地板
準防火地域、防火地域、屋根不燃区域での使用が義務付けられている野地板です。名称から分かるように火に強く30分の火災に耐えられる野地板です。火災の時などに安全性が高い製品ですが、その分高価な製品です。
野地板のメンテナンス方法
屋根の構造的な強さを増すための増し張りと、雨漏りで腐食し悪くなってしまった部分を交換する貼り替え工事があります。しかし、上記でもご紹介したように野地板は屋根材、防水紙の下に設置されておりますので、野地板のメンテンナンスは屋根材と防水紙を剥がした際にしか行えません。もちろん通常時に目視することもほぼ不可能です。屋根葺き替え、または屋根葺き直しの際にしかメンテナンスができないのです。そのため、屋根葺き替え工事や葺き直し工事を行う際は必ず一緒にメンテナンスを行いましょう。
瓦屋根を支えている防水紙・垂木・桟木
瓦屋根の下地には野地板の他にも防水紙や垂木、桟木があります。
・防水紙
名前の通り、瓦の隙間から入ってしまった雨水を建物内部へ侵入させない、防水するという役割を持っています。防水紙があることで雨漏りを防いでいるため、防水紙が劣化してしまうと雨漏りが発生してしまいます。
・垂木(たるき)
野地板の下にある角材です。屋根の斜面を支えています。垂木は屋根材や軒の出の長さによって大きさが決まっており、どのお住まいでも同じ間隔で設置されているため屋根を剥がさなくても垂木の位置がわかります。
・桟木(さんぎ)
防水紙や野地板、垂木は瓦屋根以外のスレート屋根や金属屋根のお住まいでも共通ですが、桟木は瓦屋根に設置されます。防水紙の上に角材の桟木を設置しそこへ瓦を引っ掛けているのです。昔の瓦屋根では、土で瓦を固定していましたが重量が増してしまうため現在では桟木を使うのが一般的です。
上記の部材はもちろん寿命があります。下地が寿命を迎えてしまった場合には、屋根葺き替え工事または屋根葺き直し工事で下地の補修、交換が必要となります。
・「瓦屋根から、軽量な金属屋根や防災瓦に変更したい」という方→屋根葺き替え工事
・「下地のメンテナンスのみ行なって、今までと同じ外観がいい」という方→屋根葺き直し工事
定期的にメンテナンスを行なってお住まいを長持ちさせましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか、今回は瓦屋根の下地に、野地板についてご紹介をおこないました。野地板は瓦屋根だけでなく全ての屋根に設置されており、非常に重要な役割をになっている部材です。上記でもご説明したように、葺き直し工事や葺き替え工事のタイミングでなければなかなかメンテナンスできない箇所です。
街の屋根やさん千葉では屋根の葺き替え工事、葺き直し工事、また野地板のメンテナンスも承っております。現在屋根のメンテナンスをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。
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陸屋根防水工事を行なわせていただいた君津市泉のお客様
Q2.工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
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Q3.弊社をどのように探しましたか?
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