スレート屋根の塗装には縁切り作業を忘れてはいけません！
更新日 : 2024年02月26日
更新日 : 2024年02月26日
スレート屋根を長く維持するためには定期的な屋根塗装が欠かせませんが、ただ塗装すれば良いというわけでもありません。
必要な工程が正しく踏まれていなければ、塗装することで却って雨漏りの原因になってしまうこともあるんです(+_+)
今回の記事では、スレート屋根の塗装に欠かせない工程である縁切り作業について解説します(^_^)/
縁切り作業とは？
縁切り作業とは、屋根材と屋根材の間に隙間を設ける作業のことです。
タスペーサーという専用の器具を用いて隙間を確保する方法と、スクレーパーや皮すきで塗膜を切って隙間を設ける方法の2つがあり、近年では、タスペーサーによる縁切りが主流です。
スレート屋根は本来、屋根材と屋根材が重なる部分に隙間が設けられているのですが、屋根塗装をすることによって塗料が隙間を覆ってしまいます。
屋根材と屋根材の間の隙間は、屋根材の内側に入り込んだ雨水を排出するために設けられていて、塗料によって隙間が覆われてしまうと、屋根材の内側に雨水が溜まり続けてしまうのです。
そして、溜まった雨水が防水紙を傷めて最終的には雨漏りに繋がってしまうのです(+_+)
タスペーサーによる縁切り
この方法は、タスペーサーと呼ばれる器具を屋根材と屋根材の隙間に挿入して隙間を確保する方法です。
下塗り塗料が乾燥したタイミングで実施するのが一般的です。
基本的にはスレート1枚につき、2つのタスペーサーを挿入します。挿入するタスペーサーの数が少なかったり、全てのスレートにタスペーサーを挿入しなかったりしても雨漏りの原因になるので、注意が必要です。
スクレーパー、皮すきによる縁切り
この方法は昔ながらの縁切り方法で、上塗りが乾燥した後に皮すきなどで塗膜を切っていく方法です。
他の部分の塗膜を傷つけないよう気を配りながら、一枚一枚手作業で塗膜を切っていくため、労力も時間もかかる大変な作業でした。
タスペーサーの発明には多くの塗装業者が喜んだと思います( *´艸｀)
手抜き工事に要注意！
縁切り作業は、傍目には作業したかどうかが分かりにくいため、施工不良が多い作業です。
いい加減な業者に当たってしまうと、工程自体を飛ばされてしまうこともあるようです。。(+_+)
街の屋根やさんで行った屋根点検でも、縁切りが行われていなかったり、不十分なことが原因で雨漏りしてしまっているお住まいが数多くあります。
屋根塗装を業者に依頼する際は、金額だけでなく、施工内容や保証についても充分に確認するようにしましょう！
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