天井のシミは雨漏りだけじゃない!?屋根裏換気の重要性とは
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
お住まいの中で換気というのは非常に重要ですよね。各部屋の換気ももちろんですが、屋根裏の換気についても例外ではありません。屋根裏の換気がきちんと行われていなければ、屋根裏にある木材なども劣化してしまう可能性があります。
この記事では、屋根裏換気の重要性や、屋根裏換気のために必要な換気棟についてお話してまいります。
屋根裏換気をしないとどうなるの?
天井にシミができてしまった場合には、多くの方が「雨漏り?」と思うかと思いますが、実は天井にシミが出来る原因は雨漏りだけではありません。
室内の暖かい空気や人の水分は、上昇し屋根裏へと到達していきます。暖かい空気が冬場の冷えた屋根材と触れることにより、屋根裏に結露が発生していきます。エアコンなどの暖房器具などを多く使用する部屋は特に、屋根裏が結露し、天井にシミが発生することもあるのです。
では、屋根裏が結露してしまうとどうなるでしょうか。
結露することにより、もちろん水分が発生しますよね。水分は、屋根裏にある木材にとっても腐食の原因となってしまうため天敵です。冬場に屋根裏が結露を繰り返すことにより、年数が経てば屋根裏は腐食し劣化していきます。
また、グラスウールなどの断熱材は水が染みたような状態となってしまいます。
屋根裏に水分が溜まってしまうということは、黒カビ等の発生にも繋がり、場合によっては喘息やアレルギーなど、健康被害を及ぼしてしまう可能性もあるかもしれません。
屋根裏の建材などの劣化防止や健康被害を防ぐためにも屋根裏換気は非常に重要となっているのです。
屋根裏換気をするには?
屋根裏の結露を防ぐためには、屋根裏の換気が必要になります。しかし、屋根裏をどうやって換気すればいいの?と考える方も多くいらっしゃるかと思います。
屋根裏の結露を防ぐための方法として、断熱材を隙間なく正しく施工することや、湿った空気が滞留しないように屋根裏の通気を良くするなどの換気が重要です。
では、屋根裏の換気をするには何をすればいいのでしょうか?私達、街の屋根やさんでは、換気棟の設置をお勧めします。
換気棟とは
「換気棟」と聞いて、あまりピンとこない方も多いのではないかと思います。皆様のお住まいの屋根には、頂部に「棟」という部位が存在します。
換気棟とは、その棟部分に取り付けられる換気システム、ということです。通常は、棟には換気口がないため、屋根裏へ到達した暖かい空気はそのまま滞留してしまうことになります。
換気棟には、通常の棟板金とは違い換気口があります。暖かい空気が上昇し冷やされた空気が下降する、という空気の特性を活かし、暖かい空気を自然と外へ排出してくれるのです。
換気口があるということ、つまり棟板金に穴が開いている、ということは雨漏りの心配をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、雨漏りしにくくなるような構造になっているので、ご安心ください。
しかし、換気棟を取り付ける際には屋根裏まで開口しなくてはならないため、雨漏りが発生してしまう可能性が高いと思われがちなのも事実です。換気棟から雨漏りが発生する原因としては、雨仕舞いが不十分の場合に起こることが多いのです。雨仕舞いが不十分ということは、つまり施工不良ということです。
そのため、現在換気棟の取り付けをご検討中の方は、換気棟の設置数の多い業者に依頼をした方が良いでしょう。
換気棟はどの屋根材にも設置が可能です
換気棟を設置したいけど、屋根の形状が複雑だったり、瓦屋根にお住まいの方は設置が可能であるのか心配になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、換気棟はどの屋根材、屋根の形状でも設置が可能になっているのです。
S型換気棟など、様々なバリエーションの換気棟が存在するため、複雑な屋根の形状のお家や瓦屋根のお家にお住まいの方でもご安心していただければと思います。
換気棟以外にも屋根裏換気効果があるもの
ここまで、屋根裏換気のために換気棟についてお話してまいりましたが、換気棟以外にも、屋根裏換気の役割を持っているものがあります。
妻壁の換気口
お家の妻側の屋根付近に換気口が設置されているのを見たことがある方も多いかと思います。この換気口は「ガラリ」とも呼ばれ、お家のデザイン性向上にも繋がったり、通気性も高いですが、鳥が入り込みやすかったり雨水が吹き込みやすいというデメリットもあります。
換気口のついた軒天
軒の裏には、軒天が存在しますよね。無数の穴がある有孔ボードの軒天や、軒天に換気口を設置することにより、屋根裏の換気をしてくれる効果があります。軒天は雨水が吹き込む可能性も比較的低いので、雨漏りが発生するリスクも低くなっています。
しかし、軒天は排気をするのではなく吸気をし換気する性能なので、換気棟などとセットで設置をすると尚効果を発揮できるでしょう。
機械を使った屋根裏換気
上記でご紹介した、換気棟や妻側の換気口、軒天換気などは「自然換気」と呼ばれます。風の流れを利用して屋根裏の換気を行う方法なので、電気代が一切かかりません。屋根裏の換気方法には、自然換気の他に「機械換気」というものもあります。機械換気は文字通り、屋根裏に機械を設置して強制的に換気をする方法です。機械換気はいろいろな種類がありますのでご紹介いたします。
ソーラー換気扇
太陽光で換気扇を動かします。初期費用は高くなりますが、設置してしまえば太陽光で稼働するので経済的です。また晴れた日にしか稼働しないので、湿った空気を屋根裏に取り込むことがなく、カビの防止にもなります。
家庭用電源を使用する換気扇
ソーラーパネルを設置する場所がない、屋根の日当たりが悪く太陽光を集めにくい、初期費用を抑えたいという方におすすめです。また、このタイプの換気扇であればほとんどのお住まいに設置することができます。電源を使用するので、ソーラー換気扇より電気代はかかります。
現在は昔よりデザイン性に溢れたお住まいが多くなっています。お住まいの形状によっては自然換気だけでは十分な換気ができない場合もあります。そういったお住まいには機械換気がおすすめです。
まとめ
屋根裏には、室内の上昇した暖かい空気が到達し、冬場には結露が発生しやすくなっています。屋根裏に結露が発生することで、屋根裏の木材の腐食や劣化の原因に繋がることになります。
屋根裏に結露が発生するのを防ぐためにも、皆様も換気棟の設置をご検討してみてはいかがでしょうか。
私達、街の屋根やさんでは、換気棟の設置工事ももちろん承っております。お困りのことがございましたら、私達、街の屋根やさんに何でもご相談ください。

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