シロアリはお住まいの天敵!簡単に出来る予防と対策をご紹介
更新日 : 2021年07月01日
更新日 : 2021年07月01日
多くの方が大切な住まいを長く綺麗な状態に維持するために、定期的なメンテナンスは怠ることができません。台風や積雪に対してしっかり対策を行っているという住まいは非常に多いのですが、実は住まいの安全を脅かすのは自然災害だけではありません。今回は発見に少しでも遅れれば住宅全体の耐久性を著しく低下させ補修も難しくなる「シロアリ」被害に関してご紹介します。
日頃の点検、予防・対策で被害を防ぐことができますのでしっかり理解し大切な住宅を守りましょう。
シロアリの生態を知ろう!
世の中に害虫と呼ばれる虫は数多くいますが、建物にとっての一番の害虫と言えば、シロアリではないでしょうか。シロアリが木材を好んで食べるため、自然界においては朽木や倒木を素早く土に還す益虫だそうですが、住宅にとっては迷惑極まりない害虫となります。
木材の中でも湿った木材を好むため、雨漏りが慢性化しており、湿った木材がある屋内はとても適した環境なのです。
ちなみにシロアリというとアリの仲間と思っている方も多いと思いますが、実はゴキブリの仲間です。そして仲間だと思われがちなクロアリがシロアリにとっての天敵になります。見た目や行動はクロアリに非常に近いため勘違いしそうになりますが、住宅にとってははるかに厄介で迷惑な存在なのです。
ヤマトシロアリとイエシロアリ
日本で発生するシロアリ被害には、ヤマトシロアリによる被害とイエシロアリによる被害の2つがあります。
・ヤマトシロアリの特徴
北海道の北部以外の日本全国に生息しており、4〜5月の昼間に一斉に羽アリが飛んでいきます。昼間に活動するのが特徴で、体長は4.5〜7.5mmでイエシロアリと比べて頭が大きく長方形のような形をしています。水を運ぶことができないので、水気のある流しやお風呂場などの床下に生息します。ヤマトシロアリは巣を作らず1万〜3万匹の群れを作って移動をします。
・イエシロアリの特徴
九州、四国の沿岸部や西日本の太平洋側に生息しています。6〜7月の夕方から夜間に数千〜数万匹の羽アリが一気に飛びます。夜間も活動するのでライトのあかりに集まる習性があります。体長は6.5〜8.5mmとヤマトシロアリよりも少し大きく、頭も丸いのが特徴です。イエシロアリは水を運ぶことができるので、床下から屋根裏まで木材を湿らせて食害していきます。また、地中に巣を作り、巣の中には50万〜100万匹のイエシロアリがいると言われています。
シロアリの被害に遭うとどうなるの?
実際にシロアリに狙われた住まいはどうなるのでしょう?
まずシロアリは食べられる木材を探すために床下の換気口から侵入します。ウッドデッキを設置している住宅は一番にウッドデッキが狙われます。そして住宅の下地にあたる柱や根太を食い荒らしていきます。するとどうなるか。シロアリ被害に遭われた建物は地震に弱くなるというデータもあるほど脆くなってしまうのです。
上の画像は浴室枠ですが湿気で腐食してしまったわけではなく、吸水した木材に誘われシロアリが内部から侵食してしまった跡です。
シロアリがいるのかどうかを確認するのはそれほど難しいことではありません。というのもシロアリは『蟻道』と呼ばれる跡を残します。換気口付近やウッドデッキの足元に筋のような土が確認出来たら、まず業者に連絡しましょう。
シロアリから住まいを守るための予防・対策
建物の根本を食い荒らすシロアリは①建物に近づけないこと、②木材を食べさせないことが非常に大事になります。これよりシロアリから大事な建物を守るための予防法、対策をご紹介していきますので、普段行っていない方、心当たりがあり不安を感じている方は早速点検を行いましょう。
1.雨漏りを起こさせない
シロアリは湿った木材を非常に好んで食べます。そのため雨漏りによって木材が吸水してしまうと被害はさらに拡大し住宅全体が餌食になってしまいます。
日頃から雨漏りが起きないよう屋根・外壁、バルコニーやベランダのメンテナンスを怠らず行っていくようにしましょう。見落としがちなのは浴室です。浴室の入り口付近が腐食しているお住まいは少なからず床下の湿度が高くなっている可能性がありますので使用後は床を拭き、マットを干すなどの対策を行いましょう。
