昨日から心配されていた雪も夜中には止み、本日の日中は絶好の点検日和になりました。本日、ご訪問した市原市のお家で棟板金の手抜き工事を見たので、それをご報告いたします。手抜き工事には必要な工程を省略して利益を大きくするものと知識がない業者がやったもの、全く意味不明のものがあります。今回は全く意味不明な手抜き工事をご紹介します。
画像では一見、瓦屋根のように見えますが金属屋根です。10年前に屋根塗装を行ったということでした。色褪せも進んでいますから、そろそろ塗り替え時です。屋根塗装するにはちょうどいいタイミングと言えるでしょう。
問題なのは棟板金です。金属製の一般的な棟板金なのですが、1つ1つが短く加工されています。さらに屋根の端の棟板金は極端に短いものが連続して継ぎ足されているという不思議な施工です。棟板金はできるだけ長く使った方が継ぎ目も少なくなりますので、雨漏りのリスクも減ります。
棟板金はできるだけ長く使った方が継ぎ目が減り、それだけシーリングする箇所も減りますから、業者もそちらの方が手間がかからないのです。わざわざ短く切る手間、シーリング箇所が多くなる手間、さらに雨漏りしやすくなるというリスク、誰も得をしないという工事を何故、この業者はしたのでしょうか。現在、幸いにも雨漏りしていないそうで、お客様に写真を見せると不思議がっていました。まずは棟板金の交換が最優先です。久しぶりに謎を残した点検となりました。