2.5年毎の防蟻処理を行う
現在はお住まいを建築された際にほぼ100%防蟻処理を行っています。しかし薬剤の効果は少しずつ薄れシロアリが入り込みやすくなってしまいます。そのため数年ごとの薬剤噴霧による防蟻処理を徹底していきましょう。新築からお住まいの方はどれほどで防蟻処理を行えばよいのか判断できると思いますが、中古住宅を購入された方はメンテナンス歴を完全に把握するのが難しいのが現状ですので、取得後一度は外装だけでなく床下の点検等を行うように心がけましょう。
雨漏りの有無ももちろん確認しておきましょうね。
3.木や段ボールを外に置かない
シロアリは木材だけでなく段ボールも好んで食します。室内にあると邪魔になる段ボール等を外に置いている家庭も見られますが、この段ボールが原因でシロアリが寄ってくる可能性もあります。外回りを綺麗にすることもシロアリを寄せ付けない立派な予防です。
4.湿気をこもらせない
水回りはどうしても湿気がこもってしまい木材に吸水させるきっかけを作ってしまいます。キッチンや浴室、トイレは毎日使わなければなりませんので定期的な換気や換気扇を付けるなどの対策を行っておきましょう。
5.クロアリの巣を駆除しない
クロアリはシロアリの天敵でシロアリを捕食します。お家でシロアリが発生し、駆除しようと思ったら、中からクロアリが出てきて「見間違いだったのか?」となることもあるようです。おそらくシロアリはクロアリに食べられてしまったのでしょう。お庭にクロアリの巣がありますと時折、ミミズや昆虫の死骸を巣に持って帰ってくるために気持ち悪いと巣ごと駆除してしまう方もいらっしゃいますが、残しておくべきです。どれほど効果があるかは分かりませんが、少なくともクロアリに近づきすぎたシロアリは食べられてしまうのですから、それなりの効果はきたいできるでしょう。
6.防蟻処理された建材を使う
シロアリ被害と言うとやはり地面に近い部分も多いのですが、3階などでも発生することがあります。小屋裏でシロアリが見つかった例もあります。街の屋根やさんでは屋根に桟木を取り付ける場合、必ず防腐・防蟻処理された緑色の木材を使っています。防腐・防蟻処理の薬品は銅の成分が多いため、この色になるそうです。昔は農薬系の薬剤が使われ、人体にも有害だったそうですが、現在では人体に無害な薬剤が使われており、誤飲したとしても体内で分化されてしまうそうです。
シロアリの被害にあってしまったら
もしシロアリによる被害を発見した場合、早めにシロアリを駆除する必要があります。お住まいに被害をもたらすシロアリは主に2種類あり、ヤマトシロアリとイエシロアリです。ヤマトシロアリは1つの家族でおよそ2〜3万匹、イエシロアリは一つの家族でなんと100万匹もいるそうです。この数のシロアリが家を侵食するため、早急に駆除を行わないと被害が大きくなってしまいます。
シロアリ駆除には2つの方法があります。一つは「ベイト工法」と呼ばれる方法です。ベイト材と呼ばれる毒餌をお住まいの周りに複数個設置することで、シロアリがベイト材を巣へ持ち帰り、巣にいる全てのシロアリを駆除するのが狙いです。
もう一つの方法は「バリア工法」です。バリア工法はシロアリ駆除でよく行われ、その名の通りシロアリがお住まいに侵入できないように薬液を塗ってバリアする方法です。シロアリの侵入を防ぐだけでなく、被害のあった場所に直接薬液を注入することによってシロアリを駆除することができます。
シロアリが活動を始めるのは4月ごろと言われています。シロアリが動き出す前に予防、駆除を行なって被害を防ぎましょう。
シロアリ予防・対策に関するまとめ
シロアリ被害を防ぐための予防・対策をご紹介させていただきましたが、定期的に行えばシロアリ被害を招く可能性はほとんどなくなります。一番大事なのはお住まいにとって何が脅威であるのか、脅威から住まいを守るためにどのようなことを行っていくのかをしっかり把握し実践するということです。毎日行う必要はありませんが、心当たりのある方は問題が起き後悔してしまう前に出来ることから対策を行っていきましょう。
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